KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

マスクよ、さようなら

2024年04月30日 | 俳句
天気 曇がち

公園のヤグルマソウ。ここへ入所する前の今頃のカメラ写真だ。一人暮らしにはだんだん慣れてきたのにコロナ騒ぎはだんだん大きくなり・・という時期だった。あの頃はまだまだ元気で、散歩に公園まで行っていたのだ。散歩道ではマスクせずに、すれ違う人が居たらマスクをする・・という暮らしも楽ではなかった。
とにかく、私はマスク大嫌い。入院中の夫のところへ行くと、コロナ前にもかかわらず病院にはマスク着用、と書かれていた。息苦しくて辛かったので、看護師の目のないところでは外していたものだ。

さて、2020年以後、ほぼマスクを外さずに暮らしていて、最近になりようやく建物の外と自室内では外すことにしていたが・・
先週から、完全にやめることとした。館内、常時マスク着用している人は入所者ではもう数人だけ。職員も必要な時だけの人が増えてきた。
とにかく私にとっては、息苦しい生活に耐えて耐えて耐え抜いてきたのだ。ペースメーカー入れても、別にマスクは苦にならない、という人も居るようだが、私は2015年にペースメーカー暮らしになってからマスクが辛くなった。それ以前は花粉症の時期にマスクしないとかえって辛いので、花粉飛散の時期は必ず着用していたというのに・・

愛用の高級?マスク。まだ10枚くらい残っているけれど、通院には使うので。

で、なぜ今回完全に訣別したかというと・・白状すれば、口唇ヘルペスがもう何ヶ月も治らず、この1ヶ月ほどはかなりひどい状態になっている。唇だけではなく、顎まで赤く腫れていて、マスクがちょっとでも触れるだけで痒くて痛くて・・という状態なのだ。膠原病の末端症状だろうと思う。
マスクを外しても息苦しさは以前より増したけれど、ともかく自由は得た気分。まだ頑なにマスク着用の入所者は何人か居る。無論、認知症ではない人たち。彼らに何か言われたら患部を見せれば納得するだろうと思う。
外行くを見ると、花粉症も黄砂もない今日でも、まだまだマスク姿は多い。
私はもういい、館内で何か流行したらスクしましょ。マスクして頑張っていたのにコロナに罹ったのだから、足掛け4年もの難行苦行はお終いにさせてください。テレビに映る行楽地、あふれるほど来ている外国人なんか誰もマスクをしていない。日本人はチラホラ。この辺りはもっと多いうに思うけれど。もう、人は人、自分は自分。疫病になったって命が惜しい訳ではないし。
第一、マスクなんか全く着用しなかった人たちが(主に認知症の)コロナを生き延びている。う~ん、何だかねえ・・

返信をひたすら待てば花は葉に  KUMI
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「昭和の日」

2024年04月29日 | 俳句
天気 曇がち

昭和記念公園は昭和天皇の記念に作られた国営の公園。さて、今日は入園料の無料になる日・・と思って今頃の写真を、と思ったがGWには昭和記念公園には行っていない。いくら無料になるといったって、わざわざ人の多い日に行くのも・・と避けていたのだ。なので、上は別の都立庭園の新緑。

