忘れ物

忘れ物の名人である。
子供の頃から物を良く忘れる。置き忘れやら持ち忘れやら・・だから、最近忘れ物が多くなっても、年のせいではなく生まれつきの集中力のなさから、とあまり気にはしていなかった。
ところが・・今回は本物の年のせいか？と。

一昨日、老眼鏡がないのに気付いた。老眼鏡はふたつあって、一つは家の中で日常的に使う古いもの。細かい字は見えないがパソコンのように画面から眼を放しての作業や、新聞の字は見える。パソコンにはかえって都合がいい。
もう一つは、4年ほど前に作った強い老眼鏡で、歳時記の細かい字や物を書いたりするときにしか使わない。外出時に忘れないように（句会に忘れ、大変な思いをしたことがあり）バッグに入れッ放し。
で、その眼鏡が、ケースはあるのに一昨日になって所在不明になった。
記憶をたどると、水曜の句会以来使った覚えがない。それならあの句会場だった喫茶店の個室に置き忘れたのだ、とほぼ確信を持って、今日わざわざ電車でとりに行った。
が、その喫茶店で探してくれたが、ない・・
しょげて帰ろうとしたら、夫から電話が入っていたので返信を入れた。
なんと、家にあったという。
それも、いつもスポーツジムへ行く時に使う大型のバッグの中。

思い出したのは、木曜にジムでちょっと書くものがあり、眼鏡をバッグに入れた。書き終えて、時間がなかったので慌てたのだろう、眼鏡ケースへきちんと収めなかったのだ。帰宅して、ケースだけをいつもの収納場所に運び、眼鏡はそのままバッグの中にあった。
その過程が、すっぽりと頭から抜けていた。ジムへ持っていったことを全く思い出さなかったのだ。
やっぱり年のせい、ということもあるのだなあ、と意気消沈。
ともあれ、私が身に付けるものの中でいちばん高価なものが見つかった。良かった、と思わねば。

秋風に鳩の吹かるる始発駅　KUMI

台風

天気　雨　台風

台風が沿岸を通るというので、こちらにも少しは影響があるのかと思ったら、風雨がちょっと強かっただけで。あまりの寒さで台風も近づけなかった？　もっとも、沿岸の方はかなりの吹き降りだったようだが。
用もないので、仕方なく一日籠もっていた。台風はもう銚子沖へ去ったようだ。
不思議なもので、このあたり、本当に台風の影響が少ない。有り難いことだ。育った房総は台風の通り道のような所だったから随分怖い思いもした。今も「台風」と聞くとベランダをあれこれ片づける。今日も最低限片づけたのに・・必要なかった。

これで台風一過になると思ったら、明日からもあまり好天にはならないらしくてがっかり。

台風を待つ苦き茶をまた淹れて　KUMI

気まぐれ

天気　曇

ちょっと寒かったけれど、朝のうちに散歩に。
実は、最近、夫が公園へ行くといつもカワセミが居た、と報告する。私が行けない日に限ってカワセミは出てくるようだ。なので、今日は夫が出かけたあとにカメラを用意して慌てて家を出た。
カワセミは居た。が、池の対岸のはるか遠くで写真にならない。しばらく待っていたら・・結局どこかへ飛んでいってしまい、それっきり。そうそう待ってもいられないので帰宅した。カワセミは気まぐれ。

公園の紅葉も少しづつ進んできて、もっとも早いニシキギがいつもの年のように真っ赤になっていた。この寒さ到来で一気に進んだのだろう。
明日は台風が来るという。この10月末に？　天気図を読むのが好きな私にも覚えのない奇妙な天候続きだ。

草の実や手に乗るやうな犬を連れ　KUMI

真冬日？

天気　雨

寒い寒い。記録的な寒さ、と聞くと、余計に寒くなる。仕方がないので暖房を入れた。
猛暑のあとはすぐに冬？　しかも台風が近づいていて今月末まで天気は悪いのだとか。がっかり。

一昨日から２泊であっちゃんが泊まりにきていて、そんなことでブログを書けなかった。泊まりは久しぶりなのであれこれと話があって、パソコンを開く余裕もないまま。
若い人が今の時代を生きていくのは本当に大変。でも、まだまだ努力が実る社会なのだなあ、とつくづく思った。せめてこれからの年寄りは周りに迷惑をかけない暮らしを・・いつまで続くかわからないが。

今年一杯で閉館になるスポーツジム、太極拳に行っても「これからどうする？」の噂ばかりだ。
近くのジムへ移る、同じ系列の別の所へ行く・・でも電車で通うのも面倒だし・・
などなど、色々だ。私は今は週２回の太極拳しかしていないので、今の先生のプログラムのある遠いジムへ行こうかな、とも考えている。市内の別の公共施設で、先生に来て貰えるようにしたい、という話も若い人の間で持ち上がっている。
どうなるのかなあ・・来年はまだまだ遠い、と思っていたら、もう「年賀状印刷受付」の張り紙が眼についた。

笑みもなく会釈を交はすそぞろ寒　KUMI

吟行句会・生田緑地

天気　晴　木枯し１号

今の時期に木枯しなんて聞いたこともない。ともかく風が寒かった。
やっと風邪の症状も軽くなったばかり、季節はずれの寒さ対策、とばかりに真冬の防寒で出かけて正解だった。もっとも、緑地内の民家園は山陰で風があたらず、古民家の縁側で日向ぼっこ、というのも悪くなかった。

でも、仲間になぜか出逢わない。みんな寒いからどこかに避難しれいるのかなあ、と思いつつ駅前の句会場へ行ったら・・
殆どの人が、緑地続きの薔薇園へ行ったのだという。え～～、薔薇園は秋も開園していたの？知らなかった。近いとはいえ多摩川越えたら神奈川県、東京の多摩暮らしはあまり情報がないから、私は薔薇園は春だけ開園しているのかと思った。迂闊。
でも、薔薇に囲まれると写真が撮りたくて落ち着かなくなるので、ひとり行動の今日の選択の方が良かったかも。（悔し紛れ？）
百花園以来、久しぶりに句が作れた。内容は今ひとつだったが。

冬隣雲の下ゆく雲迅し　KUMI