KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

懐かしい・・

2021年06月30日 | 俳句
天気 曇

3年前の今頃の写真を探したら、公園の池のこんなカルガモ一家の写真が。もっとも、何日かあとに残るのは、いつも2.3羽だけになってしまう。

今年もこんな光景が見られたのかなあ、と懐かしい。
この年が、夫と過ごした最後の夏。抗がん剤で夫は入退院を繰り返していて、でも、6月末に甲州のがんに効く温泉へ3泊の湯治に行った効果か、この時期は小康状態だった。「来年のオリンピックは見られるよ」と、夫自身が言っていたくらいだ。公園までの散歩にも同行していた。

私も、2年前は本当に元気だった。でも今は・・
今日、整体治療へ行ったが、動悸・目まい・息切れは一昨日から回復の兆しがない。気象病、などと言い訳しているものの、天気が安定したら良くなるのかしらん?何だか期待出来なくなってきた。

明日からどっぷりと梅雨空になるらしい。日曜日は選挙が三つもある。なので、こんな小さな市でも選挙掲示板がずらりと横長。


市長選・都議選・そして市議の補欠選挙。投票所は同じだが以前の家よりも遠くなってしまったので、雨は困る。でも、傘をさしていればマスク無しで歩けるから、適度に降ってくれた方が良いのかも。

老鶯のこゑ耳鳴りのむかうから  KUMI
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忘れ草の道

2021年06月29日 | 俳句
天気 曇一時雨

昨日の午後は、先日の検査結果を聞きに病院へ。
病院の周り、こんなにヤブカンゾウ(忘れ草=萱草の一種)が咲くとは思わなかった。とにかく、建物の周りも駐車場の周回路の舗道も、ヤブカンゾウだらけ。まだ咲き初めなのでそう汚くないが、この花の欠点は一日花なので萎んだ花がねえ・・
毎年、この時期も通院やら夫の付き添いやらで数え切れず行っていたのに、こんなに咲いているのを見たのは初めてのような気がした。無論、最初は植えた花だと思う。武蔵野には当たり前に咲く花。


検査結果は、というと・・何ごともなかった、とは言えないので来月半ば、二泊の検査入院をすることになった。通院でも出来る検査なのだが、二つを一度にしてしまいたいというのと、私が心臓の障害者ということで、安全のため。
病院も、オリンピックで休日が増えてしまい、よくまあ空いたベッドがあったものだ。本当は「8月半ば過ぎますけど・・」とドクターが言いかけて、「あ、この日が空いてます」と見つけた、オリンピック前の最後の空きベッドだったようだ。

午後の病院はエアコンが効き過ぎていて、血液検査したり、入院手続きしたりで結構時間がかかり、すっかり体が冷えてしまった。おまけにマスクで息苦しくなり・・気圧低下の前触れ?目まい耳鳴りに襲われて。

それでも、久々にスーパーへ寄ったら、入り口の七夕飾りに短冊がぎっしりと。


一番よく見える所にこんな短冊があった。


子供でも見える高さ。慌てて見えないように他の短冊の下へ隠した。居るんです、コロナはただの風邪。ワクチンは陰謀。それを信じる若者がどんどん増えているらしい。
ワクチンを保存した冷凍庫のコンセントの抜ける、という事故があちこちで起きているそうだ。「過失」ではなく「故意」の疑いが出ているという。確かに、冷凍庫や冷蔵庫のコンセントなんて、故意に手を(足を)使わなければ滅多に抜けるものではない。不愉快な世の中になった。

鋭き声の鳥のゆくなり梅雨晴間   KUMI
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睡眠不足

2021年06月27日 | 俳句
天気 曇一時雨

蓮の花を見に行きたい・・と思い写真を探していたら、最新のものは3年前の今頃の、昭和記念公園でのものだった。この年は梅雨明けが早く、6月末には梅雨が明けてからりと晴れた日だったのを、思い出した。なぜ覚えているかというと・・新しいカメラ用に買ったばかりの300mmレンズを装着して行ったからだ。一人で電車に乗って出かけたので、三脚を持つ元気はなかった。
それでも、暑い中を歩き回れる気力のあった日々が懐かしい。