今日の昼食はナポリタン、ポテトサラダ、コンソメスープ、デザートに缶詰のパイナップル。
「昭和の日の特別メニュー」だった。ところが、どうも良く解らない人ばかりのようで、配膳する職員も「昭和の特別メニューだそうですよ」と配っているだけの職員があったり、配膳された皿を見て「昔のナポリタンより細いな」と文句言ったり。今日が昭和天皇の誕生日で、昭和には天皇誕生日として祝日になっていたのに、どっぷり昭和を生きてきたというのに自覚のない人ばかりのようだった。
私がその説明をしたら、隣の席の方は「今日は29日?そうそう、天皇誕生日だったわね」とやっと思い出したようだ。そろそろ認知症になりそうな人だが、今のところは大丈夫、という90歳。日にちと曜日はあまり確認していないようなので少し心配になる。彼女も「これはナポリタンじゃないわね、固いスパゲッティ」
実は、私はナポリタンがあんまり好きではない。上京して初めて食べたとき、コシのないうどんをケチャップで炒めたみたい、と不味くて食べきれなかったことを思い出す。最初の印象が悪かったからか、当時は喫茶店でのランチが必ずナポリタンで・・苦痛だった。上京する前の2年半ほど四国は讃岐に住んでいて、上等なうどんしか食べたことがなくて、柔らかいスパゲティは好きになれなかった。
で、今日はどうしたかというと・・ラーメンと、パスタの中でもスパゲティは、ドクターストップされていて私は食べられない。イレウスに罹り入院した時、手術は心臓に無理なので避けて治療した。スパゲティ・ラーメン類は、詰まりやすいので再発の怖れがあるという。大丈夫かもしれないけれどドクターに「退院後一ヶ月もしないうちに、ラーメン食べて再発した人が居ました・・よく噛めば大丈夫と思いますけど」などと言われたら・・もう、生涯食べませんよ。どうせ、施設のラーメンもパスタも美味しい訳ではない。あの、人生で一番痛くて苦しかった1週間の絶飲絶食治療は、もうイヤ。
今日のような日は代用食にご飯と、ナポリタンに使用した野菜とソーセージの炒め物を出してくれる。
ちなみに、禁食は他にも。全海藻類とキノコ類・コーンなど。これ等は厨房で除けてもらう訳にはいかないので、自分で「仕分け」している。食いしん坊なのに可哀そうなKUMIさん。

昭和の日々・・何だか昨日のことのよういに思うけれど、もう30年以上も前のことなの?
近所の家の鈴蘭。昨日はスマホを忘れて撮れなかったが、以前に撮っていた。

鈴蘭も、若い頃は随分憧れた花だった。今は色々な花があるのであまり騒がれないけれど、何となく昔の少女の恥じらいの花のような。

昭和の日フォークに刺さるナポリタン  KUMI
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睡眠不足の国民?

2024年04月28日 | 俳句
天気 晴

昨日から夏日で、暑さの話がニュースに出てくる。私はちっとも暑いと思わなくて困ってしまう。午後、新しく買ったバックベルト付サンダルの試し歩行に出てみた。暑いのかなあ・・日差しの下が気分良い。やはり、踵が安定すると、親指を押さえつけないサンダルでも普通の歩行が出来る、、と解った。安心、安心。
で、少し歩けるところまで行ってみようと思ったら・・あら、スマホを忘れた。咲いている花に出逢っても素通りしかない。
おまけに、いつもなら身分証明になる、倒れたときの必需品・ペースメーカー手帳も忘れた。せめて障害者手帳を持っていれば・・それも忘れた。暑い、と言うので水のボトルは持たなきゃ、と神経がそちらへ向いてしまったのだ。外を歩いていて緊急事態になったことはないが、何も持たない時に限り・・ということはありそうだ。
いずれにせよ、30分後には帰らなくては、という施設の予定があったので長く外出はしていられない。それでももう少し歩きたい・・と思いつつ、一回り1500歩くらいで帰ってしまった。


最近、足指の痛みに悩まされて未明に目の覚めることがなくなり、それだけでも有難い。元々眠りにつけば朝まで6~7時間はぐっすり眠ることが出来る。痛みや痒み、何かの騒ぎや地震とか・・で起こされる以外は、あまり睡眠では悩まない。ただ、昼寝をしてしまうと寝つきが悪くなるので、昼の眠気は大敵。
「羨ましいわ、私なんか少なくとも2回は目が覚めてトイレへ行くのよ」と、いつも食事を一緒にするOさん。寝付くのは10時ごろで、睡眠導入剤を飲んでいるという。
先日、睡眠の話をテレビでしていて、日本人の睡眠時間は世界でいちばん短いのだそうだ。健康に良くない・・と言われたって、日本人は長寿でしょ?Oさんはもう90歳、たっぷり長寿だ。ただ、睡眠時間が短い人は認知症に罹りやすい、とは言われているらしい。Oさんは、90歳越えの人の中では珍しく認知症は関係ない。
日本人は長寿なのだから、睡眠時間云々はそう関係しないような・・それに、認知症の人はよく眠る。睡眠薬や安定剤のせいかな?と思うこともあるが、ともかく、食事しながらでも眠っている人が居る。時間を気にしないからいつでも眠れる・・のかもしれない。
羨ましい。

