KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

冬は足踏み

2024年11月15日 | 俳句
天気 曇

写真は、2017年に撮った散歩道の公園の皇帝ダリア。日付からすると11月の同じ時期なので今頃咲いているはずだが、その後の台風で倒れてしまった。で、今はどうなっているのか、復活させたかどうか知らない。数本が見事に咲く一画で、楽しみにしていた。個人宅の庭へ咲かせているのは、この近くでも見るけれど、何しろ大きいので写真には出来ない。上の写真は、公園なのでかなり遠くから見上げ、ズーム目いっぱいで撮ったのだと思う。

季節が変わろうとしてなかなか変わらないままの短い秋。秋の花は咲き遅れたというから、薔薇園はまだ見られるのかもしれない。
不思議と、どんな花も再び見に行きたい、と思う気分にはならない。もうその気力がない訳ではなく、今の体力で無理をして連れていってもらっても自由に歩ける訳でもない。元気な人は簡単に「車椅子で行きましょう」と言ってくれたりする。そこまでして、どうしても再び見たい、と思うことがない。認知症の始まり?と思ったりするけれど、元気で歩き廻っていたイメージの自分が行く訳ではないのだから、楽しめる訳がないという思い込みかも。
これも、認知症の初期症状の「やる気が失せる」なのかもしれない。

スマホの塗り絵のバラ。


2ヶ月近く前まで同じテーブルで食事していたOさんが、入院先から帰ってきた。何しろ彼女は耳が少し遠いだけで、ここでは珍しい「健常に近い」人だった。でも。ちょっと尻餅をついただけ、と思った転倒だったのに、骨折したようで、入院~リハビリ。歩行器で歩くようにはなったけれど、頑張れば又、歩けるようになるかも。認知症がない人はリハビリする元気さえあれば大丈夫。
テーブルが変わったのでゆっくり話せないが、ともかく、車椅子の人が増えて増えて・・食堂は狭くなる一方だ。2年前、介護ホームに変更してから、当然ながら要介護の人優先になり、認知症の新しい入所者も増えるばかりで・・
車椅子にならなくて退院出来たOさんに、ほっとした。

何度も言っているが、高齢者に転倒はいちばんの大敵。私は転んだり躓いたことのないのが自慢だったが、姉を含めて周囲には転倒が原因で大変な思いをした人が多い。誰だって転びたくて転ぶ訳ではない。最近、私は心臓のせい?歩行もおぼつかなくなったが、緑内障の視野狭窄が進み、右眼がかなり不自由。気を付けるほかに方法はない。

蒼天へ近づき冬の薔薇孤高  KUMI 
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眠気覚ましの薬

2024年11月11日 | 俳句
天気 曇のち晴

写真は、7年前、友人夫婦と言った八ヶ岳山麓の、11月初旬の紅葉。いつもあちこちへ一緒に行っていたご夫婦との、夫も交えての旅の最後となった。
今年は関東の山沿いの紅葉は遅れていて、しかもきれいには色づかないらしい。四季の美しさなんかもう日本から消えてしまうかも・・。でも、随分とあちこち紅葉を楽しんだので、私はもう悔いなし。翌日、黄葉も綺麗だった。



さて、ブログを書けないのは、いつものことながら理由があって・・
眠くて仕方がない。夜はしっかり6時間以上も熟睡出来ているのに、午前中から眠くなる。昼食後、眠くなる。珈琲を飲んで何とかガマンしてはみるものの、夕刻、何となく日暮れになる4時半ごろから眠くなる。目を覚ましている状態を保つために、ドラマを見る・・最近は見そびれるNHKの夜ドラをNHKオンデマンドで。何とか、眠らずに済む。目眩の酷い日が多いので本など、とても読んではいられない。不安定な天気のせい、と思っていても、毎日寒暖差や気圧は不安定なのだから天気のせいばかりでもなさそうで・・
で、ここの早い夕食は午後6時には終わり、部屋へ帰ってからは・・夜は眠くならない。でも、暗くなってからパソコンを開くのも面倒で、ついブログ書かずにテレビ見てしまう・・
先週、訪問医の診察の時に、
「眠くなって困るのですけど、目の覚める薬はありませんか」と冗談半分に訊いてみたら「それは無理。眠れないなら処方しますよ」と言われてしまった。睡眠剤なんか不要です。ついでに最近、いちばん感じていることもドクターに訊いてみた。
「こうして老衰が進んでいくのでしょうか」
90歳過ぎの認知症の幾人かは、食堂へ来ても始終眠そうにしている。何処にいるのか目の前の食事が朝なのか夜なのかも解っていないらしい。無理やり起こして「〇さん、お昼ご飯ですよ」と介護士が耳元で叫んだり。私もそれに近くなっていくような・・彼女たちと違うのは、まだ認知症でも車椅子でもないだけだ。
ドクター、笑っていて答えなかった。それにしても、ここの女性たちは、認知症の重い人の方が長生き出来るようで。

