KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

桜開花・そして黄砂

2024年03月30日 | 俳句
天気 晴 黄砂

ようやく昨日が東京の開花宣言となり、今日は気温も上がって穏やかな天気になる筈が・・黄砂です。朝、8時頃になっても春霞?いや黄砂?という窓の外の風景の濁りよう。

その後、日差しは届くようになったものの富士山は薄ぼんやり、丹沢山塊も奥多摩の山並すら黄砂に薄れていた。
今朝は3時半ごろから指が痛くて眠れなかったので、目は痒いし、一日中眠いし・・折角穏やかに晴れたのに、という日になった。気温は夏日(25℃)になったというが、部屋に居てはちっとも暖かさは感じない。かといって外の黄砂混じりの空気にまみれるのも・・室内でも目は痒さ限界、外へなぞ行けません。北九州の日本海側はもっとひどいそうで、お気の毒としか言いようがない。

あちらの町、こちらの町、と桜まつりとか桜フェスティバルとか催しているけれど、咲き揃うのは来週末くらいになるという。去年はこの辺りも今頃満開だったから、今年は1週間は遅いことになりそうだ。私はもう出かけない身になったが、若い人たちや子供には桜の良い思い出をたくさん作って欲しい。
私は、義母の突然の逝去が桜満開の日で、30代の何年かは法事ばかりで桜が嫌いな時期があった。それも、今では長い人生の思い出のひとつになっている。

霾天(ばいてん)へ増ゆる高層ビルの数  KUMI
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桜の記憶・唐木田川井家の枝垂桜

2024年03月29日 | 俳句
天気 曇のち晴

ようやく、菜種梅雨から抜け出せたようで。午後には久しぶりに青空となった。
海沿いでは暴風雨のような気象になって交通も乱れたようだが、こちらは安泰。窓から見える電車は、いつものように走っていた。

今日の桜も、例年なら今頃は見ごろになっているはずの枝垂桜。
多摩市の唐木田という小田急線の駅から数分で行ける公園内の樹齢200年の桜。個人の所有の土地だが、今は市が保存しているようだ。多分、昔は田んぼの畔に咲いたのだろう。とにかく見事だ。



20年以上世話になっている句会の、3月の定例句会はこの桜を見に行く「お花見吟行」を続けていた。今年も、無論開催されて一昨日に吟行していると思う。2017年3月の定例句会の日(毎月第4水曜)に行って、そのときはまだ、三分咲だった。都心の枝垂桜が見ごろになっても、多摩地域は満開までに時差がある。句会の日にはいつも物足りない咲き具合だった。かといって、句会の日を満開の日に合わせることは出来ない。
一度くらいは満開のこの桜を見たい・・と思っていたので、句会の一週間ほどあと写真を撮るためだけに出かけた。写真のように、見事な満開だった。

この日は、夫も同行している。夫の最後の勤めとなった職場への路線にあるので、この桜の噂は聞いていたようだった。わが家から1時間半近くはかかる場所。午後の光線でないと撮影に支障が出るので、昼食を現地へ行く前の途中でとったのを覚えている。
ソメイヨシノなら我が家の前が並木になっているし、ちょっと外へ出ればお花見気分になれる暮らしだった。詳しくはないが、枝垂桜は早咲きと遅咲きがあって、ソメイヨシノとは少しずれた時期に楽しめる。もっと見ておきたい枝垂桜の古木が日帰り圏に幾つもあった・・無理しても行けば良かった、と、少しだけ心残り。

(この桜を詠んで結社誌に載った句)
いくたびも振り向く枝垂桜かな  KUMI 
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桜の記憶・六義園

2024年03月28日 | 俳句
天気 降ったりやんだり

今日が天候不順の最後になり、明日からは春本番が続く、という・・予報を信じたいけれど、最近は裏切られることがある。
病気色々になる前から天気や気温で体調を左右されていたが、今はもう、気圧の降下する前日から体調がおかしくなる。昨日の昼ごろまでは何とか保っていた体調、昨日の午後、久々の買い物にちょっと出たら色々とおかしくなった。
ま、何とかパソコンを開く元気と食欲はあるので、大丈夫かな?