春眠の彼方目覚まし時計鳴る  KUMI
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花ももの里

2024年04月26日 | 俳句
天気 晴のち曇

昨日は夏のように暑くなり(と、人の言うほど私は感じなくて)今日も暑くなる・・というので、午前中に用事を済ませに外へ出た。買い物は昨日、ネットスーパーに注文しておいた。
足指の痛みは大分減少したものの、靴は相変わらず履けない。靴屋にようやく夏の外出用サンダルが並んだので、親指を出して履けてバックベルトのあるサンダルを買うことが出来た。草履よりも歩きやすそうだ。草履は、親指が鼻緒で擦れて長くは履いていられない。スーパーまでがせいぜいの歩ける距離なので、サンダルにすればもう少し距離を伸ばせるかも・・
と、甘い考え。最近は息切れが酷い。ちょっと片付けなど体力を使っただけでしばらくは休みたくなる。天気のせいにばかりしていたけれど、そうでもないかもしれず・・連休明けの病院の検査が少し怖い。

福島の写真を懐かしく眺めていたら、9年前の同じ4月26日には飯坂温泉2泊目。旅館ですすめられ、温泉を見下ろす傾斜地にある、「花ももの里」を見に行っていた。午前中から昼間には、福島市に近い「花の山」を、夫の従弟の案内で歩き廻り、宿へ帰ってから又出かけるとは・・元気だった。もっとも、その元気は私には最後のことで、このあと、帰京してから心臓に異常が生じて倒れる騒ぎ・・夏に手術、となった。
ともあれ、最後の元気。花桃は、桃の花を観賞用にした、とか聞いていたけれど、似て非なるもの、と思っている。



福島は桃の有名な産地。桃畑が多い地域だ。果物になる桃は、こちら。

花もも園の隣は桃の果樹園になっていて、受粉作業の最中だった。
東日本大震災の原発事故で、福島、、と名の付くものはすべて嫌われ、口にするものは「福島産」というだけで遠ざけられた。で、日本一の筈の桃も、随分と被害に遭ったと従弟の話。桃やさくらんぼの産地は原発からはかなり離れていて、放射能量を測定して出荷しているのに全く売れない。我々が訪れたのも震災から4年目、その被害は続いていたようだ。飯坂温泉そのものが寂れてしまった。遠く離れた会津でさえ嫌われたというから、無知ほど残酷なことはない。
私は、果物も野菜も「福島産」を選んで買った。東京では山梨の桃が終る頃、晩熟(おくて)の福島の桃が出回る。駅の構内などで普段より安く出回っていたものだが・・

どういう訳か、私の見た花桃のたくさん咲いている場所は、山奥の何だか寂しい場所ばかり。花がいかにも華麗なので、かえって風景が寂しく見えてしまう場所ばかりだった。

花桃へ夕日を残す峡の村  KUMI
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わが日常は・・寒暖差と格闘

2024年04月24日 | 俳句
天気 曇時々雨

昨日から又もや気温が平年並みになった。ということは、夏が来たような陽気から私にとっては寒いと感じる陽気になり、「寒暖差」という気象病の一種に襲われて目眩との闘い・・でもこれ、何が原因なのかはっきりしなくなっている。頚椎のせい、というのは間違いないものの、100%が頚椎ではない。色々病気を持っていると信号の壊れた交通整理が出来ない交差点みたいなもので・・
ま、頑張るしかない。