富士山はすっきり見えなかったが、大きな笠雲を被っているようだった。いくらなんでももう、雪に覆われていくのだろう。

冬日燦ソーラーパネル輝かす  KUMI
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立冬・そして木枯し1号

2024年11月07日 | 俳句
天気 晴

今日がもう立冬とは、信じられない気分になるが、天気は申し分なく冬立つ日になった。風の冷たさ、空の蒼さ・・ただ、ようやく見えた富士山は夏姿ではあるけれど。風が結構強いと思って窓の外を眺めていたら、午後になって木枯し1号が吹いた、と。西高東低の冬型気圧になったと思ったら、木枯しとは。忙しい季節の変遷だ。

2018年の11月のファイルに菊花展の写真があった。あれ、いつどこで?と思ったら、5日に高幡不動尊へ行っている。規模は大きくない菊花展、でも菊人形の展示もあってこのあたりでは本格的な方かも。今年は多分、開花は遅れている筈。


昨日は米大統領選の結果の出る日で、他国のことにこう騒ぐのも長い腐れ縁のような国だから。奇跡はは起らず、トランプの大勝利。やっぱりかあ、と思いながら、4年前もここへ入居したばかりでコロナに脅えながら、大統領選ばかり見ていた・・と思い出してきた。4年前に戻れば、4年後の今を生きている自分が信じられない筈だ。余命2.3年と言われたのだから・・医療の進化は恐ろしい。
・・スミマセン、高い医療費を無駄に使わせてもらって。80歳を過ぎたら積極的な治療はもうしない・・と北欧の某国みたいにならなかったら、日本の社会保障費はどんどん膨らむばかりだ。長寿を喜ぶ気にはなれなくなる。

話が逸れた。来日するアメリカ人の映像とか、大統領選のアメリカ本土からのニュースを見ていて、とっても信じられないと思うことがある。何でアメリカ人ってあんなに巨大な体格してるの?最近、大谷選手がアメリカ人みたいにデカくなっていく・・と思っていたけれど肥満のせいではない。でも、普通の市民は、私から見れば見苦しいデブ(失礼!)の多いこと。というか殆どが見苦しいスタイルばかり。そういう人にマイクを向けてインタビューすると
「物価が高くなって生活が大変」「ガソリン代が高いから、通勤費用も・・」
あのね、物価が高くて大変なら、食べるものは減らしたら?健康のためにもう少し歩いたら?え、外を歩くのは危険だから車じゃないと買い物にも行けない?銃社会をなくしなさいよ・・

何か、アメリカの一般社会って、日本から見るよりも遙かにたくさんの問題を抱えているみたいだ。日本へ観光に来る人たちは、恵まれた、教養ある人たちでしかないのかも・・それでも太り過ぎばかり。あ、トランプさんも同じ。その割には長生きしている。

アメリカの方がはるかに景気が良くて、物価は高くてもそれに見合う収入がもっと行きわたっていて、経済成長の止まっている日本とは桁違いに恵まれているかと思っていた。貧困層は不法移民くらいかと。これでは、昔憧れたアメリカとは全く違う。ハリウッド映画の女優・俳優の体格は今も昔も巨大な人はあまり居ないようだ。でも実社会は・・非健康的で悲惨なものだ。貧困層ほど肥満が多いというのは納得する。いちばん安くカロリーを摂れる食べ物はピザとハンバーガーなのだそうだから。

日本に生まれて良かった!と、最近はつくづく思う。貧富の差は日本でもかなり大きくなっているらしいが、肥満の差はない。

久々に見えた今朝の富士山。


遠富士の稜線著し冬立つ日  KUMI
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奇妙な夢と「熱き星たち」の勝利

2024年11月04日 | 俳句
天気 晴

昨日は、10日前には思ってもいなかった横浜DeNAベイスターズの日本シリーズ優勝に巡りあえた。生き延びて良かった~である。26年前は西武ライオンズ相手だったので、所沢の球場で見ることが出来た。あれから26年・・感慨深い。
帰ってきた主砲のホームランを見た時、今日は勝った!と確信した。


