KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

三食上げ膳据え膳昼寝付き・・増冨温泉不老閣

2019年06月29日 | 旅行
湯治の話。増冨温泉は、秋田の玉川温泉・鳥取の三朝温泉と並ぶラドンのの噴出する温泉で、がん患者などに効果のあることで知られている。玉川温泉ほどの規模ではないけれど、湯治の人がとても多かった。旅館の名前はあまり出したりしない私も、今回は、かなり好印象だったので(幾つか苦情も言いたいけれど)敢えて書くことにした。

真面目に湯治、とはいえ、何といっても食事の支度から解放されるのがこんなに嬉しかったとは・・食べるためならさほど面倒、と思わなかった私も、さすがにこの数年はだんだん苦痛になってきた。朝食が終わると昼食を考え、昼食が終わると夕食を考え・・
やはり、トシをとるということは、台所仕事から面倒になるのかもしれない、と今回はつくづく。

さて、湯治の宿は、食事もとても配慮されていて、板前の工夫が感じられた。味付けを濃くして食べてもらおう、という旅館の量の多い食事が苦手な私も食べ終わっても喉が渇かなかった。量も、ほどほどの感じで普通の人なら完食できる。私は、残していいものは残すことにした・・何しろ少食です。
写真は、二日目の夕食と朝食。食事の写真はとっても苦手で、スマホの場合は立ち上がって上から撮らなければならない、と痛感した。手前の前菜ばかりが大きく写ってしまう。


朝食を食べ終わて少し休んだら入浴。浴槽は二つあって、一つは真湯(真水のお湯)で、そこに漬かって数分体を温め、次にラジウム湯に入る。湯温は30℃以下なので、入るときは水風呂のように感じるけれど数分経つとじわ~と暖まってくる。そこに10分。また、真湯に数分、ラジウム湯に10分・・と、三回繰り返す。
それを、午後と夕食後と。三回。
到着した日に女将の上のような指導のとおりに入ったら、ひどく疲れてしまった。
温泉の成分が強すぎて、慣れなかったせいだろう。なので、翌日からは、少し手抜き。一日置きに男女で浴室を替えるので、サウナのようにラジウムの蒸気の出る浴室もあった。ここは熱いので5分が限度だったが、効果抜群のように思えた。
ここのお湯ラジウムはラドンが含まれていて、他の成分はナトリウム塩化物。ナトリウム塩化物泉は、東京の黒っぽい温泉にも含まれていて、肌にとてもよく、入り過ぎても荒れることがないので安心できる。私は、硫黄成分の多い温泉は、肌に合わない。それを知ってからは、温泉へ行くときは必ず泉質を見ることにしている。

疲れたら昼寝をするのが最適、と言われていて、二日目にうっかり昼寝をしてしまったら・・昼寝嫌いの私は、そのあとの気分が良くないので、やめた。
外へ散歩に出ても、山奥の湯治場、何もない。窓から見えるのは緑の木々ばかり。窓の下を沢が流れていて、時々キセキレイの声がした。河鹿が鳴いている。
ということで、ちょっと外へ散歩に出たものの、何もない。カメラの対象になるものは・・




キセキレイを撮ろうとしたら、逃げられた。
でも、逃げないものが居た。




土産物屋の猫? 妙に馴れ馴れしかった。
そして、今年初めて見たのが・・


親子の居るところを狙って撮ったけれど、暗くて旨く写らなかった。

温泉の効果は、来月の夫の検査結果を待つしかない。効果があれば、また行きたい。
今のところ、私に良かったのは、冬以来悩まされていた、肌の「老人性アトピー」が治ったこと。
耳鳴り眩暈の気象病は、相変わらずだ。昨日は台風が近づいていて気圧が下がり、帰宅してから今日まであまり気分は良くならない。これは、梅雨が終わらないと無理?

二日目の湯治の宿の夕河鹿  KUMI
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本気で湯治

2019年06月26日 | 旅行
昨日2時頃に宿に着いて、本気で湯治をしています。ここは(増富ラジウム温泉)秋田の玉川温泉ほどの規模ではないですが、効能は同じようです。

午前の入浴を終り、昼食後と夕食後にも。

携帯電話、繋りにくいと言われたのに、支障無さそう。でも、とにかく山奥です。家からは「特急あずさ」とバスで2時間半ほど。


スマホ写真、多分ボケてそう。ご覧の方ごめんなさい。

万緑の山の笑窪に湯治宿 KUMI
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広島城

2018年05月18日 | 旅行
5月11日、広島の旅の最後の日。あら、もう一週間も経ったことになる。時間の経過の早いこと
午後には帰るので、ホテルの部屋から見下ろしていた広島城公園へ行くことにした。無論、徒歩で行ける。もう一度、ホテルの部屋から見下ろして。


楠木の若葉がむせかえるほどの公園、城は無論、原爆で飛ばされてしまい、戦後に再建されたもの。でも石垣は見事に残っていて大藩浅野本家の城らしく威厳があった。「鯉城」と言う。広島カープ球団の名前の由来にもなる。


