六月尽

天気　晴のち曇

ちょっと梅雨が遠のいている。洗濯ものが片付いて、それだけは気分が良い。
少し痛みが遠のいたので、駅前の本屋まで行ってみた。普通の速度で歩くとひびくのでやはりゆっくり歩くしかない。人にどんどん抜かれる。若者は仕方がないとして、自分と同じくらいのオバアサンに抜かれると悔しい。けれど、速度を速めると前屈みになってしまい、老人めくのでそれも出来ない。
本屋へ行けば買う目的の本以外にもちょっと手にとって見たいものがある。が、それも今日は我慢。
せめて、公園へ行ってみたい。

読み返す奥の細道涼しいかり　　KUMI

静養二日目

天気　晴

昨日に続いて、今日も外へは出ずに静養につとめた。ただ、午後は夫の車に便乗してジムへお風呂だけ入りに行った。
家事で家の中は歩き回っていても、座りたくなったらすぐに座れる。外出で長く歩くとやはり負担がかかるようだ。痛いのをガマンして遠出したり、買い物に行ったりしたのも良くなかったか。電車ひと駅の医者通いもかなり苦痛だった。
で、二日間の成果は？痛みは少しおさまったような。

歩かねばひと日は長し梅雨夕焼け　KUMI

梅漬ける

天気　晴のち曇がち

注文してあった実梅が1週間遅れで一昨日届いた。今年は結実が遅かったのだ。梅の開花も遅かったから当然のこと。
毎年、漬けるのは3㎏くらい。干す場所がないから仕方がないし、夫は食べないのでこれだけあれば十分だ。少量なのでいつもは少し高価な和歌山の南高梅を買うのだが、今年は群馬産にした。農産物はなるべく関東・東北産を買うようにしている。
写真の状態にするまでの手間がいちばん大事。朝起きて水に漬け、2時間ほどしたら蔕を取り水洗い、水分を拭いて焼酎で洗う。桶も重石も熱湯と焼酎で消毒して詰め込む。それでもどこかからカビが侵入することがある。今年は少し塩を減らしたのでちょっと心配。漬けてから1週間が勝負だ。
午前中に作業終了。

今日は家を一歩も出ずにひたすら「静養」につとめた。これで、足の痛みも少しは良くなるかもしれない。

一年の半分終る梅漬けて　KUMI

塩麹

天気　晴

あまりにも治りの遅い肉離れ。午後は首の牽引に整形外科へ行ったので、もう一度ドクターに1週間前と症状が変わらないことを相談してみた。
「1週間だからね、まだまだ・・」と簡単に言われてしまった。やっぱり動かないことがいちばん良いらしいけれど、もう、痛いのを我慢して大分動きまわってしまった。1ヶ月でも症状が改善しないことは間々ある、と言われてショック。がん告知された時以来の危機だ。
もう受け入れるほかないなあ、と諦め気分。生涯歩ける体力を、と言ってきた自分が恥ずかしくなってきた。このトシで、元の筋力を回復することが出来るだろうか？

歩けないとなると家の中に目を向けるしかない。
その、肉離れを起こした日の朝「塩麹」を仕込んだ、といっても写真のような、塩と麹を適量混ぜたものを宅配の食料品で売っていたので注文したもの。たくさん作って失敗すると困るので、一袋だけ作ってみた。適当な入れ物がないので、梅酒を漬けていた壜に入れた。ちょっと大き過ぎ。
写真は仕込んだときに撮ったもの。で、1週間経った今日、やっと塩麹らしくなってきた。出来上がりまで10日くらい、夏は1週間、とあったからもう大丈夫だろう。
やはり自分で作った方が惜しみなく使える量になる。使うのが楽しみになった。

梅雨の夜をふつふつ醸す塩麹　　KUMI

草に坐す

天気　晴

一昨日・昨日と毎年の恒例で越後の山へ。天気は上々、1000ｍ近い高原は爽やかで申し分なかった。
車なので行くことは出来たものの、いつものように歩き回ることが出来ないので、蕨狩りも少し採ってはレジャーシートに坐り込み・・という状態で。情けないことこの上なし。コンパクトデジで坐って撮ったのが上の写真。
それでも、山の風に吹かれながら鶯やホトトギスの声に包まれて気分転換にはなった。
今年の誕生日は、肉離れさえなければ文句なしに楽しめたはずなのに・・ま、生きて誕生日を迎えられただけで十分、としよう。

で、その足の状態は、今日になっても1週間前と全く変わらない。やはり温泉に入ったのは早すぎだったかな、と思ったり。軽症でもやはり1ヶ月はかかるのかな、と、吟行の予定を思い暗澹としたり。
何よりも、折角の梅雨の晴れ間の爽やかな天気を散歩にも行けないのは辛い。焦っても仕方ない、と思いつつ、動かないと筋肉の老化がすすむような気分になってくる。

夏草に坐すや草の香翅の音　　KUMI