KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

一月尽・春近し

2023年01月31日 | 俳句
天気 晴のち曇りがち

今日で1月は終わってしまう。えっ、あと3日で節分、そして立春・・そんなこと言われたって、という気分だ。「新こよみ」の季語を使おうと思っているうちに2月のカレンダーになってしまった。
風邪気味が抜けない。熱は平熱よりも0.2~3℃高いだけだが、少し頭痛がするし、鼻は、この半月くらいぐずぐずのまま。怖くて、看護師さんに言われた残っている「カロナール」を飲んでみる。鼻風邪の薬ではないし・・でも、今日もおとなしく外出は控えた。金曜日に先日の検査の結果を聞きに病院へ行かねばならない。発熱はご法度だ。

富士山は相変わらず毎日見える。明けてゆく富士山。スマホの写真は広角なので、本当は富士山はもっと大きい。


寒の内は一年でいちばんきれいに雪化粧している。朝焼けの色にはうっとりする。6時50分頃まではラウンジに誰も居ないので1人で椅子に座ってしばらく眺めている。7時を過ぎると介護士が食堂へ行く要介護の人の介助にやってきて、騒がしくなる。
今の時期になると、富士山の見える日当たりの良い部屋が空くまで待てば良かったのに・・と思う。入居して数ヶ月後には向かいの南側の部屋が空いた。少し重介護の方が息子さんの家の近くの施設へ移ったのだ。でも、移動する=引っ越しと同じ労力が必要で、やめた。しかも、その時は肺がんが確定して、まさかそれから2年も生きていられるなんて思ってもいなかったし。

ともかく今年も、春を待つだけだ。太陽がなくても、寒さをしのぐモノは色々あるから。戦火のウクライナの戦争被災者の寒さを思えば、ここは平和で暖かい東京。

風邪心地始発電車の音に覚め  KUMI


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戦禍もうすぐ1年

2023年01月30日 | 俳句
天気 晴
え、と驚いてしまう。1月はもう月末で、2月になればあの衝撃のウクライナ侵攻から1年経過、ということになってしまう。数ヶ月で終わると思った戦争が、こんなに長引くなんて・・コロナ禍が3年経っても終らないのと同じで、終わりの見えない禍々しさ。

大雪直後の平和な日本の写真。先日の忍野村の一年前の、やはり雪晴れの日に行った時のもの。
先日の写真から一年前にも、雪の翌日に中央道から忍野~山中湖へ行った。この日の方が山梨には雪が多くて、まだ富士山は隠れたままで、忍野は諦めた。

風の寒い山中湖畔で少しだけ写真を撮り、温泉へ直行してしまった覚えがある。白鳥、と言っても留め鳥になっているコブ白鳥。でも、人懐こくてかわいかった。



山中湖を去ろうとしたら、富士山が少しだけ顔を見せてくれた。

昨日から少し風邪気味で、喉が痛くなりそうな気配はするし、熱の出そうなぞくぞく感はあるし、クシャミは連発するし・・怖くなったので、昨日は朝のうちにシャワーを浴びてさっと湯舟に入り、おとなしく部屋に籠った。
風邪気味に風呂はダメ!と言う人が居そうだが、それは逆だ。高熱があれば避けた方が良いかもしれないが、私は若い頃から、少しくらいの熱や喉の痛みで入浴を諦めたことはない。何だか、垢が溜まった方が風邪に悪い気がする。浴室と脱衣場は30分前に暖房で温めておく。それに、万一高熱が出たら入浴を止められるので、その前に入っておかなくちゃ。風呂上りに看護師が毎朝の定期検温・酸素確認に来たが、何も言わなかった。
という日。特段、書くことも思いつかない穏やかな日だったが・・
私がおとなしくしていても、認知症の人には悩まされない日はない。最近は、私からは近づかないのでほぼストレスはないが・・全くない、とは言い切れない。相変わらずラウンジの日向の椅子は占拠されたままだし。