城の中には、入らなかった。理由は・・階段が急で、腰痛持ちの夫にはちょっときつそう。私も視野狭窄があって下りは危険が伴う。それに、天守閣へ登っても景色はホテルからの方が良いはず・・ と、理屈を付けて。何しろ、二人で一人前という体力の後期高齢者の旅だ。
その代わりにお濠を巡る屋形舟の観光をした。これは案外良かった。


原爆で、天守閣は吹き飛んだ。のちに解ったそうだが、天守閣は一度空に飛び、そのあとでドスンと下へ落ちたという。恐ろしいこと。原爆投下の理由の一つにもなった軍の駐屯地があったから、その惨状を思うと・・






泊まったホテル、リーガロイヤル広島を下から見ると、やっぱり大きい。スマホ写真。


広島城を楽しんで、ホテルと城の間にあった「ひろしま美術館」へ寄った。
ネットで調べたら猫の絵を色々展示しているという。浮世絵から藤田嗣治、その他色々。結構楽しめた。時間が残ったら、旅先の美術館を楽しむのも面白い。


せっかく広島まで行ったのだから足を延ばせば尾道とか岩国とか・・でも、日程もコースも、我々にはちょうど良かった。忙しいツァーにはもう行く気力はないし。
身体障がい者手帳を得てから3年目、実は、長距離の鉄道に乗るのは初めてだった。JRは運賃が同伴者も含め、半額にしてもらえた。指定券などは別。でも助かった。宮島のゴンドラもかなり割り引いてくれたし、その他、入場券も東京と同じく無料にしてもらえた。外から見たらどこにも障害なんか見えないので後ろめたい・・と思ったりしたこともあったが、最近は慣れた。
心臓を器械で動かしての暮らし、って、見た目よりもあまり心地良いものではないから。

城跡の石垣堅固樟若葉  KUMI
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弥山(みせん)へ

2018年05月16日 | 旅行
写真は宮島の弥山ゴンドラからの広島側の風景。

弥山(みせん)は標高535mあって、弘法大師が開山したという修行の山でもある。頂上までの修験道にはお堂もあるようだが、無論、私に行ける場所ではない。本格的な登山になるようだ。
その山の中腹433mまで、ゴンドラとロープウェイを乗り継いで行くことができる。そこまで行くと、宮島の反対側・・つまり四国側の島々が見えるのだというので、それを期待してゴンドラ乗り場まで。
そこまで行くには紅葉谷というちょっと険しい所を登らねばならない。でも、無料の送迎バスがあった。といっても、最後の登りは自分の足で行かねばならない。めえちゃん頼みの私にはチトきつかった。でも頑張ってロープウエイに乗り・・




途中でゴンドラに乗り換えて。ゴンドラからの眺めに感激。海に浮かぶ白いものは牡蠣筏。


そして、四国側の見える到着地点の風景には声も出ないくらい大感激した。








海が見たい、海が見たい、と今年になってから切望していた気分がこれでたっぷりと満たされる風景だった。ロープウエイ駅のレストランで海を見下ろしながらうどんを食べた。場所が場所なのでメニューは肉うどんとカレーくらいしかなかったけれど、うどんの味は、私の大好物の讃岐うどんに似ていて、美味しかった。肉が・・やっぱり西国、牛肉なのでちょっとがっかりだった。鶏肉なら満点だったのに。
帰路は、ゴンドラの駅から新緑の眩しい紅葉谷を海岸まで下った。紅葉の中を歩くかなりの坂道で、眼の悪い私には怖かった。慎重に、楓の根っこに躓かないよう。宮島は紅葉の名所。新緑もまた素晴らしかった。








帰路は、JRの連絡船に乗った。こちらは大きなフェリーで、わずか10分の小航路、でも船から遠ざかる宮島が見える。行きにこれを利用していると、近づいてくる大鳥居に感激する・・という風景。


随分歩いたつもりだったのに、ホテルへ帰ってスマホの万歩計を見たら13000歩。体力なくなった~とつくづく。

息荒く登りくる人新樹光  KUMI
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世界遺産の島

2018年05月15日 | 旅行
10日の話です。

前日、ホテルまでタクシーに乗ったとき、宮島へ行く運転手さんから、宮島まで平和公園から連絡船が出ている、という情報を得た。前回・・といっても25年以上も前・・行ったときは広島駅からJRに乗り、宮島口で降りて連絡船に乗ったのでそのつもりで居た。他の方法があるとは調べてもいなかった。
前日に時刻表を調べておき、ホテルから数分の船着き場へ。小さな船だが川を下って穏やかな瀬戸内海へ出るだけだから快適な40分だった。船内からの写真。


実は、中学三年から高校の途中までを、父の仕事の都合で四国の瀬戸内海に面した街に暮らした。対岸ながら、島影の重なる瀬戸の海はその時と同じ。





まずは世界遺産の居厳島神社へ。潮が引いて大鳥居の近くまで歩いて行ける。外国人観光客が、裸足で海に入っていくのにはびっくり。私は遠くから見るだけにした。
神社の回廊を巡り・・
















と、ここまでは前回と同じコース。昼の新幹線で帰る日だったので、弥山(みせん)には行けなかったのだ。今回は一日宮島に滞在できるのでゆっくりと念願のゴンドラに乗れる。弥山は、後日。

鹿の眼のまことつぶらか若楓  KUMI
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