しかも一昨日は夫の命日だった。そして、考えると、生まれた時から「ジャイアンツフアンだった」野球少年で東京生まれ東京育ちの夫が、良く解らないうちにベイスターズフアンになっていったのも、26年前の優勝のあとからだった。
横浜の地には母の妹が住んでいたが、それ以外は縁もゆかりもない私が、中学生の頃から横浜フアンになったには深い訳が・・
と、それを語ると長くなるので省略。夫がなぜ「天下の巨人フアン」から私と同じマイナーなチームを応援するようになったかは、プライドがあるらしく自分からは何も言わなかった。でも少し解る。本人は詳しく語らかったものの、さすがに金積んで選手を集める・・という目に余る方針がイヤになったらしい。

さて、その夫が命日の翌日の早朝、つまり昨日、帰ってきた。
せめて夢にでも出てこないかなあ、と5年間ずっと思っていたが、一度も夢にすら現れなかった。もっとも、私は夢をあまり見ないので、そのせいもあるかもしれない。でも、亡兄姉は時々出てくるのに・・
登場した最初の場面はよく覚えていないが、紺のストライプのお気に入りのYシャツに相変わらずのジーンズを着ていた。乗っていた車は最後の愛車のトヨタ。車から降りて「これからロシアへ行ってくる」と言う。「何しに?」「ドライブするだけだよ」「私も行きたい」「帰りがいつになるか解らないから一人で行く」みたいなやりとりがあって、さっさと運転席に乗ってしまった。
「あ、ビザはいらないの?」と訊こうと思ったら、もう車は見えなかった。なぜか私はその時、(どうせ生きていないのだからビザなんか必要ないのかも)と思った。
目覚めてから、一緒に行かなくて良かった、とぞっとした。亡くなった人に着いていったらもう帰れなくなる、と言うらしい。昔、手術の最中に麻酔の眠りの中で亡母が手招きしていた。見たこともないような鮮やかなお花畑の中だった。追っても追っても母との距離は縮まらず・・
という話を亡長姉(当時は元気だった)にしたら、「着いていったら帰れなくなるのよ」と言われた。

多分夫は、私を迎えに来たのではなく、ベイスターズの優勝を見たかったのだろう。前回手に入れたシリーズ第三戦のチケットは西武ドームで、無論夫と見に行く筈が、雨天順延になり夫の遠距離出張と重なってしまい、夫は見損なったのだ。
どんな事情が彼の世にあったのかは知らないが、まだ運転免許は返納していかったので彼の世まで持たせた。正解だったかも。

忘れゆく思ひ出増えぬ鰯雲  KUMI
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台風に負けます

2024年11月01日 | 俳句
11月になって、この時期は晴れることが多いのに・・上の写真は一昨日のもの。
本当に台風がやってくるという。その台風に押しつぶされそうな体調最悪状態。「頭痛~る」という気象病の人用のアプリがあって、愛用している。さして役に立つ訳ではないけれど、体調悪いときに「気圧の急激な変化のせいだ」と思えるので安心材料にはなる。気圧の急激な下降の数時間前からがいちばん体調悪化する。まさに、今朝は最悪。頭痛持ちの人は大変なのだそうだ。私は頭痛は耐えられないほどには痛くならない。
このアプリ、持続しているということは、需要があるからで、気象病はこの数年でようやく症状として認められた。専門医も居るらしい。
異常気象での急激な変化とか、いままでになかった気象現象で、私のような人間が増えているのかもしれない。昔は「自立神経失調」で片付けられていたのだ。今朝のアプリの表から。

11月になったら天候悪化するというので、雨の来る前に・・昨日一昨日はフラフラながらも近所のドラッグストアまで買い物に行けた。上の空の写真と下の日々草、ペンタスはその日のもの。



昨日はMLB制覇のドジャースの試合を観て、夜は日本シリーズを楽しんで・・とまだ余裕はあったのでその話でもブログに書くつもりだったが・・
昨夜はもうダメ。
台風の去るのは3日だという。ともかく目眩耳鳴りと息切れが・・字の小さなスマホよりはパソコンの方が何とかなるけれど台風が去ってもこのままだったらどうしよう?と不安になってきた。異常気象と戦争が、地球を壊す大敵になっていく。

夫(つま)の忌や黄菊白菊胸に抱き  KUMI
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