桜の開花は1週間遅れになったようだ。いつもの年ならとうに満開過ぎの写真の桜も一昨日の後楽園の桜も、今年はまだ咲き始めだという。
後楽園の枝垂桜と同じ時期に咲く六義園(りくぎえん)の桜。この木は都心でも珍しい大木の枝垂桜。さぞ樹齢も古いかと思いきや、戦後に植えられたものと知りびっくりした。とにかく大木で、見応えがある。
六義園もまた、大名の別邸。綱吉に重用された柳沢吉保が隠居後の住まいにも使ったという。綱吉が訪れたこともあるという。ともかく立派で広大な庭園で、紅葉の方が見応えあったかも・・とはいえ、山手線の駒込駅に近いという都会のど真ん中なので、残念ながら木々の紅葉はあまり綺麗に色付かない。桜は、枝垂桜が数本目立つくらい。
下の写真は別の木。


六義園と小石川後楽園の桜は、見ごろが同じなので二園を同じ日に地下鉄で巡るのが効率的。乗り換えなしで行ける。
夫が定年後の再就職もリタイヤした後、そのコースで夫と花見に出かけたことがある。その時、六義園の近くの蕎麦屋で「桜切り」を食べたのを思い出した・・あの綺麗な桜色の蕎麦は、健康被害で今話題の「紅麹」を使っていたのではないか、とも。無論、桜の香りもする季節限定の蕎麦なのだが、食品の淡いピンクには紅麹も使う、というのは私でも知っていた。天然素材なので害のない色、と言われていたし。
それは別として、街歩きに夫と外出して困ったことは、昼食に蕎麦を食べたがることだった。都心はどこへ行っても古い(と思われる)蕎麦屋がった。今ならスマホで捜せるのに・・あまり知らない街でも、歩きながら必ず蕎麦屋を捜す。蕎麦屋がなければラーメン屋。どちらも嫌いではないけれど、同じ麺なら私はうどんの方が好き。もっとも、東京のうどんの甘辛い味は苦手なので蕎麦で我慢するしかない。
撮影を兼ねて一人吟行ということで出掛けることが多かった私は、ランチはチェーン店のカフェか喫茶店、と決めていた。俳句の推敲に時間をかけることが出来る。かといって蕎麦屋を断ったことはないけれど、東京に生まれ育った夫が「美味しい」と言う上品な、白っぽくて細い蕎麦は、ちっとも美味しいとは思わなかった。別に蕎麦嫌いではない。土地の肥えた房総半島に育ったので、蕎麦は大人になるまで食べたことがなかったのだ。麺といえば母の打ったうどんしか知らなかった。
その後に住んだのが讃岐うどんの本場。という田舎者で、東京の蕎麦の味を知らなかっただけのこと。夫に言わせれば私は「蕎麦の味の解らない田舎者」だったかもしれない。でも、越後の「へぎ蕎麦」は何所の蕎麦よりも美味しかったし大好きだった。

初桜ひしめく鯉に餌を撒き  KUMI
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桜の記憶・小石川後楽園

2024年03月26日 | 俳句
天気 雨

相変わらず降りやまない菜種梅雨、靴を履けない身では外出もままならず・・体調は低空飛行で、ちょっと動くと酸素不足の水槽の金魚みたいに息切れして溺れそう。
もう、書くことと言えば体調の愚痴と世間さまへの怒りくらいしかないので、桜の咲く間は、過去へ遡ってみようと思った。
あまり過去のことばかり書くのは不本意ではある。でも、パソコンを開ける来年が私にあるやらないやら、という身なのでお許しを。
古い写真の蔵出しも最後かもしれないし・・。撮影年については、あやふやなものもある。パソコンの中でも写真は劣化するらしく、古く見えるのは仕方ないのかも。保存状態が悪いらしい。

