KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

再び、クロスドミナンス

2023年06月29日 | 俳句
天気 時々薄日

もう、外へ出る勇気はない・・というような蒸し暑さ。昨日の午後には近県で大暴れしたゲリラ豪雨、今日も来るかもしれないという。でも、埼玉方面の空は昨日ほど暗くない。車庫の屋根に穴の開くようなヒョウが降るのは、ここに居てもちょっと怖い。



紫陽花は、ここへ来る前の年の写真の未整理分に入っていたもの。多分、今頃の公園の紫陽花のようだ。元気があった・・と過去を羨むのはやめておく。

昨日、食堂へ下りたとき春に来たばかりの介護士さんに「右手、どうされたのですか」と訊かれた。「もう1年以上も治らない病気。理由を話したら時間がかかるから、やめておくわ。とにかく右手で箸を持てないのが辛いわね」と言ったら「あら、KUMIさん、左利きだと思っていたわ」と。
冗談じゃありません、介護士は皆、そう思っていたのだろうか。私は立派な右利きですよ、そう思われなくて同情されなかった?同情してくださいよ~

でも右手で箸、云々よりもたしかに困窮度合は低い。
で、昨夜、もう一度「クロスドミナンス」について調べてみた。右利きでも左利きでも、天才に多いという両利きでもない。時と場合によって左右を使い分ける人間、って、異常なのでは?

以前にも少し書いたことだが、今回、解りやすく書いてあるサイトがあった。
「クロスドミナンスとは・・用途によって左右の手を使い分けすること」
そうそう、そういうことなのです。日本人には、左利きを幼児に矯正されて、字とお箸は右だけれどスポーツは左、などというクロスドミナンスが多いのだそうだ。
でも、私は違う。後天的に自分に都合よく左手を使わねば・・ということが増えて・・そういう人は主に怪我などが要因・・そうそう、私の場合。
二十歳くらいのとき仕事で腱鞘炎になり、仕方ないので左手で算盤弾いたら遅いけれど使えてしまった。その延長で、電卓が出回ったとき左手で使うことになり、今に至っている。
あ、左でなくてはダメ、ということがあった。電話の受話器。耳が遠い訳ではないが今も、右耳に受話器(イヤホンもそう)を当てると、相手の声がぼやけてしまい、左耳だとクリアに聞こえる。どうも子供の時の中耳炎の治療の失敗が元らしい。なので、電話は左手で取る。聞いている間、右手は空いているので、メモは右手で取れる。便利なのでそれを無意識にずっとしていたようだ。
無意識のこともいっぱいある。歯磨き・・スプーン・薬缶などなど。急須は、左手用がないので、いつからか使わなくなった。引き出しとかドアとか、場所により使い勝手の良い方で作業しているようだ。掃除機も。ドライヤーは右で、櫛は左。これも、どちらでも良い。パソコンのマウスは右に接続する仕様になっているから今は右だけれど、どちらでも良い。要するに、私はちょっとだけ人よりは器用な右利き、ということらしい。ついでに、面倒くさいことを避けていたら、左の方が使い易くなってしまったことも。
たとえば、歯磨きの時、ブラシを左手に持って右手でチューブを絞る。右手に持ち替えるのは面倒なので左手でそのまま磨くようになったのでは?いつからなのか、覚えもないけれど、世の人が皆そうしていると思っていて、高校生のある日、私以外は右手で歯磨きしている、と知ったときはショックだった。持ち替えるって、面倒なことなのに。今考えれば、物ぐさなのにちょっと器用な人間のなせる技、でしかなかった・・
以上、クロスドミナンスの誕生秘話、でした。でも、脳には刺激になって良いのだそうだ、認知症になりにくい、とまでは書いてなかったけれど。

親しげに蟷螂来たる夜の窓辺  KUMI(2005年) 
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久々のオムレツ

2023年06月28日 | 俳句
天気 曇

今は北海道でも30℃越えの日は珍しくないと言う。梅雨はない、と言われて今頃の時期に行ったことを思い出した。2008年6月末の函館。五稜郭タワーから見下ろしている。
暑い、という思い出はなかった。

という今日は・・降りそうな空なのに、時々薄日が差したりして。午後には北の方角の空が暗くなっていて、埼玉方面にはかなり降ったようだ。落雷であちこち停電もあったようだ。

