KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

もう30年・震災忌

2025年01月17日 | 俳句
天気 晴

もう30年になる・・とは信じがたいけれど、確かに30年前の災害だった。
その翌年の夏休み、神戸に少しは寄与出来るかも、と高校野球の開会式の甲子園と姫路城見物のため、三宮駅前のホテルを予約した。もう一泊したかったが、甲子園が始まるのでその関係者のためにどのホテルも満室。仕方なく、二泊で、という慌ただしい日程になった。それでも姫路城へ行き、高校野球の開会式と一試合を観て、神戸の街を観光することは出来た。初めて行った訳ではないので六甲は省略した。奮発した神戸牛のステーキがとっても美味しかったのを覚えている。
あれから30年・・東日本大震災があり、能登の地震があり、日本はますます災害大国になってしまい、異常気象続きで地球も壊れていくようになって・・

最近、大災害が起きると、高齢者施設は一体どうなったのだろう、と考えてしまう。東日本は昼間だったが、神戸は早朝だった。こういう施設は夜勤者は居ても、たった二人で何十人もの動けない人の世話をすることが出来る訳がなく。悲惨な現場が見えてきてしまう・・などと想像しない方がいいかも。ここだって、火の手が襲ってきても今の私ならベランダにさえ出られれば外へ逃げることが出来る。ここの建物は新しいし、まず倒壊の心配はない。
でも、認知症の人の危険対策でベランダには出られないようになっている。
イヤですよ、火だるまになるのは・・すぐに開けてくれるのかしらん?



朝から震災のニュースなど見たせいか久しぶりに真面目になり、YouTubeで老人専門医の認知症の話を見る気になった。今まであれこれと「勉強」させてもらったが、今日は「重度認知症は介護するな」え?と思う見出しなので見る気になった。
認知症の進行症状を5段階に分けて、色々と説明があり、最後に行きついた症状の段階ではもう「何もしない」ことが、介護者にはいちばんの方策なのだという。
あ~解かる解かる。体の苦痛は介護する必要はあるけれど、その他の本人の要求などはそれこそテキトウに「はいはい、わかりました、大変だったわね、そうね、やっておきますよ」と愛情を持って対処すればいい・・本人は要求したことを数分後には忘れるのだし、介護者が家族だったら、真面目に対応していると疲れてしまう・・ほっておいたからと、進行が早まることもない・・何もしない介護。

食堂へ行けば、また、耳の遠い認知症の人たちとの付き合いが始まる。10日以上も彼女たちから解放されて解ったことは、私にとっては彼女たちとの毎日がストレスになっていた、ということ。元気に対応出来た頃はまだしも、最近は一段階上の大きな声を出すのが疲れる。相手は普通の声なのだから余計腹が立ってくる。
彼女たちはまだ最終段階の症状ではないので、テキトウに交わして無言とはいかない。無言を貫くのもストレスになるし。事務所でそんな愚痴を言えば、「席を替えましょうか」となるけれど・・あのね、認知症でなくて耳が正常な女性って、入所者に殆ど居ないでしょ。男性は、品のない人ばかりだからまっぴらです。


皆さん、介護有料老人ホームには、重度の認知症になるまで入所しない方がいいですよ。ここは、「サービス付高齢者住宅」だったのに、途中から「介護ホーム」に変更されてしまった。
その方が経営上は楽なのだろう。

どこまでも青き凍て空祷りの日 KUMI
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隔離生活=冬籠り

2025年01月15日 | 俳句
天気 晴

さて、やっと書くつもりになって頑張ってかなりの行数を書いたのに・・一時保存しておこうとしたのを誤って全部削除してしまった(泣)

