KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

寒晴

2020年01月31日 | 俳句
天気 晴

ようやく「真冬」が戻ってきて空っ風、天気図も西高東低冬型の典型となった。今日は殆ど家に籠っていて、でも郵便局へ行く用を思い出し外へ出たら、体でそれを感じた。空もまた、昨日の暖かさが嘘のような雲の流れよう。

家に居れば体調もいつになく良いのに、あれこれの面倒な用や片付けは放り出してて、俳句の整理に没頭した。やっと、「日常の自分」になれた気分。
今月の句を推敲し、半年以上ほったらかしだった結社誌へ載った句をパソコンへ打ち込む作業も終えた。去年は夫のことで俳句から遠ざかる日々だったが、何とか結社誌へだけは投稿を続けた。四苦八苦で無理やり5句を作りあげての投句だったのに、何と、この1年、半分の月は4句欄に載っていた。その前の1年は殆ど3句欄だったから、驚きでもある。(4句を主宰に選んでもらえるのは、ごく少数なのだ)
多作多捨、を目標にしていたのに、少作の日々の方が「成績」が良かった、とは・・自分でもよく解らない。

昨日届いた2月号も、4句を選んでもらえた。葬儀の済んだ直後が締め切りで、それでも句帳に5句はあったので欠詠はしなかった。
  降り出しぬ木犀の香を鎮めつつ     KUMI
  不吉かもしれず大きな秋の虹       〃
  秋澄むや棺の夫へ免許証         〃  (夫=つまと読む)
  遺されし者ら酸つぱき早生みかん     〃
夫の葬儀の句は、結局、1句しか作れなかった。でも、その1句を主宰に見逃されなかったのが有難い。
16歳でバイクの免許を取り、23歳で車の免許を取り、結婚するとすぐの25歳で中古の軽自動車を買い・・とにかく車と運転が何よりも好きだった。まだ運転に何も不安はなかったものの、80歳で返納すると言っていたのが叶わなかったので、免許証は彼の世へ持たせた。あちらに車があるかどうかは解らないけれど。

さて、頑張って俳句は作り続けよう。

寒雀一団一樹占拠せり  KUMI
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探梅

2020年01月30日 | お散歩写真
天気 晴

探梅、とは大袈裟な話。いつもの公園の梅が咲いたかなあ、と思い昨日に続く暖かさに散歩へ出ただけのこと。探梅、は歳時記では冬の季語。梅の花がそろそろ咲くころに野山へ早咲きの梅を探そう、という風流というか物好きというか・・という季語なのだ。

無論、白加賀系の普通の梅は写真のごとし。
でも、春を待たずに咲く薩摩紅梅が今年も咲き始めていた。大木なので青空に映える。


雨続きで、普段なら冬には見られない水溜まりが芝生広場の一画にある。この水溜まり、最近は池のような存在になってしまった。


公園を一周して池の端のベンチで休んでいると、犬連れの老婦人が隣のベンチに坐った。可愛い犬が気になってチラとそちらを見ると、老婦人は、やおらポケットから立派な句帳を出して(はい、句帳とすぐに解る私も愛読の月刊誌の付録の手帳)書き始めた。彼女もお仲間なのですねえ・・
私は散歩には明らかに句帳と解るものは持たない。手のひらサイズの小さなメモ帳か、最近はスマホのメモに書き入れる。今日はメモ帳を忘れたのでスマホでいいか、と思っていた。まずはカメラ優先のお散歩。
変な「意地」なのですねえ、他人様に俳句を作っている、と解るのは厭なのです。なぜ? 俳句作ります、と言うと「風流な良い趣味ですねえ」と言われるのが大嫌いなのだ。風流でも趣味でもない。苦労しているのです、ヘタな一句でも作る、という作業は(ただし、これは私の場合)。
どうせ散歩で作る句はメモ程度のことだから、帰宅してから推敲し句帳に書き写す。
とはいえ、私とは違い犬の散歩とは思えない素敵なコートに帽子の奥様、その句帳を覗いてみたくなった・・無論、声もかけなかったけれど。

枯れ切ったユリの木。花がそのままドライフラワーになっているのが面白い。


暖かさに体が慣れたのか、昨日のような眩暈など体調の悪さはかなり消えていた。が、たった5000歩ほどの散歩なのに、帰宅したらひどく疲れた。しばらく休めばすぐに回復はするものの、足腰に故障はないのにだんだん足の運びは遅くなるし・・もっと運動した方が良いのだろうか。

探梅や水辺めぐつてみるものの  KUMI
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朝の虹

2020年01月29日 | 俳句
天気 晴

朝、起きたときはまだ雨が残っていた。
とにかく晴れて暖かくなる、という予報。青空がようやく帰ってくるのは有難い。
朝食をとっていて、何気なく居間のむこうの外を見たら(食堂と居間は、昔、仕切りを取り払っている)虹が・・。
慌ててカメラを取り出した。でも、もう薄れていくところだったのか、これ以上は濃くならなかった。全体を見るには外へ出なければならないので、それは諦めた。まだ食事は半分残っているし。
朝の虹は珍しい。

だんだん晴れてきて、奥多摩の山並みに昨日の雪が残っていた。この方角は秩父方面。山の向こうは奥秩父になる。


昨日の昼には奥多摩も雨になったようで、かなり雪は消えていた。
写真では確認できないが、この山並みの方角に、東京でいちばん高い山、雲取山がある。標高2000mを越える山が東京都にある、と言うと、殆どの人はびっくりする。2017mある。写真に見える山には日帰りハイキングで行けるので若い頃は何度も行った。でも雲取山までは行ったことがない。頂上は東京・埼玉・山梨の三角点になっているらしいので東京都だけの山、ではないけれど。
しばらくすると、富士山がすっきりしてきた。ここも登ったことはなくて眺めるだけで終わる山。


