潮風

天気　晴

甥の三回忌で房総往復。朝早かったのと色々あって疲れた。
甥はわが家のそばに住んでいたので、その急死からのもろもろ・・今もそれが尾を引いて「色々」の原因になっている。遺された妻子のことは、本当にわが家の暮らしに密接過ぎて、それが「色々」なのだが・・
とその詳細はここに書けない。

さて、私は海辺の家で育ったので、海の匂い、など感じたこともなかった。
が、今日、帰りに駅まで歩いていたら、暑い日差しに海風が吹き付けて、生臭いとも言える潮の香が強烈だった。ああ、こんな匂いの中で暮らしていたのだなあ、と突然のように思った。
髪が汗だけではなくべとついてくるような・・。
風景はまったく変わってしまっても、潮風だけは変わらない。

海風の湿りの髪を洗ひけり　KUMI

蝉、やっぱり変

天気　雨のち晴

朝、みんみんの声で目が覚めた。やっぱり鳴くのだなあ、と思っていたら、雨が降り始めてすぐに止んでしまった。昼頃、雨が止んだらまた蝉が鳴き始めて何だかほっとした。
午後は整形外科のリハビリと美容院へ、ひとつ隣の駅前まで。医院までの５分ほどの左側は公園と都立庭園があって樹木が鬱蒼としている。いつもなら蝉時雨につつまれる一画なのに、全く蝉の声がしない。わが家のあたりは鳴いていたのに、たったひとつ駅が違うだけで蝉が鳴かない。どこが「蝉の鳴く境界線」なのだろう？
不思議。

雨音にみんみんのこゑ遠ざかる　KUMI

涼

天気　雨

猛暑が一転して涼しさを感じる雨になった。もっとも、風も強いからあまり雨を鑑賞する天気ではなかったが。
涼しい、というのは夏の季語。暑さがあるからその対比として涼しさを感じる訳で。なるほど、と今日のような日には涼しさを実感できる。

滅多に休まない太極拳を休んだ。
鬱屈した気分のままの「問題」解決があったので。でも、ちっとも解決にはならなかった。理解してもらうことほど難しいものはない。虚しさだけが残った。終わりのない問題。

生きざまは変へられぬもの酔芙蓉　KUMI　

吟行句会・生田緑地

天気　晴

一昨日からの鬱屈した気分がおさまらず、寝付きが悪くて朝がつらい。
ともかく今日は吟行句会なので、その間だけは忘れられる・・と思い楽しみに家を出た。
暑い日だったものの風があって助かった。今年の暑さの中での吟行は秩父で経験済み。それを思えば、緑地の中の民家園（写真）はとても涼しくて、縁側に座って風鈴など聞いていると心穏やかな時間を過ごせた。
この暑さのせいばかりではないと思うが、最近は10人以上は必ず集まる参加者も今日は8人、と少なかった。いつものように出句は好きな数だけ。家で作った句も出す人は居るが、私は必ずその日に作った句を出すことにしている。何とか10句まとまった。
句会の成績はまあまあ。

帰宅すれば、また考えねばならぬことやら色々で。
ま、明日、なんとかしよう。

日ざかりを来て暗闇のやうな土間　KUMI

蝉、鳴いた

天気　晴

今日で９日続きの猛暑なのだそうだ。まだ続くらしい。
何だか慣れてしまったのか、あまり暑いとは感じない。もっとも、家の中は弱いとはいエアコンを付けっぱなしではあるが。
熱中症で亡くなる人が相次いでいるという。家の中に居て夫婦で熱中症で亡くなった、とは・・どんな暮らしをしていたのだろう？エアコンは体に悪いから使わない、という人を知っている。もしかして、そんな家だったのだろうか。今の家庭用エアコンは昔のように冷えっぱなしではなく、好みの設定が出来てエアコン嫌いの私にも快適なのに。
体に良くない、といったって、命を失ったら何にもならない。家の中でのガマンはしないことにした。

さて、このブログに「蝉が鳴かない」という見出しで書いたら、その翌日から訪問者が２割くらい増えてしまった。私もそんなブログを覗いたら、やはり、蝉が鳴かないことを気にしている人の多いことが解った。
関東大震災の年は蝉が鳴かなかった・・などという内容を読むと、やはり天変地異の前触れ？と不安に。でも、気温が暑過ぎると関東の蝉は鳴かない、と知ると、なるほど、西の方ではクマゼミが今年も鳴いているのはそのせいか、と安心したり。
昼頃にちょっと買い物に、と家を出たら、家の前の桜の木でアブラゼミが鳴いていた。ちょっと弱々しい鳴き声ではあるけれど。去年が異常なくらいに鳴いていたので、今年は産まれる数が少ないだけなのかもしれない。

水飲んでまた水飲んで西日中（なか）　KUMI