五輪で金メダルを獲得するということは運動選手としてこれ以上の栄誉はない。ロンドン五輪組織委員会のセバスチャン・コー氏(彼自身もモスクワ五輪の金メダリスト)は、残酷な事実だが、金メダルを獲得しなければ運動選手として完璧だとは言えない、と言っている。
29日の英サンデータイムズ紙によると、金メダルへの公式の褒賞金はマレーシアではバドミントンで40万ポンドの賞金と38万ポンド相当の金塊で合計78万ポンド(1ポンド120円として9360万円)、ロシアのチェルヤビンスク州では60万ポンド(7200万円)が支払われるという。そのほか、先進国ではイタリアが11万5千ポンド相当、アメリカが1万5千ポンド相当、ドイツが1万3千ポンド相当。これに対して英国オリンピック委員会は褒賞金は選手のモチベーションには不要、としている。唯一、Royal Mailが金メダリストをデザインした切手(一枚60ペンス)を発行し、500の郵便局で販売するだけ。金銭に換算できない、名誉のみを考えるという(崇高な?)渋い、いかにも英国らしい。サンデータイムズの記事にはないが、前回五輪で日本は300万円(2万5千ポンド)だった。