昨日の話。朝、あまりにも目眩が酷くて食堂へ一人で行けそうにない。緊急ボタンを押し、症状を簡単に告げて食堂へ行けない、と。食堂の配膳の終わった7時45分くらいに夜勤の介護士が食事を持ってきてくれた。
トレーをテーブルに置き「また来るからね」と言って、忙しいのか何も聞かず。
食欲だけはあるから、何とか味噌汁と煮物とお浸しの小鉢でご飯を半分くらいは食べられた。そしてそれから・・
食べた食事のトレーをさげに来る、と思っていたら来ない。廊下を行く足音は皆私の部屋の前を素通り。余程何か忙しい緊急事態でもあった?でも9時には看護師が出勤するので、朝の引継ぎが終ればだれか来る筈・・来ない。で、私の目眩は室内なら歩けるくらいにはなったから、ま、いいか。と思っても、9時半過ぎても誰も来ない。症状の確認どころか食事を片付けにも来ない。普通なら、看護師が確認に来るのだが・・来ない。10時になると、いつも、お茶が配られる。水分補給と入所者の無事を確認する程度のことで、日勤の職員が来る。夜勤の職員はもう上がっている・・日勤の職員もとくに何も聴かなかった。ま、いいや、何とかなっていたから。
でも私、何でこんなに無視されるの?この1年何ヶ月かは大きく体調を崩すこともなかったから、元気印がたくさん付いてしまったのだろうか。膠原病はどんどん進んで、一年前と比較したらかなり悪化しているのに。

最近は、歩けなくなる入所者が増えている。転倒が原因だ。そして入所の時から介護度の高い身障者とか車椅子の人も多い。歩けて、まあまあの理解力があって自力でエレベーターに乗れる人がどんどん少なくなっている。ほっておいても自分の判断で食堂へ行ける人は2割くらい?歩けるとか車椅子とか関係ない。エレベーターの乗り方が解らなくなっている人も多いのだ。そのくらい教えれば大丈夫でしょ、と思うのは認知症のことを理解していない人。教えたって、5分後には忘れてしまう。職員の目の届かない時に一人で乗って、非常ボタンを押して大騒ぎ・・ということが以前はよく起った。それを防ぐために要介護の人へ目を向けているから、私みたいに外見元気、は無視される。

何だかねえ・・一人で頑張るしかないです。ケアマネさんに久しぶりに愚痴を言った。職員不足ではなく、職員の入れ替えが多すぎるのが原因だ。入所者のことは覚えようとしない派遣の介護士が増えてきた、と感じる。
私が無視されたのは、一昨日の夜勤介護士が若いけれどここではベテランで、私のことを良く知っている職員だったため、彼女に一任状態だったらしい。それが、結局は彼女が翌朝の引継ぎをしかったようで・・やはり、元気だと思われた?倒れて呼び出しの非常ボタンを押せない状態だったら、2時間放置、になっていただろう。
今日は非番、明日出勤したら何か言ってくるかな? ま、許しましょ、何事もなかったから。


昨日は午後、Lineでの3人の句会。体調悪いし無理かも・・と思ったらメンバーの1人の都合で出句はいつも午後4時なのに午後5時になった。選句は翌日、ということに。それで救われた。一人5個の席題だから15句を3時間・・というところ、昨日は4時間になった。投句に書き込む時間も必要だから実質3時間くらいで作ることにはなるけれど。
フラフラの頭で、何とか15句を頑張りましたですよ。だから、まだ認知症にはなれませんねえ。
明日からは夏の陽気になるという。さて、私にとって良いことやら悪いことやら・・暑いのは歓迎だが、突然の暑さもまた、異常に繋がるのかもしれない。

昨日の題「花」から。

飛花落花記憶消えゆく人と居て  KUMI
コメント (7)
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