とにかく、まだ隔離生活は続いていて、でも居住フロアでの移動は出来るので気楽ではあるけれど・・冬籠り、という季語があるのでその冬籠り、と思えば気楽になれる。食事も、今回は使い捨ての皿や紙コップではない普段のものなので、ルームサービスを受けていると思えば有難い。体調悪くて個人的に部屋食にしてもらうと、食堂の配膳後に運ばれるので汁物やご飯は冷たくなっている。でも今は、その階の分を全部ワゴンで運ぶので冷めることはあまりない。冷めていても電子レンジが部屋を出るとすぐ近くにある。食堂へ行く手間が省けるし、一緒に食べねばならない同席の3人にイライラせずに済む。認知症の重度から軽度までの3人は、おまけに耳が遠いときている。
一週間以上会っていないので「はじめまして」から始まるかもしれないし・・
10日前、私が「入院しますね」と言って別れたことなんか、とっくに忘れているだろうし・・ともあれ、食事に関して言えば、今は贅沢な気分だ。面会禁止外出禁止が早く終わってほしいだけ。


こんな贅沢な暮らしも、4階は患者が居なくなった。そろそろ隔離暮らしはお終いらしい。
で、私の体調はというと・・今日は気圧が低下中で(外は季節外れの暖かさのようで)もう、最悪。外出禁止が幸いかもしれない。明日はまた寒波が来るとか・・電池替えた器械のおかげで少しは良いと思った血行も、あまり良くならなかったらしい。それでも、血液サラサラになるという薬は今回も処方されなかったし、カテーテル治療も不要だった。
もう少しこのキツい症状を抱えて生きてみようかな・・と思う。

同じ階の何人かは、歩いていた人たちもこの1年で車椅子になってしまった。4人は認知症が進んだ。でも、体は、健康らしくて。
食事時間になるとラウンジのテーブルで介護士の世話で食事している。


歩きまわっていた頃の元気な認知症はどこへやら・・さんざん騒ぎを起こして迷惑だったSさん、Kさんが、表情もなく車居椅子でぼーっとしているのを見ると、何だかねえ・・私はそこまで長生きしたくない、と思ってしまう。とはいえ、まだ80代の人も居る・・遠くない私の未来?

特急を窓辺に眺め冬籠り  KUMI
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロボットは元に戻れない?

2025年01月11日 | 俳句
天気 晴

前回の記事へコメント頂いた皆さま、ありがとうございました。
無事、退院しました、個々へのご返事は略させていただきます。

昨日退院した。
写真は8階の病室からの夕暮れ。いちばん右端に富士山が見えるが、写真の入院した日は雲の中だった。どうせ見えても隣の病棟の屋根に乗っている状態なので、あまり見応えはない。「全室オーシャンビュー」などというリゾートホテルがあるけれど、この病棟(個室)の南向きの8・9階は、「全室富士山ビュー」旅行に行ける訳でもいし、贅沢のために使う機会のないお金は、入院中の贅沢に使うこととした。

たかがペースメーカーのバッテリー換えの手術でも色々あったけれど・・手術そのものは部分麻酔だからどーということもないし。それよりも、入院の日からひどく体調が弱っていて、歩くのも息苦しくて・・という状態だった。なので、最近は動きにムラのある器械を「メンテナンス」したら少しは回復するかしらん?と期待してしまった。
部分麻酔なので、顔を隠されてもドクターの声ははすべて聞こえる。
「はい、ドラーバーください」とアシスタントのドクターへ。古いネジを外して「はい、新しいのを」「ドライバーを・・」かなりの力でネジを押し込む感覚がして、胸がウッと。「痛いですか~」「いえ、大丈夫です」とロボットならぬ患者の私。「なかなか入らない・・」え、困ります、ネジが入らなかったら・・
半分眠ったみたいな状態なのに、心臓に器械が入っている、と知ったまーちゃんに言われた「ばぁばはロボットなんだ」という言葉を思い出していた。
「イビキかいていますねえ」嘘、そんなに熟睡はしていませんよ、と言いたかったけれど声にはならなかった・・と言うことは、少しはほんとに眠っていたかも。

交換術は30分ほどで済んだが・・本当は心臓の動きが悪いことを想定していて、カテーテル治療をする準備もしてあった。その準備の方が大騒ぎだった。そのために朝食も昼食も抜いていて、空腹が何より辛かった。
ま、必要なくなったので書いても意味なし。心電図の器械を胸に付けたまま一晩過ごし、翌朝の検査で異常がないのでもう退院になってしまった。
でも、ちっとも症状は改善していない。心不全はさほど悪化していないので、他の要因があるのでは・・とドクターは言うけれど・・少なくとも近日中に心不全でぶっ倒れることはないようだ。