最近の私の観察によると・・
もしかしたら、認知症になるとあまり寒さを感じないのかもしれない。全員、とは言えないけれど、朝の食堂の、まだ温まっていない時刻でも、「寒い」ということばは彼女たちからあまり聞かない。薄着の人、短めのスラックスに短めのソックスでとても足が冷たそうな人。着替えは手伝ってもらう人も居ると思うが、介護士は必ず「寒くないですか」と訊くはず。寒がりの私には不思議でならない。
そして、着るものに無頓着になる。
これも全員ではないと思うけれど、同じものを着ていて平気。介護士は毎日替わるから、前日に何を着ていたかまでは覚えていないかもしれない。でも、私たち普通のバアサンは、長い人でも1週間以上同じセーターを着ている、ということはない。それが、洗濯もせずに1ヶ月以上も着ていることがある。こぼした食べ物で、前が汚れてきても無頓着。お隣で食事するYさん、あまりにも酷いので介護士に「着替えてあげて」と言ったら「本人のお気に入りで、この前洗濯したばかりよ、なんて言うの」だそうだ。1シーズンに2枚のセーターと、2本のズボンしか見たことがない。隣の市に、息子に管理してもらっているほったらかしの広い家があるらしい。あの辺、駅に近いし地価の値上がりが凄いから大金持ちなのです。
男性の方がよく解る。入居したばかりの頃、正装のスーツ姿になって颯爽と現れ「食事が終ったら出勤する」と介護士を困らせていたジイサン、今は、ホームレスになった? というようなシワくちゃなトレーナー姿(パジャマかもしれない)で平気で食堂へ来る。もう一人、コロナ感染しても歩き廻ってウィルスばら撒いたジイサンは、汚れたジャンパーをシーズンが終わるまで脱がないので、変なニオイが・・でもこのジイサン、囲碁の名人で、誰も勝てないのだそうだ。
こういう人たち、皆がノーマスク。感染の波はこれから大きくなる、という予測もあるというのに・・

介護付き老人ホームって、認知症の入所者がかくも多いとは知らなかった。無論、認知症になったら私も入る・・などと簡単に思ってはいたけれど、こんなに多いとは。
同じ町内だから、と選んだ施設、でも失敗だったとは思わないことにする。明日は我が身。

忘れたきことは忘れず日向ぼこ  KUMI
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自分へ・薔薇の花束

2023年01月28日 | 料理
天気 晴

二日続けて外出して、寒さにうんざりしたので今日は洗濯日。洗濯機任せで乾燥機任せの作業だから疲れる訳ではないけれど。自分で洗濯をするのはごくごく少数派だ。クリーニングでなければ、業者に週一回依頼出来て無料。でも、洗濯くらいは自分の好きな時に好きなようにしたい。「洗濯仲間」の共通の思いは「下着も自分で洗えなくなったら、もうお終いだわね」
自分で洗えるのは、まだオムツの世話になっていない証拠でもある。
私よりも元気そうな人でも、洗濯してもらっている。タンスへの収納は無論自分でしなくてはならない(出来ない人や要介護なら別の料金が必要)。
ま、出来る間は入浴と同じで、自分でします。

さて、自分へのお祝いのバラ、その訳は・・
結社誌の新年号への投句を、10月初めの入院で欠稿したことは前に書いた。入会以来、20年以上経って初めてのことで口惜しかった。
で、11月10日締切だった2月号には無論、投句。このままずるずると休んでしまう訳にはいかない。
その2月号が昨日届いた。何と、巻頭20人の中に私が入っていた。同人制などない結社なので、巻頭に載る20人が、その月の結社の代表のようなもの。
年に少なくても平均1回以上は私もそのお仲間に入れてもらえているので、決して珍しいことでもない。でも、あの入院のときの句を主宰に選んでもらえたことがとっても嬉しかった。今までとは訳が違う。
誌上の句をスマホで撮ればいちばん楽なのだが・・運悪く、ページは2段組みになっていて、肝心の私の句が上段に2句、下の段に2句、と別れてしまった。写真には出来ないので再掲してみると・・

激痛の治まる日暮虫すだく   KUMI
母のこゑ思ふ夜長を目瞑りて    KUMI
秋晴や病名増やし退院す        KUMI
二人坐す黙の間合を銀やんま    KUMI
※黙(もだ)

著名俳人でもないのに自句自解する勇気はないが、「何で病室に虫の声?」というからくりを少しだけ補足すると・・
入院した3階の病棟の個室の目の前は、下の写真のような風景だった。