来週の治療再開(免疫療法)まであと1週間。何とか自由に外出できないか、と、昼食は休む届けをして出かけてみた。が、何しろ湿度が70%はあるような・・血圧も酸素濃度も異常なしなのに、目眩で足元フラフラ。ま、大丈夫だろう、と、改札抜けて隣駅まで乘ってみた。駅の外を歩くのはムシムシで気分悪くなりそうだったので、改札前のカフェへ。去年は始終寄っていたお店。他にカフェもレストランもたくさんあるけれど、トイレタイムも心配なので、ランチの量が程々のこの店にした。


オムレツに感激。
って、それほど美味しかった訳ではない。実は、施設で最近、卵料理が全くといってよいほど出ないのだ。卵を使用した料理はあるけれど、目玉焼きとか、オムレツとか、以前は週1回くらい出ていた、当たり前のモノも出ない。そりゃ、卵不足は解るけど、何ヶ月も出さないのは何故?お金が足りないなら払いますよ・・
仕方ないので時々、温泉卵を買ってきて食べている。でも、ふりかけや佃煮くらいは食堂でも目立たないけれど、卵を持っていくのはちょっと食べにくい。消費期限のあるモノは、持ち込みしないのが原則でもあるし。
という状態なので、カフェのランチのフワフワオムレツに感激した訳で。でもこれ、この前の時よりもかなり小さくなっていた。それはそれで仕方ない。値段据え置きだったから。
地元野菜のサラダも、レタスと新玉ねぎ。生の玉ねぎなんて施設では絶対に出ません。

フラフラ状態で、カフェの隣の店でお菓子を少し買い、早々帰る。もっとも、体調がもう少し良くても蒸し暑さには勝てなかったかもしれない。明日も同じような天気とか。梅雨は、やはり好きになれない季節だ。

生きてゐることが暑くて水を飲む  KUMI (2004年)
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頑張れ、頑張る

2023年06月27日 | 俳句
天気 曇時々晴

ようやく仕上げた塗り絵。結構面倒でしばらくほっておいたもの。

昨日はネット句会の日。そのために午後は時間がないので、午前のうちに洗濯を済ませて・・でも姉からラインが来た。私へとくに用がある訳でもない、3歳上の姉は夫の介護をしながら何とか暮らしている。総合的に見れば、私よりは元気なことになるけれど・・在宅介護も楽ではないだろうから、時々ラインで愚痴を・・電話は私がすぐ疲労してしまうので、ラインはまこと有難い。

ちょっと言っておきたいのは・・80代の姉妹がLineでやりとりしている、などと言うと、「凄いわねえ、私の親なんか、未だにガラケーよ」とか「母にスマホ買ってあげたのに、文字入力が覚えられなくて電話しかできないのよ」などなど、言われること多々。
で、思う。こういうのはすべて、高齢者に対するモラハラ(モラルハラスメント)ではありません? 高齢者=最新機器が使えないのは当たり前。ほんとに年寄ってダメねえ・・と言いたいのでしょ。若い世代がそういう眼で見るから、いつまでたっても高齢者は新しいことを覚えない、覚えられないのが当然・・と世間も本人も思い込むことになる。
「女に管理職なんか出来ない」「男が料理なんて、無理よ」などと、同じことでは?

で、ライン句会。こちらは私以外70歳前?いえ、70歳を越えているかしらん。句友の年齢はあまり考えたことがない。私より若くても句は先輩になる人も居るし。
どこのリアル句会にも行ける体力がないので、3人とはいえ、有難い句会だ。月に1回、真剣に頭を使う3時間余は疲れるけれど貴重だ。
でも、昨日は途中で私のスマホ入力の指が動かなくなった。実は、句を作るのにメモ程度だがいつものように鉛筆でメモ帳を使った。今までは親指と中指で鉛筆を持っていたが、中指を少しくらいは使ってももう大丈夫だろう、と。ちょっとした書類くらいは書けるようになったし。
ところが・・選句している時に、右手の中指がズキズキと痛み出した。薬指で入力しているのだが、その薬指まで痛みだして。

玄関の前の通りの隅に咲いていたツユクサ、一日で萎れる花。

結局、慣れない左手で入力することになってしまった。
今日もまだ痛むので、マウス以外はパソコンも殆ど左手だけ使っている。
いつまでも治らないあれこれ、でも、頑張れ!! はい頑張ります(泣)

きつとあの茂りの中に蝶の墓  KUMI  (2010年)
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夏は空から