この小石川後楽園の枝垂桜は、おおよそ15年近く前かもしれない。園内には他にも枝垂桜はあるが、上の写真は入口近くの桜で、当時から古木に思えた。でも、まだ100年は経ていないらしい。今は、かなり枝の勢いが失われている、とか。都心でいちばん早く咲く名木の桜

別の場所の桜。白いのは雪山ではなく、東京ドーム球場。今はドームの屋根がこんなに真っ白ではない。

桜の時期は行っていないが、句会の出来る会場があるので吟行句会では数え切れず出かけた。水戸徳川家のお邸跡なので、水戸さま所縁の建物など、歴史的な雰囲気も残っていて東京の大名庭園の代表のような庭だ。無論、梅園もある。みごとな梅の実がいっぱい落ちていたので、吟行の合間に幾つか拾って梅ジュースにしたことがある。(これ、犯罪?もう時効だと思うので白状します)

大阪の人は、東京都心に広い日本庭園が幾つもあることにびっくりするという。殆どが、大名家の遺してくれた場所なのだ。江戸から追いやられた筈の徳川の庭が、こんな広さで残されているのは奇跡かもしれない。
後楽園は、我々世代には庭園は別としても、様々な思い出を作ってきた施設。
球場も、遊園地も、その他もろもろ。人それぞれ、遊園地から後楽園会館の催しから球場から・・東京に育った人に訊いたら、必ず思い出のある場所。夫も、私の知らない高校時代にローラースケートをしていたそうだ。私は上京してから、冬に友人に連れていかれ、初めてスケートをしたのは後楽園だった。

雨ひと日花のつぼみを色付かす  KUMI
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いつまで続く菜種梅雨

2024年03月25日 | 俳句
天気 雨

桜が咲けない気温の日々ばかり。都心ではほつほつ咲き始めたらしいが、何しろ冷たい雨。冬と春の空気の攻防が続いてているのだろう、私の体調には最悪の戦いだ。桜の咲く時期って、案外とそんな日が多い。だから「花冷」という季語も出来た訳で。
今日は寒いけれど、桜が咲いていなくては「花冷」とは言えない。まさに菜種梅雨だ。私の大嫌いな気候で、今日も最悪状態。でも、最悪状態にも慣れてしまったようで、ゆっくり動けば目眩も我慢出来る。

去年のブログを見たら、3月22日に国立へ行って駅前から満開の大学通りの桜を満喫していた。体調が良かったらしい。桜は去年が早過ぎたのだが、このところ、毎年3月中には咲いた。多摩の桜は都心よりも数日~1週間遅い開花。なので、都心が散った頃にこちら方面へ来れば、大混雑のない花見がゆっくりと出来る。外国人観光客も、まだ新宿から西にはあまり大挙して来ることもない。
上の写真は、昭和記念公園。ここも、今年は解らないが外国人は地元の横田基地関連の人たちくらいだ。国立の桜も、去年、外国人は若い人が多かったので、多分地元の大学の留学生?外国人にあまり荒らされたくはないが、都心のあの混雑した花見の名所をテレビで見るたび「多摩の桜が一番ですよ」と言いたくなる。
外国人ではなくても、日本人観光客もソメイヨシノをゆっくり見たいなら、新宿からちょっと西へ足を延ばしてみてくださいね。駅から歩いて行ける場所に桜の名所の多いのも、多摩の良いところ。


などと書きながら、以前のように桜を見に行きたい・・と思わないのが不思議だ。理由はたった一つ。以前の元気な自分ではない今の状態での花見なんて、楽しくないから。無理して行く気にはならない。通院途中の窓から、見慣れた桜を眺められればそれでよい。
元気なときにあちこちと吟行を兼ねた花見をしてきたので、悔いはない。

ふるさとの潮の香届く花菜畑  KUMI
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