病院の1.2階が診察室や検査室・事務部門のあるところで、その2階の上が庭園になっていた。いわゆるルーフガーデン。私の入院していた個室は、下の写真の真ん中あたり。この写真は、退院の時にラウンジから撮ったもの。
主宰はこの風景を知らずに、でも虫の声の聞こえるところで激痛と闘っていた、もしかしたら自宅だった、と思ったかもしれない。そう思うと、ちょっと主宰には申し訳ない。でも、写真のとおりの秋草ぼうぼうの庭だったので、夜中の虫時雨はガラス戸越しながらも凄い迫力だった。点滴の鎮痛剤が効いてくると、虫の声に励まされた。スイッチョが窓のすぐ近くで鳴いていた。
この庭、昼間はリハビリの人たちが歩く。私もリハビリを始めたらこの庭へ出られるかなあ、と思っていたが、その前に退院させられてしまった。
4句目も目の前の風景。下の写真のベンチに、疲れた患者とリハビリの療法士が坐り、何か話していた。アキアカネやシオカラやギンヤンマが、朝のうちは結構な数、飛んでいた。そんなことで出来た句、今思い出しても二度とあの体験はしたくない・・という体験の句が認められ、本当に嬉しい。
稀にそんなことがあるから、細々とでも俳句は続けなくては・・と思ってしまうのだ。

濃く苦き珈琲淹れて霜の朝   KUMI 
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24h心電図

2023年01月27日 | 料理
天気 曇

今日は雪が降る、という予報は出ても、とうとう降らずに終わった日。
帰りに苺を買ってきて、この塗り絵を完成させたら、あれ?苺とアスパラガスの収穫って同じ時期に出来るの?と思ってしまった。でも今は何でも温室の時代だから。

昨日は年に2回の膠原病の経過観察の日。朝の最低気温がー6℃?予約時間が午後で助かった。それでも寒くて、滅多に着ないダウンコートに毛糸の帽子。まさに着ぶくれ状態になり、早く着いたので病院の隣の池の凍り具合でも見に行こう、と思ったのにそんな気力は失せた。
昨日の検査は呼吸器科のデータを併用しているので何もなくて問診だけ。あれ?主治医がマスクしてないけど・・ま、いいか。
免疫療法で悪化するかもしれない間質性肺炎は結局悪化しないで、強皮症の方ばかりが悪化する。この寒さで、ちょっと冷たい外気に触れただけでも手の指は真っ白、しばらくすると痺れてきてだんだん感覚が鈍くなる。最も症状の出ている時を主治医に見せたかったが、残念、待っている間に手も体も暖まって普通に戻ってしまった。

終ってから、循環器で予約していた24時間心電図のホルターを装着に。いつもならあまり待つことのない検査室、珍しく20分以上も待たされた。そういえば、隣の診察室に「〇〇医師は休診ですので、代理の医師になります」というプレートがあったっけ。ということは看護師とか検査技師も人手不足?まだまだコロナ感染者がおさまった訳ではない。
ホルターを付けての検査は、10年ぶりくらいかもしれない。私は若い頃から不整脈があり、それを訴えると24時間心電図をとりましょう、となった。ところが検査をすると何も異常が見つからない。なので「心臓だけは丈夫なのよ」と自慢していたくらいだ。それが、突然徐脈がひどくなって倒れることまで起きたので病院を紹介されたら・・緊急手術みたいに通院の翌日入院、その翌日はもうペースメーカー植え込み手術。その時はもう、悠長に24時間心電図どころではなかったみたいだ。なので、10年以上はホルター付けたことがない。
今は、器械もとても小さくて軽いので楽になった。昔は、結構な重さがあって夜は邪魔で眠れなかったことを思い出した。昨夜は超熟睡。

でも、今日はそれこそ雪が降りそうな空、午後、雪を覚悟で気象病のせいもありフラフラしながら器械を外しに出かけた。
取り外しは13時以降ならいつでも良い、と言われていたので到着が13時過ぎくらいだったか・・患者は午後にはあまり居ない。感染者防止の検温も、今は器械で自動的に行っていて、以前のように厳しくはない。入口へ入る前に、入り口にあるコンビニで飲み物の小さなペットボトルを買った。それを店の前のベンチで飲んでいると、入り口で繰り返し注意事項をテープで放送しているのが聞こえてくる。
「加齢臭のある方、コロナ療養中の方・・〇〇の方は、入館出来ません」と男性の声で。どうしても「かれいしゅう」と聞こえる。そんなバカな・・
と、飲み終えて近づいてみたら「風邪症状のある方・・」だった。でも、少し離れると「加齢臭・・」に聞こえるのだ。耳鳴りがひどいせい??