施設へ帰ったら、待ってたのは・・又々の隔離生活。うんざり。



重度介護の人はひととおり罹ったようで、今度は、自分で歩ける認知症でもない男性のようだ。そういえば同じ階のその二人、マスクを装着しているのは見たことがない。病院ではインフルの方を警戒していたが、ここは、みんなコロナのようだ。私はインフルエンザ優先でワクチン打ったので、少し心配。
ホーム内、コロナ騒ぎが終ったらインフルエンザが流行?
もう勘弁してください。

寒林を日差しの抜ける眩しさよ  KUMI


コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日からしばらく・・

2025年01月07日 | 俳句
予定は2泊の入院ですが、心臓のメンテナンスをしてまいります。果たして、車みたいにメンテナンスしたら少しは機能を回復する・・といきますかどうか。最近、心臓が勝手に暴走している感じ。
ペースメーカーの電池替えだけではなく、心臓そのものも「お手入れ」するみたいです。ややこしいことをして、たった三日で帰れる?万一の場合はどうなるの?
病院を信じることにします。

昼食にはいつものように七草粥が出ました。美味しかったから、少しは力になったかな?

薺粥能登の藻塩をひとつまみ  KUMI





コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三が日

2025年01月04日 | 俳句
天気 晴

夫の亡くなる年まで、元日に東京に居ればほぼ毎年初詣に行った、高幡不動尊の元日の写真。30年くらい前は午前中に行けば、混雑はあまり感じなかった。が、なぜか年々参拝者が増えてしまいこの当時はもう、駅からの参道も人が溢れていた。

さて今年は・・何もない誰も来ない三が日。コロナ閉鎖がやっと終わったので、面会の家族が来たり、子供の家へ一時宿泊滞在に行くための迎えが来たり・・結構な人の出入りがあった。誰も来ない私はちょっと寂しいかも。あーちゃんは風邪の年末年始だったそうで。もっとも、来週の入院・退院の日に来て貰わねば困るので早く風邪を治す方が先決問題。
年末に来てくれる筈の人たちはコロナ閉鎖で来られなくなったし・・
で、別に寂しい訳ではない。三が日は、思い切って見たいテレビをじっくりと。箱根駅伝は邪魔なしで二日間見ることが出来た。コースに映される風景を眺められるのが何よりの楽しみ。夜も、暫く改装工事に入ってしまう国立劇場の歌舞伎中継やら、ドラマやら・・はい、好きなチャンネル見放題でした。去年は元日の能登の地震で、テレビを楽しむ気分ではなかったので。

元日と二日は、ささやかながら昼食に正月を感じさせるものを出してくれる。
これに「お雑煮風お吸い物」が付く。米粉で作ったはんぺんみたいな、見た目が餅のようなもの。餅が出る訳ありません、救急車が列なしてしまいます。
写真を撮り損ねた二日は、ちらし寿司だった。


新しいカレンダーの1月を開いたら、あら、ペースメーカーの電池替え入院の日がもうすぐだ。少し慌てる気分になった。12月中は、まだまだ先のこと・・と思っていたのに。たった二泊の入院でも、必要なものは同じだ。まず、入院書類の作成。これがかなり面倒だった。右手指の中指人差し指とあまり動かない支障があり、細かい字を書くのに一苦労。まさか、こんなに支障が出ているとは・・入院の説明書をゆっくり読んでみたら、どうも、入院では電池替えだけではなく、心臓本体のメンテナンスもするらしい。徐脈(脈が遅くなる)が酷いので息切れも酷いようだ。入院で、少しは改善出来るのかもしれない・・あまり期待しない方が良いけれど。
最近は俳句もスマホのメモへ残したり音声入力したり、と怠けているので字を書けなくなっていることに気付かなかった。ひどく疲れた。あとは入院の必要品の荷造り。大体のものは緊急での入院を想定してバッグに詰めてはあるけれど、細かいものはまだ色々とある。最近はちょっと動いただけでも動悸息切れで目の前がフラフラ状態に・・
こちらは、明日から少しづつ頑張ろう。

四日はや雲湧きあがる富士の裾  KUMI
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする