回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

アサド後の中東

2012年07月23日 20時20分47秒 | 日記

シリア内戦がダマスカスにまで波及し、アサド政権崩壊が秒読みに入った中、アラブ連盟が、アサドがこれ以上の反政府軍への攻撃を停止するなら身の安全を保障し国外脱出を認めるという声明を出した。アサドがどのような反応を示すか注目される。たぶんアサド側は、このような提案の末路がどうなったかについて思案を巡らせているだろう。

一方、アサド後の中東について、シリアが内戦状態から実質上国家分裂にまで至るような場合もっとも影響を受けそうなのは隣国ヨルダン、アサドを支援してきたイラン、それにテロ組織と対峙するイスラエルの3か国。このうち、ヨルダンは大量の難民流入と宗教間対立の結果、自国の政体を揺るがされ、最悪の場合国の存亡にもつながりかねない。一方、イランは宗派上の理由からアサドを支持してきたが、アサド政権崩壊は自国にも飛び火しかねない。イスラエルはヒズボラに武器が流出することを警戒し、ヨルダンの動きを、緊張感を持って見ている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする