KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

はだれ雪

2014年02月28日 | お散歩写真
天気 晴

突然のように花見どきの気温になった。といっても今日だけで、明日からはまた冬に戻るのだという。もう3月、というのに・・
家の周りの雪は今日で大分融けたものの、市の公園に行ってみたら山かげはまだ雪が残っていて、公園の真ん中が泥んこ。階段を上がった日当たりの悪い林の中もまだ、はだら雪状態だろう。

近所の家の紅梅の老木が大分咲き揃っていた。


でも、わが家の周りの水仙は全部雪で倒れてしまい、雪が融けたら無残な姿を見せ始めた。立ちあがれるのかな、と心配だ。


じはじはと杉の花粉の飛ぶ気配  KUMI
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賜る

2014年02月27日 | 俳句
天気 雨

一日春めいた雨にけぶっていて、ありがたくないPM2.5が大陸から飛んできているという話。
久しぶりに太極拳へ。月2回なので休んでしまうと一ヶ月近く行かなかったことになる。近くのジムへ行っていた3年前までは週2回だったのに今は月2回。それでも、体で覚えたことは忘れないもの。腰痛も、無理をしなければ大丈夫だった。体が軽くなった。

結社誌の3月号が届いた。
先月は珍しく巻頭20句に入ったので今月は普通に3句の欄に入っているだろうと思ったら、そこにない。え?今月は2句?と思ったのにそこにもない。運良く4句選ばれた?と思ったらそこにもない。
まさか・・と最初のページを開いてみると、またもや巻頭の20句に名前があった。
二ヶ月続き、なんて初めてのことだ。よく、「句を賜った」というが、その句は、本当に作ったというよりも賜った、と言う方がいいかもしれない。

  着地して朴の落葉となりにけり KUMI

いつものように、カメラ片手に公園を散歩していたとき。随分落葉が増えた、と思って芝生を眺めていたその時、まるでスローモーションのように一枚の大きな朴の葉っぱが目の前に落ちてきた。そしてゆっくり一回転するようにふわりと裏返って地に横たわった。
何だか体操の鉄棒競技の着地みたい・・と思い、これも散歩には持参するメモ帳を出して書き留めた。それこそ、わずか30秒くらいで作ってしまった句だ。
まさに、句の方から私へ飛び込んでくれた。12月の句会で主宰の特選になったとき、ラッキー、と思ったものだ・・そんな句だ。
苦労して色々推敲して時間をかけた句よりも、瞬発力のが大事なのかもしれない。

春霞PM2.5かもしれず  KUMI
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吟行句会・生田緑地

2014年02月26日 | 俳句
天気 晴

この句会、去年は殆ど天候に恵まれなかった。先月は天気が良くても無論寒い日で。
そして、今日は雪のあと初めて春を思わせる日差しになり、春の季語を使える吟行となった。
生田緑地には梅林もあるし見頃だろう、と思ったのだが・・実は、最寄の駅を下りて、エスカレーターがないので目の前の階段を昇った。かなり急で長い階段。昇り終わったらちょっと腰に響いた。少し良くなった腰痛、明日のためにこれ以上は悪く出来ない(明日は太極拳の日)
ということで、石段をかなり昇る梅林は諦めて、いつものように民家園の中を休みながら歩く。家の縁側など、休むところがあちこちにあるのが嬉しい。雪も結構残っていて、園内の小流れには雪解けの水音が絶え間なく聞こえた。
古い雛段を飾った古民家でしばらく休む。ここは子供の頃に疎開して隠居所を借りた遠縁の農家に良く似ていて、心和む。(写真が煙っているのは、囲炉裏を焚いているため)

外へ出ると、メタセコイアの囲まれた池はもう氷もなくて、まさに「水温む」風景だった。


今日は、平凡な句ばかりだったが、久しぶりに俳句を作ったという実感があった。季語の現場は大切だ。

みな違ふ方を見てゐる雛の目  KUMI
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梅日和

2014年02月25日 | お散歩写真
天気 晴

ようやく日差しの暖かさを感じる一日が来た。ただ、風は相変わらず冷たい。雪が残っているせいだろう。
2週間ぶりになったリハビリの前に医院のそばの都立殿ヶ谷戸庭園へ寄ってみた。
いつもならもう咲いているはずの、入口前の寒緋桜(昨日の写真)がまったく咲いていない。臘梅が満開状態のままだ。
梅もちらほら。私の好きな紅梅の木も、数えるほどしか咲いていなかった。
暖かさに誘われてか、週日なのに結構入園者が多かった。日溜りのベンチで携帯で大声を出して仕事をしている営業マンやら、幼児を連れた人やら・・。駅前にあるので寄りやすいのだ。
この時期は地味な庭園も、雪を残してはいたが少しづつ春めいてきた。


梅真白熟寝(うまい)児を抱く母のうへ  KUMI
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河津桜(Ⅱ)

2014年02月24日 | 旅行
天気 曇一時晴

今日まで冬が居座るのだという。寒さにうんざりの毎日、暖かくなる明日が待ち遠しいが・・ということは一気に花粉が舞う?花粉症には手放しで喜べない。

昨日の続き。
河津桜は、真冬から咲き始めるということで有名になった。が、その歴史は浅くて(昨日書いたように)、「河津桜」と名のついたのは昭和49年のことだという。
東京でもよく見かけるが、大木がないのは歴史が新しいから、と解った。そんな中で、私がいちばん大きいと思ったのは都心・竹橋近くの丸紅本社前の木だ。かなり堂々としている。

河原で近隣の人が偶然に見つけた若い木は、その後、寒緋桜と大島桜の交配種と解った。
寒緋桜は、このあたりでも、もう咲き始めているかもしれない。
2年前の2月に近所で撮った寒緋桜。実はこの花、桜ではあるがあまり好きではない花。


大島桜は、東京には多い。東京都の伊豆諸島あたりが原生地と言われているので、普及したのかもしれない。桜の名所の皇居周辺にも咲く。
写真は、近くの都立公園にある大木。これもソメイヨシノにさきがけて咲く花。葉っぱは桜餅に使われるので、桜餅が東京の名物であるのも頷ける。


この二種の桜が一つになって、そのために、開花も早いし開花期間も長いのだ。ソメイヨシノよりも色合いが濃く花も大きい。
ソメイヨシノが江戸の染井で作られて明治以後全国に広まったように、この桜もきっと全国に広まっていくだろう。昨日、河津駅前の「由来」の看板を見てとっても勉強になった。







菜の花の道を辿れば海へ尽く  KUMI
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