明け方、廊下を隔てた前の部屋の緊急コールのピンポンという音で目が覚めた。(病院のナースコールと同じで、宿直の介護士を呼べる)
ところが、音がいつまでも止まらない。夜勤の介護士は各階に1人ずつで、コールに「今行きますからお待ちください」とか応えれば非常音も止まる筈。でも、数分ほどしても止まらない。それから時間を測ったら、5分ほど鳴りっぱなしだった。この階は20室が殆ど埋まっているけれど、重篤な人はあまり居ない筈。でも、応えない、というのは何か仕事が重複したのだろう・・
昨日の夜勤はベテランの女性で、慣れているからそうそう起きられない、ということもないだろうし。
結局、それから眠れなくなってしまい、睡眠時間4時間半くらい?そうでなくても台風が梅雨前線を刺激する、という予報の日、体調最悪になった。
眠れないと色々考えてしまう。私の部屋の前の人は私より何歳か上の女性で、市内のマンションから来た人だから話はとても合い、結構仲良く出来そう・・と思ったが、私が入居した時から、見ただけであまり良いとは言えない症状だった。「手術はしなかったのよ、だからたいしたことはないの」と本人は言っていたけれど、十数年前にホスピスで亡くなった先輩に、外見も症状も全く同じなのだ。彼女にはどこが悪いのかは聞いていないが、察しはつく。
でも、遠くから見ると食欲はあるようでほっとする。

あまり親しくすると辛くなるので、挨拶をする程度の適当なお付き合いで過ごしている。もっとも、今は食事も離れたテーブルだし部屋から一人で出ることも出来ないので話はしない。本当なら、一番親しくなれる人だったかもしれない・・

眠れないのにベッドに横たわっているのも苦痛でしかない。5時には起きてしまい、あまり溜まっていない洗濯物を片付けた。本当なら、せっかくの夏の早起き、朝食前にちょっと散歩に出られたら・・と思ってみるが、事務所はまだ開いていないし、不要不急の用では早朝に玄関を開けてくれるわけがない。

ワクチンを恃みに開く梅雨の傘  KUMI
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長寿の知恵?

2021年06月26日 | 俳句
天気 曇時雨

少し日差しが出たので、日光浴も必要、と思いドラッグストアへの買い物を用事にして外へ出た。監禁解除まであと2日。でも、来週はずーっと予報に雨傘が並んでいる。トホホ・・

近くの林に、今流行りのミニヒマワリが何本か咲いている。おそらく、鳥の運んだ種から生えたのだろう。ヒマワリは眺めても楽しい花なので、有害外来種ではないのだろう。
こちらの方は、はびこると厭ですねえ・・昔は貧乏かずら、と覚えた、「藪枯らし」。


よく見ると可愛い花ではあるけれど、とにかくしつこい。以前のマンションでも、サツキの植え込みにはびこるので、外へ出るたびに蔓を引っ張って抜き捨てたものだ。
まだあまり暑くないので、ちょっと外へ出ただけでも気分転換になる。ただ、マスクがねえ・・これは今のところ半永久的に外す暮らしは戻らないようだ。

ご長寿の話。
半月ほど前から、私が食事をご一緒しているの方たち、なんと、3人が同じ年齢らしく95歳。お一人は最近入居した男性で、少し先に入居した女性の、4歳年下の旦那さん。奥様の方は耳が非常に遠くて、やっと歩行器を使い歩いている。介護が必要なので、お元気で耳の良いご主人が介護。とても面倒見の良い旦那さんだ。
持つべきは年下の元気な亭主ですよ・・私はもう間に合わないけれど。

話は、もう一人の、部屋が近いので私が入居した時からよく会話しているMさんのこと。彼女は少し耳が遠く、歩行に少し支障はあるものの、まずまず元気な元小学校教師。はい、定年まで勤めあげたので、良かれ悪しかれ教師魂が板のように貼りついています。私は、兄姉義兄姉に教師が多いので(わが夫婦はまったく関係なし)それがよく解る。
普段はにこやかに話す人なのだが、認知症で1分前を忘れる人の行動を何とかしたい、と考えていたことがあって困った。「今度から〇〇してくださいね」などと教育したがった。
教えたって〇さんは1分後には忘れる病気なの・・というようなことを私は繰り返したものだ。
最近は大分解ってきたようで。

