KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

マスクして、とは言えない

2022年01月31日 | 俳句
天気 晴

写真は、今頃のもののようだけれど、どこで撮ったのか解らない。
今日、若い友人が府中郷土の森へ行き、ロウバイの見ごろや梅林の紅梅の写真などLINEで送ってくれた。


10年以上前、ロウバイを見に行ったときの写真ファイルに入っていた福寿草。多分、梅林の脇に咲いた福寿草だろうと思う。
ロウバイ園の向こうに富士山が見えるのも、真冬だけの楽しみ。春になると樹々の葉っぱですっきりは見えなくなってしまう。でも、川風がとっても冷たい季節。

どうせ私は籠の鳥状態。寒かろうが暑かろうが関係ない。今日は相変わらずの目眩と息切れと。副作用も重なって酷いのかどうかは解らない。ともかく施設は静か。午前・午後のリハビリ体操とかリクレーションとか、皆中止になった。再開が去年の緊急事態宣言明け以後に再開されたので、私が入所した時も静かだった。
ほっとした。マスクしない人が半分くらいは居るので、そんな人たちも集まっていると思うと、ぞっとしていた。無論、私は行ったことがない。外部の利用者のないデイケアとはいえ、いつ、介護士から感染するかもわからないし、私のように通院する人も居る。念には念を入れ、二度とクラスターはゴメン。

そして、食事の時も、私は同じテーブルの向かいの二人とは、こちらから話しかけないことにした。なぜかテーブルに着いた途端、二人ともマスクを外してお喋りを始める。耳が遠いので、マスクだと声が聞こえにくいのかもしれない。前に居る私とは少し距離があるから、こちらが話しかけなければ話もなし。
で、今日思った。話しかけなければ、殆ど、私とは会話する気がないようなのだ。ありがたや。とくに、斜め前の認知症の教師さん、一昨日、話がすれ違って私が物凄く怒られて説教された。めんどくさいので机に手をついて平謝りしておいた。土下座状態。もっとも、翌日にはその記憶を忘れているから有難いこと。相手が認知症のお姉さまとはいえ、二度と土下座はしたくないので、触らぬ神に祟りなし・・斜め前だから、気楽です。
左隣の人は少し耳は遠いけれど、とても普通の方なので安心出来る。気位高い認知症の教師は、本当に扱いにくい。挨拶以外は無視3日目、とても快適だ。

一月の終る疫病置き去りに  KUMI
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薬の効果と副作用のバランス

2022年01月30日 | 俳句
天気 晴のち曇

8年前の同じ日の飛行機雲。今日は雲の多い日で。
昨日から、あまり体調良くない。免疫療法の点滴をして1週間は、色々副作用があるので一回目は症状観察のため10日も入院させられた。今回は三回目。二回目も「一人で生活出来ない環境でしたら1週間入院も出来ます」と言われたが、無論断った。病院はイヤ。

<以下、真面目な免疫療法の話ですので興味ない方はスルーしてください>

免疫療法とは・・某大病院の説明の抜粋
がん免疫療法は私たちの体に備わっている"異物を排除しようとする力"(免疫力)を増強することによって、がん細胞の増殖を抑える治療法です。がん患者が年々増加傾向にある中で、がん免疫療法は現在広く行われている外科療法、化学療法、放射線療法に続き"第4のがん治療"として注目・期待されています。がん免疫療法がより有効であるのはがんの発症予防や再発予防であると考えられますが、一方で期待や需要がより大きいのは進行がん患者に対してであり、そのどちらにおいても科学的根拠に基づいたがん免疫療法の開発が必要です(以下略)

免疫療法は、健保適用になったものと、全額自己負担の、まだ治験中のものとある。以前から話は聞いていて、夫のときもネットで見たりして主治医に訊いてみようかと思った。が、ステージ4ですでにリンパへの転移もあり、今の病状を少しでも抑えるだけなら無駄、と思い訊かなかった。ドクターも「延命治療はしない」と本人も言うので、余命数ヶ月の患者に無駄な治療はしなかったのだ。
でも、もしかして、と、がんに効くという山梨の温泉へ3泊の湯治には行ってみた。夫は余命何ヶ月、とは思えないくらい、体力はあった。辛い症状がないので、本人は「オリンピックは見たい」と言っていたくらいだ。一年後まで生きているつもりだったようだ。
それが7月初めのこと。その月のCT検査では、がんが小さくなっていてびっくり。
でも8月には鼻へ転移、時間の問題で脳へ転移します、と言われ・・
9月半ばには脳転移。心臓が丈夫で10月いっぱいは命を繋いだけれど・・

さて、私のがんは、というと、夫とは全く違う種類の肺がんで、心臓さえ丈夫なら手術してオシマイ、の初期のもの。今のところ脳への転移の心配もない。で、飲み薬の抗がん剤で小さくしよう、としたら、その薬の副作用が辛いこと、辛いこと。飲み薬なら楽なもの、と思ったが、乳がんの治療でさんざん抗がん剤の点滴をして、体じゅうの毛が抜けて、爪まで真っ黒になって・・という経験もしたのに、今回の飲み薬は辛かった。1回で「お断り」した。もういいや、どうせコロナで死ぬかもしれない世の中・・と思い始めたら・・
もしかしたら、免疫療法を使えるかも・・と、ドクターは思ったのだ。承認が最近らしい新しい薬なので、副作用がどんな人にどの程度出るのかがまだ、はっきりしていないようだ。まだ治験中のような、説明書にズラリと並んだ副作用の症状の数が・・でも、承認されているのだから、国を信頼するしかない。
何よりも、今のところレントゲンでの確認で、がんはおとなしくなっている。おまけに、その薬のおかげ? 膠原病の間質性肺炎までおとなしくなっている。

という日々なのです。前回の飲み薬のように辛かったらやめるつもりだったが、我慢出来ないことはない。そうでなくても心臓の状態から、体調がすっきりしたことはないし体力も衰えている。おまけに、オミクロン株とやらで施設は緊急事態宣言時と同じく出入り禁止。籠るしかない暮らしだ。
治療とは、副作用とのバランス。その副作用は、人により全く違う。ワクチンの副反応と同じだ。副作用の辛さを我慢してでも回復するなら耐えねば・・でも、私の場合は回復する訳でも完治する訳ではなく、もしかしたら現状を維持するだけの延命治療の一つで終わるのかも。でも、がんばらなくちゃ、と思うのは、憎っくきコロナから解放されて、マスクなしでの暮らしをもう一度味わいたい、という、単純な欲のためで。

どこまで頑張れるやら。今日はひどい目眩と息苦しさが辛いものの、平熱、血圧正常、お腹はちょっとおかしい・・でも、 食欲あり。
やはり、もう少し頑張ってみよう。
何やらけなげなヤブコウジの実と、霜柱。7年前の今頃の写真。




饒舌な九十翁と日向ぼこ  KUMI
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どうなる、東京

2022年01月28日 | 料理
写真は、いつどこで撮ったか不明の冬木の空。

昨日の話。何だか、新型コロナ・オミクロン株という凄まじい勢力が、どんどん東京を支配していく。昨日は私もそのせいで直接の「影響」を受けてしまった。

三週に1回の免疫療法の点滴の日。天気も良いし体調もさして悪くないが、あーちゃんが仕事を休んで付き添ってくれるという。点滴のあとは結構目眩など起きるので(そうでなくても目眩は一年中起きている)とても助かる。
12時前に軽く昼食をとり、血液検査・レントゲン。採血での血管が出ない苦労は最近、事前に暖めることで解決した。温めるコツも大分解ってきて、昨日は一発的中。痛い思いは一度で済んだ。
昨日は1時半からの点滴で、前回よりも1時間早く終わる・・と思っていたら、今の世の中、そう甘くはなかった。点滴の前の看護師の問診で、今回からはコロナ関連の質問が加わっていた。コロナ病棟を併設する病院なので、キビシイのは当たり前。で、うっかり正直に「花粉症が始まったのか、さっき食事のときに鼻水が・・」と言ってしまった。寒い所から暖かい所へ入り、マスク外して食べ始めようと、スープの入ったカップに鼻を近づけたら・・これ、誰だってある現象でしょ。でも、一度口を出たことばは人の耳に入ったら消せないもの。
PCR検査へ振り分けるための抗原検査を行う、とドクターに言われて・・仕方ないか。陰性に決まっている。熱はないし喉は痛くないし。でも、結果が出るまで1時間も!
その1時間、病院の外廊下のコンビニで買い物したり。結果が出たら診察の時と同じ呼び出し機で教えてくれるという。
「陽性だったらどうしよう。ホームへ帰れなくなるわ」と私。
「絶対、大丈夫だと思うよ」とあーちゃん。
「・・だと思う、ということは陽性の可能性もあるということよねえ」
「絶対に大丈夫よ」と言い直してくれた。
そう言ってくれれば、陽性の可能性を否定出来る。日本語は難しい。
無論、結果は陰性だったけれど、うっかり正直に言ってしまった「鼻水」のせいで1時間のロスになった。とはいえ、そのくらい慎重に患者を扱う病院ということは証明出来た。
休憩スペースのテーブルの、アクリル板越しの病院風景。午後2時過ぎなので人も少ない。



ニュースによると、抗原検査キットが不足していて大変らしい。今の抗原検査は以前とは違い、かなり正確になっていて陽性・陰性の振り分けには便利なようだ。家庭でも用意しておくといいらしいが・・町の医院ですら不足しているというのだから、なかなか市民の手には・・買い占めている所がある?とかいう噂も。コロナ禍初期の頃のマスクのことを思い出してしまう。
このまま感染拡大したら、社会生活もままならぬ人不足になるという。
どうなる、東京。

