KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

自分へ・薔薇の花束

2023年01月28日 | 料理
天気 晴

二日続けて外出して、寒さにうんざりしたので今日は洗濯日。洗濯機任せで乾燥機任せの作業だから疲れる訳ではないけれど。自分で洗濯をするのはごくごく少数派だ。クリーニングでなければ、業者に週一回依頼出来て無料。でも、洗濯くらいは自分の好きな時に好きなようにしたい。「洗濯仲間」の共通の思いは「下着も自分で洗えなくなったら、もうお終いだわね」
自分で洗えるのは、まだオムツの世話になっていない証拠でもある。
私よりも元気そうな人でも、洗濯してもらっている。タンスへの収納は無論自分でしなくてはならない(出来ない人や要介護なら別の料金が必要)。
ま、出来る間は入浴と同じで、自分でします。

さて、自分へのお祝いのバラ、その訳は・・
結社誌の新年号への投句を、10月初めの入院で欠稿したことは前に書いた。入会以来、20年以上経って初めてのことで口惜しかった。
で、11月10日締切だった2月号には無論、投句。このままずるずると休んでしまう訳にはいかない。
その2月号が昨日届いた。何と、巻頭20人の中に私が入っていた。同人制などない結社なので、巻頭に載る20人が、その月の結社の代表のようなもの。
年に少なくても平均1回以上は私もそのお仲間に入れてもらえているので、決して珍しいことでもない。でも、あの入院のときの句を主宰に選んでもらえたことがとっても嬉しかった。今までとは訳が違う。
誌上の句をスマホで撮ればいちばん楽なのだが・・運悪く、ページは2段組みになっていて、肝心の私の句が上段に2句、下の段に2句、と別れてしまった。写真には出来ないので再掲してみると・・

激痛の治まる日暮虫すだく   KUMI
母のこゑ思ふ夜長を目瞑りて    KUMI
秋晴や病名増やし退院す        KUMI
二人坐す黙の間合を銀やんま    KUMI
※黙(もだ)

著名俳人でもないのに自句自解する勇気はないが、「何で病室に虫の声?」というからくりを少しだけ補足すると・・
入院した3階の病棟の個室の目の前は、下の写真のような風景だった。



病院の1.2階が診察室や検査室・事務部門のあるところで、その2階の上が庭園になっていた。いわゆるルーフガーデン。私の入院していた個室は、下の写真の真ん中あたり。この写真は、退院の時にラウンジから撮ったもの。
主宰はこの風景を知らずに、でも虫の声の聞こえるところで激痛と闘っていた、もしかしたら自宅だった、と思ったかもしれない。そう思うと、ちょっと主宰には申し訳ない。でも、写真のとおりの秋草ぼうぼうの庭だったので、夜中の虫時雨はガラス戸越しながらも凄い迫力だった。点滴の鎮痛剤が効いてくると、虫の声に励まされた。スイッチョが窓のすぐ近くで鳴いていた。
この庭、昼間はリハビリの人たちが歩く。私もリハビリを始めたらこの庭へ出られるかなあ、と思っていたが、その前に退院させられてしまった。
4句目も目の前の風景。下の写真のベンチに、疲れた患者とリハビリの療法士が坐り、何か話していた。アキアカネやシオカラやギンヤンマが、朝のうちは結構な数、飛んでいた。そんなことで出来た句、今思い出しても二度とあの体験はしたくない・・という体験の句が認められ、本当に嬉しい。
稀にそんなことがあるから、細々とでも俳句は続けなくては・・と思ってしまうのだ。

濃く苦き珈琲淹れて霜の朝   KUMI 
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24h心電図

2023年01月27日 | 料理
天気 曇

今日は雪が降る、という予報は出ても、とうとう降らずに終わった日。
帰りに苺を買ってきて、この塗り絵を完成させたら、あれ?苺とアスパラガスの収穫って同じ時期に出来るの?と思ってしまった。でも今は何でも温室の時代だから。

