回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

グラス・ステイーガル法再び?

2012年07月26日 15時23分27秒 | 日記

この時期に来て改めて銀行・証券業の分離という先祖がえりともいうべき現象が進んでいる。サンデイ・ワイルと言えば、1930年代成立のグラス・ステイーガル(GS)法を最後に骨抜きにして、ワンストップサービスと称し保険・証券・銀行を合体させたCITIGROUPを創設した立役者。また日興証券との提携交渉でその傲岸不遜ぶりを如何なく発揮したことはまだ記憶に新しい。その彼が、GS法への回帰を唱えているというのであるから、常に現状打破に商機を見出してきた政商らしい。この横顔は、成り上がったという点でルパート・マードックにも通じる。そしてその強欲ぶりにおいても。

英米では、証券会社(投資銀行)が銀行(商業銀行)を下に見るのが常である。その理由は、投資銀行こそリスクを負っており、そのリスクを管理できるという倒錯したうぬぼれによるもの。現在の金融危機に照らせば、盗人猛々しいとはまさにこのことである。銀証一体化したユニバーサルバンク(ドイツ・スイスが採用)が制度的に劣っているわけではない。単にその担い手の倫理観の問題である。

LIBOR問題に揺れる銀行界への追い打ちとはさすがにサンデイらしい。79歳にしてこの生臭さはすでに妖怪の域にさしかかっている。ただ、単に1930年代の銀証分離への回帰を主張するとは、全く想像力と先進性を欠いたものと言わざるを得ず、やはりサンデイの老いを感じさせる動きではある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロンドンへ

2012年07月26日 04時20分47秒 | 日記

昨夕ロンドンに到着。五輪を控え、予想外の手際の良さで入国審査場に行列もなくスムーズに入国できた。晴れで気温28度。今年一番の暑さということだった。市内の交通にも大きな問題なし。これからしばらく当地に滞在の予定。機上からのロンドン西郊の田園地帯とウインブルドン近くの自宅から望む緑滴る中庭を。今は午後8時過ぎだが日没まではまだ暫くある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする