KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

ドライアイになっちゃった

2021年12月29日 | 料理
天気 晴

来年は寅年ですって? つい最近まで知らなかった。年賀はがきは買わなくなったし、自分の年はまだらしい、と思っても寅だったとは・・何だか猫みたいな虎の飾り物が事務室の受付に置いてあった。
と、これは昨日の話。
その昨日、朝起きたときから眼が痛い。喉がカラカラ。起き抜けに湿度計を見たら20%を切っていた。うっかりした・・寝る前に加湿器の水を追加しなかったから、寝てすぐに空っぽになってしまったらしい。おまけに、いつも寝る前に水を溜めておく洗面台の栓が、三日前くらいからゆるくなってしまい、溜まらない。自室は自分で調整するが、一晩中廊下はエアコン付けているから、館内の空気はカラカラなのだ。室内の湿度の理想は50%、と眼科医に言われたがそれは無理。せめて40%には保たないと。
この季節、外も昼間は20%を切ることがある。
山の向こうにはあんなに雪があるのに、そこに水分を使い切った空気はもう水分がまったくないらしい。

ということで、目が傷ついてしまったようでチクチク痛むし、視力もぼやけるし、昨日はパソコンスマホ、必要最小限しか使えなかった。本当は今日も、午前中は少し良かったものの、午後になったらまた眼が痛み、ハンカチタオルを温めては瞼を湿布。アレルギーの点眼薬を使い・・でも、眼を閉じて温めていると眠くなり、午後は殆ど居眠り状態だった。

雪国を苦しめているあの大雪の一部を、東京に降らせてくれたら・・

人間も鳩も俯く空っ風   KUMI
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寒波の空

2021年12月27日 | 俳句
天気 晴 寒波

駐車場を通ったら冬青空がリアウィンドウに眩しかった。
眼の良い方には、写真に写る亡霊が見えるかも。

都心でさえ最低気温が−2℃だったとか。この辺りは−5℃。公園の池がガチガチに凍っているだろう。山の向こうは大雪という割には風があまり強くなかったので、歯科へ行った昼間は日向を暖かく感じた。
今年最後の歯科通院。半月前には予約を体調不良(薬の副作用)で断ってしまった。さて通院しないと歯茎が痛む・・と先週、予約しようとしたらもう今年はお終い、と言われてしまった。薬だけでも、と無理やりに頼んだので待たされた。
歯科は寒い。とにかく感染対策200%みたいな医院で、ほぼ室外で診察しているような風通しの良さだ。冬は寒く夏は暑く・・というクリニック。文句は言えないけれど、とにかく診察台まで冷え冷え状態だ。暖かくしていき、靴もボア付きのブーツにして(靴のままで診察治療出来る)完璧。
の筈が・・ドクター、治療の終わった患部にガーゼを当てて「暫く噛んでいてくださいね」
冗談でしょ、冷え切ってしまった手を動かすことも出来ない。凍傷になるかと思った。実は、膠原病の強皮症という病気は、冷え過ぎるとレイノー現象というのが出る。去年の冬までは問題なく過ごしたが、今年はそうもいかず、指が真っ白になって痺れて動かなくなる。ホントです。
やっと終わってすぐそばの薬局へ処方箋を出したら、指が痺れ始めて動かなくなっていく。こんなにひどくなったのは初めての経験で、持っていたホカロンで温めてもダメで、薬局の給水機のお湯を紙コップに入れて手で包み・・正常状態へ戻るのに5分くらいかかった。
2階にある歯科への急な階段も、上ると息が詰まったし、体の正常な部分もだんだん少なくなる気がしてきた。

気晴らしに・・15年前の12月に行った、荒川の白鳥。わが家から2時間かからずに行ける距離なので、何度か行った。昔は寒くても手が冷たくても、川風に耐えてカメラを持てたのに・・





寒波くる遠富士日がな雲を生み  KUMI
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別れ

2021年12月26日 | 俳句
天気 晴 寒波

16年前の今日の、以前のわが家から夕富士。
今頃は富士山へ日が沈むので、日没時間よりも早く日が暮れる。そして、富士山の夕焼けも美しい。が・・実は、富士山は今も変わらないのに10年くらい前、富士山の脇に大鉄塔が出来てしまいちょっと邪魔。今の住まいからの写真で見ると、富士山の左にある大鉄塔。これが、マンションから見ると
富士山の右にでんと立ってしまった。

別れ・・この齢になると、周りに逝く人の多くなるのは仕方がない。でも、自分より少しでも若い人の訃報は、何で・・と思ってしまう。病気のデパートのような私よりも早いなんて・・
コロナ禍後、句会へ全く行かなくなったので情報のないまま、今日届いた結社誌で、親しかった句友の訃報を知った。投句欄を読んでいると、彼女の名前の横に黒い傍線が・・亡くなった方の最後の投句、という証拠だ。まさか・・私より2歳若いし、最後は2年前の11月3週目の向島百花園での吟行句会でご一緒して、とてもお元気だったし・・
句に、涙が出た。4句のうちの2句
  定命をつくづく思ふ一葉かな   ひろこさん
  けふからは緩和病棟さはやかに   〃

重度障害者になってしまったご主人を長く自宅介護されていて、最後は施設で亡くなり、自由になれたわ、と言い妹さんの家の近くに越された。そして、私が姉の介護やら夫の病気に振り回されている間に、彼女も手術をした、ということを聞いた。元気だったのでたいしたことではないと思っていたのだが・・

あちこちの吟行へ行き、一泊の鍛錬句会へもご一緒し、私より句歴は長かったようだが、私と同じような傾向の句で好感が持てた。若い頃は相当の美人だったと思われ和服のとてもよく似合う人だった。
もう句会の仲間とは会える機会も少ないと覚悟していても、誌上では毎月会えて無事を確かめることが出来るかけがえのない句友・・なんか、書いているうちに涙がまた溢れてしまった。
私ももうすぐ追いつくかも。先輩の〇さんたちが待っていましたか、かの世で楽しく句会をしましょう。


冬夕焼富士のうしろを焦がしけり   KUMI
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ホワイトクリスマス

2021年12月25日 | 俳句
天気 雨のち晴

写真は今朝の日の出直後。まだ雨が降っていたが空は朝焼けしてきた。

さて、ホワイトクリスマスは・・14年前の写真が出てきた。
スキーへ行ったときの、行きの国道の峠越え。真冬には積雪表示のポールめいっぱいに積もる(というか除雪の雪で埋もれる)

いつもなら年末年始を避けて正月明けに行くのに、この年は好きな田代スキー場という所がクリスマス時期にゲレンデの雪最高になっていたかららしい。
カメラはデジ一眼ではないけれどズームレンズになる本物のカメラ。背負って滑った。夫に背負わせると豪快に転倒するので怖い(カメラが壊れる!)私は殆ど転倒はしなかった。

ホワイトクリスマスの証拠。

当時は70歳まで滑れればいいか、と思っていたが最後は75歳だったと思う。
ま、シニアでございますから何もホワイトクリスマスでなくても良かった訳で、でも、珍しい日に来たのでリフト券を記念に写真にしておいたのだろう。
遠い日の話。

朝焼の消えサンタクロース消えて  KUMI
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関東平野は乾燥の季節

2021年12月24日 | 俳句
天気 晴

写真は、数日前に見かけた、近所の美容院の枯れゆくバラ。日当たりの良い場所なので一輪だけ健気に最後の花を咲かせていた。

数年に一度の大寒波が、クリスマス過ぎに来るのだという。日本海側のおこぼれの雪は太平洋側にも降るかもしれない、と予報している。こういう時、関東平野だけは降らない。平野の山沿いは大雪になっても、南関東には関係ない。ひたすら寒い空っ風が吹き、乾燥するばかり。
去年、ここへ移ってからの今の季節、油断してドライアイがひどくなって困った。今年はそれに「学んだ」ので、加湿器フル稼働。タンクに水を入れるのが面倒だが、喉の保護のためにもそんなことを言ってはいられない。またまたのコロナの感染拡大なのだ。不安になってばかりでも仕方ないが、感染したら、どんなに軽症でも一般の暮らしではないので、隔離されることは覚悟しなくては・・と思い、息苦しさを我慢して、食事の時以外はマスクを離せない。もっとも、そこまで用心している入所者は半数も居ない。私が用心しても意味ない気がする。

自分の病気のほかは何の変化もない施設の暮らし、でも最近、少し変わったことがある。食事のとき私の前に座る元教師のお姉さまが、自分の「記憶力が悪くなった」ことを初めて認めた。でも、私に対してではない。詳細は省略するが、1ヶ月ほど前に入所した、彼女の隣に座る、やはり元教師の人と、彼女は親しい仲だったという。その彼女との会話で、こんなことを言っていた。
「私、最近どうも忘れることが多くなったのよ。ボケの始まりかも。だから、私が何かおかしいと思った時は教えてね」無論、二人の会話だから聞こえただけのこと。でも、同業者には素直なのだなあ、と思った。この新しいお姉さまは頭はしっかりしている。ただ、耳が遠いので私とはあまり会話はしない。
そうか、おかしいことがあったら素直に認めるつもりなのかな、と思ったので今日の昼、インゲンの白和えを食べながら彼女が
「最近、インゲンがよく出るわね」(そうでもないけど)私は沈黙。
「インゲンは今、旬ですものね」え!!!
「インゲンって夏が旬ではなかったかしら」
「そんなことはないわよ、家でも作っていたから良く知ってるわよ」と、唇を震わせ険しい顔で私を睨む。
「真冬にインゲン?ありましたっけ・・でも今は何でも温室で育ちますよね」彼女沈黙。
本当は、今の季節が解らなくなっているのだ。いつしか時間も解らなくなっていて、さっきのことも忘れるようになっている。それでも教師のプライドは忘れない。うっかり彼女の言ったことを否定などしなければ良いと解っていても・・

クリスマス・イブにも届く請求書  KUMI


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