少しは太陽を浴びないと、と思い郵便を出しながら近くを歩き廻ってみた。
乙女椿の綺麗なお宅があるのでその通りへ行ってみたが、まだ咲いていなかった。わが家の前にも椿の木は何本かあるが、まだつぼみのものばかり。
異常なくらいに暖かい。児童公園のベンチが乾いていたので、しばらく坐って太陽を手のひらに浴びてきた。春の日差しのようで心地良かったが・・
昨日と気温が10℃以上も違うという陽気に、午後になったら体調がついていけなくなった。やはり冬は冬らしい天気の続くのが良い。

日向ぼこむかうのベンチにも老女  KUMI
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雪のち雨

2020年01月28日 | 俳句
天気 みぞれのち雨

寒い寒い曇天続きで、気分も冷えてくる。体調もまた良い訳はなく・・
昨夜寝る前に外の屋根が少し白くなていたので、雨が雪になったかな?と寝て、朝の起き抜けの風景は上の写真。わが家から見下ろす屋根にうっすらと雪。霙になっていたので、もう消える・・と思い慌ててカメラを出して。
霙はすぐに雨になり、地面に少しだけ積もっていた雪も9時ごろには消えた。
寒いばかりの雨で、いっそ雪の方が諦めがつくし雪景色が楽しめるし・・と勝手なことを思う。山梨や奥多摩、秩父ではかなり積もったらしい。
去年の今頃・・正確には1月23日、大雪の止んだあとはこんな風景だったのを思い出した。このあたりでも20㎝以上は積もって電車も止まり、大騒ぎになった。降り過ぎも困るけれど。


昨日は、いつもの内科医院から電話で「紹介状が出来ました」と。午後、底冷えの曇天の中を慌ててとりに行った。病院の、眩暈を専門に診てくれる耳鼻科への紹介状だ。先月、救急で運ばれたときに「耳鼻科で診てもらってください」と言われたが、同じ病院なのに「紹介状はいつも行っている医院で」という、何とも遠回りの話なのだ。命に関わるような症状ではないのだから仕方ないが・・私のようにかかりつけの医院がなかったら、どこかの医院へ行かねばならない。初めて通院する耳鼻科で「紹介状を・・」などとは言えないし言っても書いてもらえないかもしれない。
少し、不満の残る病院の「方針」ではある。
ともあれ、ようやく来月半ばに通院予約がとれた。検査しても多分、長年続く症状の改善は無理とは思う。でもきちんと原因だけは知っておきたい。

霙いま雨となりゆく昏さかな  KUMI
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異常気象と新型ウィルスと

2020年01月26日 | 俳句
天気 雨のち曇

今日の夕方の1日没後。大寒のあとの普通の年なら寒晴のすっきりした空の日が多いはずなのに、毎日昏い空が続いて、日本海側のような天気だ。少し雲が切れてぼんやりと富士山が見えたものの「晴れている」とは言えない。
明日は雪の予報も出ている。今週はずっとまた、そんな日が続くらしい。

そんな中、中国武漢から始まった新型ウィルスが怖いくらいに世界へ広がっていく。春節の今、とうとう中国は観光での出国を禁止したという。怖い話。
マスクを買い占めている中国からの観光客を見ると、やはり日本へ来てもらわない方が・・と思ってしまったり。潜伏期間が長いのだそうで、熱のない保菌者がたくさん居るらしい。
マスクでの感染予防は、インフルエンザも同じだがあまり効果がないらしい。感染者が他へうつさないためのエチケットにはなるが、手からの感染がいちばん危険な訳だから、マスクは使い捨てにしないと意味がないという。確かに、病院で働く人たちは使い捨てにしていた。ウィルスはドアノブにもテーブルにも付く訳だから、マスクを外してテーブルに置いて食事して、また装着・・かえって怖い気がする。
手洗いも、手のひらや甲を洗うだけでなく、指の股の間まできちんと洗わないと効果がないそうだ。夫の入院中、病院のロビーで手洗いの講習をしていた。一人一人、洗い方をチェックしてくれて、通りがかりに試しに私も参加してみたら、私の洗い方は「正解」だった。石鹸を泡立てて、指の間もゴシゴシ、手首まで洗ったからだ。ただ、爪の間も洗うように注意された。
私は咳の出るとき以外は、マスクはしない。ペースメーカーのせいか、マスクをすると息苦しくなる。なので手洗いだけは、家でゴミ出しに外へ出ただけでも帰宅すると洗うことにしている。エレベーターに乗った人がインフルエンザの保菌者かもしれないし。

という注意を払っていても、去年何十年ぶりかでインフルエンザに罹ってしまった。
その原因は・・夜遅く夫が抗がん剤の影響で高熱を出したとき、病院のERへ付きそった。その時、知らずに座った待合室の隅のソファ、立ち上がったら「熱のある方はこちらでお待ちください」と書いてあった。・・全身、インフルエンザの菌を浴びてしまったらしい。すぐに手を洗えばよかったのに、とあとで反省した。
とにかく、手洗いしか予防方法はないらしい。
 
水仙に涙の残る雨上がり  KUMI
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