2023年06月25日 | 俳句
天気 曇時々晴

上は朝の空、何となく夏めいた雲が拡がっていた。
仕方ないことだが蒸し暑い。シャワーを浴びたら、もうそれだけで疲れた。というのも、昨夜、久しぶりに右手中指がズキズキ痛んで目が覚めてしまった。あと少しで全治しそう、と思っていたのでショックだった。起きだして包帯を取り替えて確認。腫れてはいないが、爪の際の小さな傷は塞がっていない。消毒・薬塗布・包帯を替える・・毎日2回以上はやってきた作業を真夜中に行い、痛み止めの薬を飲む。こんなことを1年何ヶ月も毎日続けていたのかと思うと情けなくなった。点滴治療を中断しても同じことの繰り返しだ。

午前中から、居眠りが出てしまった。何もしないうちに昼食。今日はカレーライスにオプションで海老フライかハンバーグを事前に選んであった日。そういう「セレクトメニュー」が月に2回くらいある。とはいっても、本人たちの多くは、自分がどちらを選んだか忘れている。かく言う私も、どっちを頼んでいたっけ・・
多分、ハンバーグは珍しくないので、海老フライだった・・と思い出した。カレーの味は、まあまあになっていた。あまりにも酷い、園児でも食べないくらいの辛さのないカレーだったが、さすがに不味い、と言う人が多くなって改善された。でも、口内炎と口唇ヘルペスの酷い今の私には、刺激のない辛くないカレーが懐かしい・・って、人間は勝手なもの。

午後は、ボランティアの人によるミニコンサート。ピアノとテェロと歌と。

コロナが遠のいてから時々そんな催しがあるものの、今日は内容も演奏する人もあまり・・感激なし。唇に塗る薬を部屋へ忘れてきて、ヒリヒリ痛くなったので途中で失礼した。
今日は私の誕生日。せめて、好きなピアノ演奏をお祝いの代わりに、と思ったのでがっかりした。童謡だけではねえ・・
こんなことなら、いつもの誕生日のようにサクランボを買いに行けば良かった。でも、外を見たら暑そうで・・諦めた。何となく誕生日の感覚のないのは、夫が居ないからかもしれない。夫は6月30日生れ。いつも誕生日は「合同」だった。1歳違いだったので、自分の年齢を忘れても、夫に訊けばそれに1年をプラスすればいい。何だか、自分一人で歳を重ねるのはつまらないのだ。

以上、最後になるかもしれないわが誕生日の一日。
ともあれ、生きていることが一番のプレゼントだろう。

きつちりと日傘畳めば日の匂ひ  KUMI  (2006年)
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梅雨深む

2023年06月24日 | 俳句
天気 曇

合歓の花の写真がどこかにあった筈、と思い、もしかして・・と7年前の写真を見たら見つかった。昭和記念公園へ行ったときの写真の中にあった。合歓に木はどこにあたっけ・・と思い出せない。いつも通る公園内の道ではなかったのかも。
子供の時から大好きな花だった。田舎道にはよく見たが、東京の街にはあまり見かけなかった。吟行で行く川崎市の公園で見つけたときは嬉しかった。


梅雨前線がどっぷり横たわっていて、まだまだ梅雨明けが遠い。今日も雷雨になりそうでこちらへは来なかった。
でも去年は6月末には梅雨は明けているようだ。コロナが少し落ち着いた時期で、隣駅まで整体治療に行っていた。ついでにカフェでランチしたり。
今年は・・コロナは一応落ち着いているが、私の体力は一年前とは比べものにならないくらい落ちている。よく考えると、10月に、イレウスの入院があった。管だらけの体で、1週間は絶飲絶食という経験をした。あれがかなり堪えて体力がガタ落ちしたようだ。
高齢者は、半月寝たきりになると筋肉が半減する、と聞いたことがある。それは大げさに思えるけれど、丸1週間は寝たきりの上に一滴も水分を摂れなかった・・。もっとも、24時間、点滴をしていたけれど。
病気が進んでいる訳ではないから、天気が安定したら一年前の元気を思い出して何とか出かけてみようかな、と思ってはいるものの・・
口唇ヘルペスは全く改善しないし、右手中指のヒョウ疽も、あと少しの所で止まってしまい、完治しない。その他もろもろ、免疫力アップのために治療を1ヶ月延期してみたのに、効果はあまりない。次の点滴治療まで10日しかない・・焦る。

合歓の花母は産婆でありしこと   KUMI(2006年)
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