町角のほのと明るし梅咲いて  KUMI
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早梅

2022年01月26日 | 俳句
天気 晴

写真は、撮影場所不明の10年以上前のもの。梅は家の近所にたくさんある。
そろそろ白梅も咲き始めるかな、と思ったりして、明日は通院日なので病院行のバスに乗ればわかること。病院はここから見えるほど近いがお隣の市になる。市の花が梅なので、あちこちに咲く。ちなみにわが市はサツキ。
公園の白梅もそろそろ・・と思っていたら、友人がまた、散歩途中の白梅の写真を送ってくれた。公園の池の畔に何本かの白梅の木がある。日当たりのいい場所なのでほつほつと咲き始めてもおかしくない。

今日は第4水曜日、吟行句会の日だ。それこそ「探梅句会」になったことだろう。連絡用の仲間のLINEにだけはまだ名前を残しているので、そういう情報は入る。やめるのは自由だけれど・・何だかやめられない。もう、参加は無理、と断ってあるものの。

考えると、コロナ騒動が起きてからもう、丸2年になってしまった。あの何だか解らないものへの恐怖感はなくなったが、暮らしは殆ど変わらない。マスクからの解放は、あと3年はかかるだろう、と言うから、私の元気な間は無理かもしれない。老人施設の幽閉暮らしもまた、私の歩けるうちは無理そうだし・・そろそろ、又、隔離される日が来るかもしれない。
私が勝手に使っている「幽閉」は施設内から出られない、今の状態。
「隔離」は無論、自室内から一歩も出られない、去年夏のクラスター発生時の状態。

もう、都内の感染者数がどんなに増えても驚かなくなった。全国で7万人、ということは検査していない隠れ感染者を含めれば10万人!
こういう時は鈍感が一番、とどこかで読んだけれど。何だか隔離の日々がだんだん近づいてくるような。

探梅や風音すれば足早に  KUM
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認知症は奥深い

2022年01月25日 | 俳句
天気 晴のち曇

珍しく風のない、日差しの暖かそうな日になった。
凄まじい感染者増の勢いが怖いものの、どうしてもドラッグストアへ行きたくて、通院以外の外出久しぶり。といっても駅前までではあるけれど。何本かある駅前の欅の木は、毎年ながらどんどん枝が短くなってしまう。駅前だから欅が大木化するのも様々困ることもあるが、そのためだけに枝を伐り詰めている訳ではない。ムクドリ対策。
ムクドリが夕方になると欅を占拠、塒にするのだ。塒になる枝は少ない方がムクドリ対策には良い。でも夏に緑に覆われない駅前広場は寂しい。


さて、今日は、久々に認知症の元教師のお話。以前、認知症の進行著しい、と書いたのだが、そうではなくかなり前から私の思っていた以上に進行していたようだ。
今、私の前の席で食事をするのは、今月入所したばかりの、やはり元教師。二人は以前のマンションでお隣同志だったのだと聞いていた。新入所者は、耳は遠いが頭はしっかりしている。私の前の席に並んで座り、二人で古い知り合いらしいそんな雰囲気で話をしている。共通の知人の話なども。
ご近所さん同士の話には入っていけないし、二人で楽しそうに話しているので随分親しい仲なのだと思っていた。
ところが今日、入所先輩の元教師が食事を終えたあと、その新入所者の方に
「私、貴女のことを昔から知っていました?」と、突然、言い出したのだ。私も聞いていてキョトン。
「貴女のお話を聞いていると、何だか昔から私を知っていたみたいだけど、私、覚えがないのよねえ・・」うわ・・
年齢的には、新人の元教師の方が若いようだが、彼女、偉い、凄い。感心してしまった。さすがに元小学校教師。(ちなみに、認知症の方は中学校教師)
「あらあら、みんな忘れたの。年とるとそんなこともあるのよね、いい子いい子、そのうちに思い出すわよ」と、彼女の頭を撫で撫でしたのだ。撫でられた方はニコニコしている。「鍵をなくして、鍵やが来るまでわが家で夕飯食べたりしたこともあったのよ、主人が元気だった頃のことだけど・・」
さて、こんなに認知症が進んでいるとは当の本人たちも知らなかったようだ。私もびっくりした。これでは「さっきのおやつは何だった?」くらいの段階ではない。

今日、認知症について「学習出来たこと」は、現在に近い30年くらいの記憶がなくなっても、それ以前のことは覚えているということ。
子供時代のことや教師時代のこと、親と同居していた頃のことばかり語るのは、現在に近い日々は忘れているということなのだ。なるほど・・認知症の症状は色々とフクザツなもの。

冬鳥の塒の木々は駅の前   KUMI   
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