昨日は年に2回の膠原病の経過観察の日。朝の最低気温がー6℃?予約時間が午後で助かった。それでも寒くて、滅多に着ないダウンコートに毛糸の帽子。まさに着ぶくれ状態になり、早く着いたので病院の隣の池の凍り具合でも見に行こう、と思ったのにそんな気力は失せた。
昨日の検査は呼吸器科のデータを併用しているので何もなくて問診だけ。あれ?主治医がマスクしてないけど・・ま、いいか。
免疫療法で悪化するかもしれない間質性肺炎は結局悪化しないで、強皮症の方ばかりが悪化する。この寒さで、ちょっと冷たい外気に触れただけでも手の指は真っ白、しばらくすると痺れてきてだんだん感覚が鈍くなる。最も症状の出ている時を主治医に見せたかったが、残念、待っている間に手も体も暖まって普通に戻ってしまった。

終ってから、循環器で予約していた24時間心電図のホルターを装着に。いつもならあまり待つことのない検査室、珍しく20分以上も待たされた。そういえば、隣の診察室に「〇〇医師は休診ですので、代理の医師になります」というプレートがあったっけ。ということは看護師とか検査技師も人手不足?まだまだコロナ感染者がおさまった訳ではない。
ホルターを付けての検査は、10年ぶりくらいかもしれない。私は若い頃から不整脈があり、それを訴えると24時間心電図をとりましょう、となった。ところが検査をすると何も異常が見つからない。なので「心臓だけは丈夫なのよ」と自慢していたくらいだ。それが、突然徐脈がひどくなって倒れることまで起きたので病院を紹介されたら・・緊急手術みたいに通院の翌日入院、その翌日はもうペースメーカー植え込み手術。その時はもう、悠長に24時間心電図どころではなかったみたいだ。なので、10年以上はホルター付けたことがない。
今は、器械もとても小さくて軽いので楽になった。昔は、結構な重さがあって夜は邪魔で眠れなかったことを思い出した。昨夜は超熟睡。

でも、今日はそれこそ雪が降りそうな空、午後、雪を覚悟で気象病のせいもありフラフラしながら器械を外しに出かけた。
取り外しは13時以降ならいつでも良い、と言われていたので到着が13時過ぎくらいだったか・・患者は午後にはあまり居ない。感染者防止の検温も、今は器械で自動的に行っていて、以前のように厳しくはない。入口へ入る前に、入り口にあるコンビニで飲み物の小さなペットボトルを買った。それを店の前のベンチで飲んでいると、入り口で繰り返し注意事項をテープで放送しているのが聞こえてくる。
「加齢臭のある方、コロナ療養中の方・・〇〇の方は、入館出来ません」と男性の声で。どうしても「かれいしゅう」と聞こえる。そんなバカな・・
と、飲み終えて近づいてみたら「風邪症状のある方・・」だった。でも、少し離れると「加齢臭・・」に聞こえるのだ。耳鳴りがひどいせい??

あまりにも息切れが苦しそうに見えたのか、検査技師は「緊急性があるといけませんから、検査内容をちょっと見てみましょう、お待ちください」と。
「気象病のせいです、いつもはこんなに息切れしませんから」とは言ったものの・・ほんとに今日は苦しかった。降り始める筈の雪がなかなか来ないのだ。スマホの天気予報では「14時に雪が降り始めます」と書いてあるのに・・どうも、このあたりだけは何かに見放されているらしい。
結局、予定通り来週の主治医の診察を待つことになった。帰りにもう一度、入り口の放送をよく聴いてみたが、ちょっと遠ざかった場所では、やはり「かれいしゅう・・」と聞こえた。体調が余程悪いのかも。

いつも病院へは愛用の保温ボトルにここで出されるほうじ茶や夏なら冷水など入れて持参。それを今日はボトルごと忘れたので、コンビニで買ったのが・・白湯。

白湯なんて買うものではない、と思っていたが、最近はかなり売れるらしい。冷たい水は体に悪い、たしかに、家で沸かせば白湯になるけれど、冷水嫌いの人には白湯のボトルは有難いかも。無論、340mlは飲み切れなかったから、帰宅して湯沸かしへ。おやつの珈琲になった。

耳鳴りのさざ波めくや雪もよひ   KUMI
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大の苦手

2023年01月12日 | 料理
天気 晴

上は、とても気に入った鉢植えの塗り絵作品。
ベランダで花を育てていた日々を思い出す。

そして、大の苦手は・・下の写真の土鳩の群れです。


早朝の富士山を眺めようとラウンジへ出て窓の外へ視線をやると、最近はこの光景になっていることが多くて気分が悪くなる。(鳩、と言ってもキジバト=ヤマバトは大好きなので断っておきます)
私は、いつからかこの土鳩の群れが苦手になってしまった。鳥は大好き、鴉でさえも可愛いと思うことがあるのに、公園で、この写真くらいの土鳩に囲まれたりしたら立ちすくんで動けなくなる。助けを求めたくなる。若い頃は平気だったので、多分、30年くらい前の「対鳩戦争」からだと思う。マンションの隣の家のベランダに鳩が巣を作ってしまったのだ。お隣は当時、おばあさんが亡くなったあと、娘夫婦は他にある自宅へ帰ってしまい、殆ど住んでいない状態だったので、鳩に狙われたのだ。ベランダが鳩のマンションと化してしまった。
とにかく、こちらのベランダまで平気で侵入するし、フンは残すし、洗濯物は汚すし・・隣家に置手紙をしてもなしの礫。鳩と我が家との「闘い」は1ヶ月以上も続いたろうか。ベランダの手摺りにテグスを張り巡らせても効果なし。CDなんかぶら提げても意味なし。結局、画鋲を上に出るよう突き刺したガムテープをベランダの手摺りに貼り巡らせて、やっと鳩に勝った。止まろうとすると画鋲に足を刺される仕組み。それをびっしりと張ったのだから、もう、疲れ果てた。毎朝、ベランダで私をあざ笑うような鳩の鳴き声に吐き気さえするようになっていた。
それ以後、だと思う。外で鳩に出逢うとムカつくようになったのは・・完全なるトラウマ。

今、ここに居る鳩は、建物の隣の林に棲んでいる。以前は、私の住むこの建物も同じように林だった。鳩がたくさん棲んでいた。自分たちの棲み家を老人たちに奪われたのだから、毎朝のこの整列も仕方のないこと、とは思う。でも私には邪魔。土鳩の馴れ馴れしさが許せぬ、一羽ごとに羽の模様の違うのも許せぬ。あの鳴き声も・・
土鳩の整列を見たら、富士山は諦める。

午後、職場の後輩2人が面会に来てくれた。一人は、いつも来て色々と助けてくれるNさん。
今日は体調も悪くなかったので、カフェのケーキセットを食べに出た。だんだん増える感染者、そして大感染で混乱している中国からの旅行者も入ってくる春節が近い。もう、こんな呑気なカフェタイムも今のうち、だけかもしれない。高齢者施設のクラスターが増えているというし。今、無事に毎日を過ごしているのが幸運でしかないのかもしれない。

電線の鳩の整列四温晴れ  KUMI  
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今さらマスク

2023年01月09日 | 料理
天気 晴

異常乾燥注意報続きの東京、上越国境を越えれば今もこの雪に車が埋もれるのだろう。峠のこちら側へ雪を送れないものかしらん。

明後日の午前中はまた通院だし、何だか散歩に行く気力もなくてダラダラ、眠気と闘う一日になった。
最近、朝までぐっすり、ということがあまりない。ベッドのどこかが寒くて目が覚めてしまう。目覚めてみるとべつに寒くはなくて、室温も20℃前後(部屋の暖房は切っている)。湿度も40%近くて喉も乾いていないし・・なんとなく、手の先とか足の先がひんやりして眼が覚めるようだ。足元には湯たんぽモドキを入れているのに。毎朝、窓の外は―1℃くらいになるようなので、室温もあまりあてにはならない。部屋の窓は北向きなので冷たい空気がカーテンの隙間から生まれるのだろう。

感染騒動になると思った「隔離」は、関係なかったようで。先日の私の嘔吐を、万一ノロウィルスだと困る、と一日Room Stayさせられたものと同じかも。といっても、事実は発表しないのがルール。とにかく今日のところは良かった~ とほっとした。のだが、相変わらずのノーマスクの連中に悩まされる。
「病気治療で免疫力低下しているので、私が何かの病気に感染しているかもしれない。だから私と話すときはマスクして」と言ったって全く通用しない人たち。「どこで誰から感染するかも解らないので、マスクして」と言うことは強制になるので言えない。私を怖がってくれれば・・と思ったが、無理なようだ。介護士が「悪い風邪が流行ってるから、マスクした方がいいですよ」と配っても、その場では装着するけれど・・私も昨日、2枚も配ってしまった。「ひなたぼっこが一番ですね」と近づく人を無視も出来ないし、寒い部屋住まいの私は、せめて5分でも日向に居たい。そう思ってマスクを同じ人に一日2枚も渡して「マスクしていただければ安心してお話が出来るから」と。
そのマスクはどこへ置いたの? 介護士さんから貰ったものは? 「部屋にマスクがたくさんあるのでは?」と訊いたら、むっとした顔をして黙って立ち去ってしまった。しばらく待ったが帰ってこない。どうもプライドだけは高いオバアサンのようで。
私は気にし過ぎなのだろうか? そういう人が5人も居て、打ち揃って背中を太陽に向けて窓辺に座っている。午後には自分の部屋に日の入る人も居る。日向ぼっこ目的だけではなく、お喋りしたいのだ。でもとても、そこへ近づく気にはなれない。耳が遠い人も居るので、大声出して話す人も居るし・・
東京では、感染者も死亡者も毎日増え続けている。そういうニュースは無論、コロナ禍そのものを殆ど承知していないのだろう。
認知症の人たちを差別しているのではない。彼らには彼らの悩みが色々あるのも承知している。ドロボーがよく入るしさっき食べた食事が朝だか昼だか解らないし、時計を見ても時間は読めなくなったし、家族の顔も、暫く会わないと忘れるし・・
でも、コロナに悩まないで済むのは羨ましい限りだ。

マスクの効用は科学的には立証されていない、とは言っても、去年夏のクラスターでは感染したのはノーマスクで行動していた入所者だけだった。これは偶然と言える?
神経質になる私の方がおかしいのかなあ・・と思いつつ、窓辺に誰も居ない昼食後の10分間だけ、今日は日向ぼっこが出来た。
週末は異常に暖かくなるのだそうだ。天気の急変は又、気象病を誘うのかと思うとぞっとする。

蜜柑の生る丘


指先にその香を残し蜜柑剥く  KUMI
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雪嶺

2023年01月06日 | 料理
天気 晴

写真は、8年前の関越道からの浅間山。確か、この年も雪が多かった。
そして今年の富士山。昨日の写真、今日は少し雲が上空に漂っていた。


今年も浅間山の雪は多いのやら。噴煙が上がると灰はこちらまで降ることもああるけれど、姿は埼玉まで行かないと見えない。朝、富士山を眺めてその後関越道で雪の浅間山、というのは何とも贅沢なことだと思った。

さて、昨日の介護士の愚痴、聴いたのも不幸だったが、ここに書いたことをちょっと反省。何だか施設の体制が悪いように思う人も居そうで・・お断りしますが、愚痴を言うのは、彼女の資質の問題で、他の人たちには問題はありません。今日、事務所の人たちと話し合いました。

今日は、子供のころから親交のある、いつも来てくれる友人の息子が訪問してくれた。お腹の調子もまあまあだったので、ランチは近所のスパゲティ屋へ。私はラーメンとスパゲティもイレウスの主治医に言われた「禁食リスト」に入れてしまったので、生涯、もう食べない。食べてはいけない訳ではないが、とにかく粉末状になるまで嚙み砕かないとイレウスの再発につながるかも・・ということなのだ。そこまで噛み砕いて食べたいとも思わない。いつものようにハーフサイズのピザと、シーザーサラダを。生野菜はホームでは殆ど食事に出てこないので、たっぷりのレタスと美味しくはないのに冬のトマトが嬉しかった。写真を、と思いつつ食べる方へ気持がいったら忘れてしまった。

午後は、眼科へ付き合ってもらった。先月は一人で行き、やっとの思いで往復僅か3000歩余りに疲労しきった。同行者が居ると思うと安心だ。久々の長距離?途中で疲れるかと思ったが、ゆっくり歩く分にはあまり負担にならなかった。ただ、左足親指の巻き爪から出来た皹(ひび)が痛くて参った。体調が、10月の入院前に戻ってくれれば、本当に助かる。
今日の歩数、4100歩を越えた。うむうむ、大分体力が戻っている。ほんの数分しか出来ていないストレッチの効果もあるのかも。毎日続けることが大事、そして大事なのは股関節。はい、今夜も頑張ります。

寒に入る純白に富士輝かせ  KUMI
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