実は、本人も、認知症が始まっている(らしい)。今年初めごろ一度、夜中に部屋へ人が入ってきて冷蔵庫内のモノを皆持っていかれた・・などと話す。でも、「自分の脳はしっかりしているから夢ではない、事実」だ、と。職員にも話したが「悪い夢を見たのね」と言われ、二度と話さないことにしたのだとか。でもその話以外の被害妄想はないようなので、良かった。のだが・・困ることがある。
彼女、人の名前を全く覚えない。半年以上も毎日会っている私は「あなた・・」としか呼ばれない。食堂で職員に用のある時は「ちょっと、お姉さん(お兄さん)・・」飲み屋じゃないのよ。
看護師は「背の小さい方の看護師さん」事務所の人は「眼鏡かけた男の人・髪が短くて威勢のいい女の人」そりゃ、解るけど・・結局、覚えられない、ということなのだ。「今日は、おやつにケーキの出る日よね」と言えば「そうなの?、日にちも曜日も覚える必要ないから覚えないの」お知らせは掲示板に貼ってあって、ケーキの写真を眺め、いつ開催するかを職員に聴いていたのに。先日、ワクチンを打った翌日に「腕が痛くなりませんでした?」と訊いたら「そういえば少し痛いわ、どうしたのかしらね」「昨日の注射のせいでしょ」首をかしげて「・・・」覚えていないのかも。

今日の昼食時、年下旦那さんに「Mさんは、疲れるから人の名前はもう覚えないことにしているらしいのですよ」と言ったら、彼女が
「これ以上たくさんの情報を入れる能力がもうなくなったから、覚えないことにしている」と。教師って、言い訳を作る経路回線だけはしっかりしているのねえ・・私をさんざん苦労させた亡姉がそうだった。
私は、認知症が始まっているのだと思う。ま、他人なのでどーでも良いようなことではあるけれど「あの方、耳が遠いから困るのよ」と指さすくらいなら、自分の耳の遠いことを少しは気づいてくれると助かる。今以上の大声は、もう出したくない。

大蟻の小蟻を避けてまた避けて  KUMI
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生き延びて・・傘寿

2021年06月25日 | 俳句
天気 曇時雨

今日が80回目の誕生日。まさか、ここまで生きられるとは夢にも思わずに来てしまった。還暦少し過ぎたときにがんになり、再発率50%と言われて以来、長生きは出来ない、来年はもうないかも・・と思いながらここまで到達。
誕生日は、夫と5日違いでしかないので、5日間だけは同じ年齢になった。永久に夫の年齢を越すことはないと思っていたが、今年でとうとう夫の年齢を越してしまった。それだけで感無量。

ここでは、月に一回、お誕生会がある。幼稚園みたいだけれど。写真は、その時のお祝いのカードとマグカップ。カードを開くと、Happy Birthdayの曲の聴けるボタンがある。

偶然ながら今日は月に一度の「カフェの日」で、おやつは珈琲とケーキを部屋ではなく食堂で。


ケーキ食べて、ちょっとした賞品の出るジャンケン大会などして(私は、こういうのには絶対に勝てない)事務所に配達品が届いているというので行ってみたら・・あーちゃんからの誕生祝い。うわ、重たい・・


その中は、夫の大好きなウィスキーだった。二人の誕生日が近いので夫と私へ・・ということなのだろう。私も、この高級ウィスキーは大好き。でも、今年になってからは殆どお酒には縁がない。思い出したように、たまに135㏄ミニビールを飲むくらいで。と思いつつ、ウィスキーを瓶ごと仏壇の供物に。封は、今週いっぱいで監禁が終ったら開けよう。少しは外出も自由に出来るようになるので、気分も飲みたくなるかも。

夏蝶の白さ眩しき傘寿かな  KUMI

註)私は、「癌」という字が昔から嫌いで、絶対に使いません。両親と義父をこの病気で亡くしましたので見慣れた字ではありますが、おどろおどろしい字を見ただけで気分が下がります。我々夫婦もがんになりましたが、この字ほどに暗い、厭な病気ではありません。親の時代とは医療環境が全く違います。
大変申し訳ありませんが、コメントにも、この字を書かずに、平仮名か、片仮名で表記いただきますように。
コメント (16)
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