あまりにも息切れが苦しそうに見えたのか、検査技師は「緊急性があるといけませんから、検査内容をちょっと見てみましょう、お待ちください」と。
「気象病のせいです、いつもはこんなに息切れしませんから」とは言ったものの・・ほんとに今日は苦しかった。降り始める筈の雪がなかなか来ないのだ。スマホの天気予報では「14時に雪が降り始めます」と書いてあるのに・・どうも、このあたりだけは何かに見放されているらしい。
結局、予定通り来週の主治医の診察を待つことになった。帰りにもう一度、入り口の放送をよく聴いてみたが、ちょっと遠ざかった場所では、やはり「かれいしゅう・・」と聞こえた。体調が余程悪いのかも。

いつも病院へは愛用の保温ボトルにここで出されるほうじ茶や夏なら冷水など入れて持参。それを今日はボトルごと忘れたので、コンビニで買ったのが・・白湯。

白湯なんて買うものではない、と思っていたが、最近はかなり売れるらしい。冷たい水は体に悪い、たしかに、家で沸かせば白湯になるけれど、冷水嫌いの人には白湯のボトルは有難いかも。無論、340mlは飲み切れなかったから、帰宅して湯沸かしへ。おやつの珈琲になった。

耳鳴りのさざ波めくや雪もよひ   KUMI
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寒波列島

2023年01月25日 | 俳句
天気 晴-4℃

ここの暮らしは、そう寒い思いはしないものの、それでも寒さ対策はしなくては。全館暖房をしているので部屋の温度だけ気にかければいいとはいえ、日の当たらない私の部屋は温風器が一日中必要だ。エアコンは足元を温めてくれないので使わない。温風機暖房でも乾燥対策に加湿器は欠かせない。それでも湿度40%を切るので、ドライアイがなかなか治らない。今日は雪でも少し降ってくれたら乾燥から逃れられたのに・・こういう寒波は、南関東に乾燥した寒い空気だけを置いていく。
上は寒波の朝の日の出前。

太陽がビルに映った瞬間の日の出。

今朝起きたときのの室内の温度は珍しく20℃を切っていた。前のマンションでは食堂に置いてあった温度計が15.6℃くらいになっていると寒い、と思ったので、ここはやはり暖かい。昨日のTVで、ヒートショックの話から、冬の室温は18℃なければ健康は保てない、というようなことを言っていた。室温18℃以上を保っているのは北海道と、東北の何県かだけだという。昔の日本の家屋は、夏の湿度の高さをいかに快適に過ごすか・・を考えていたようだ。寒い時は火や着るもので温めれば良いが、昔は暑さ対策の電化製品なんかなかったから仕方がない。
子供のころ、家の中でも台所の甕に薄っすらと氷が張ったのを覚えている。井戸水は地下水の「掛け流し」状態だったので凍ることはなかったが。東京では水道が凍る、ということを聞いていた。事実、結婚した最初の元旦、新居のアパートの水道が凍った。新築アパートだったのでまさか・・と思って対策していなかったのだ。新築なのに、2階への水道管は壁に沿って裸のままだった。仕方なく、元日の朝の新婚夫婦は、徒歩20分ほどの夫の実家へ雑煮を食べに行ったのを覚えている。その「返礼に」2日には両親をアパートへ呼んで貧しい私のお節を食べてもらった。
その後は、寒い時期には毎晩、水道の水をチョロチョロ流しっぱなしにして寝たものだ。                               
今、東京では日常的にそんな対策をする必要もない気候になったし、対策を知らない人が多いかもしれない。

遠富士にまつはる雲や寒波来る  KUMI

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