New York Timeの調査によれば、中国首相温家宝一族の資産は27億ドル(2160億円相当)という。全人代代表資格をはく奪された薄熙来がかすむような規模。ビル・ゲイツには及ばないが、これが中国共産党幹部の資産規模であり、中国首相のモラルである。これを読めば薄熙来事件で温家宝がうろたえたのもうなずける。
橋下市長と同様、国政選挙への出馬のために東京都知事石原慎太郎が辞任表明。尖閣諸島国有化の先鞭をつけた、そして現在の日中関係緊張の原因を創出した石原の国政での活動に注目したい。アメリカのブッシュ親子に倣ってまさか親子で新党をリードすることはないと思うが、一方、報道されているように日本維新の会の軍門に下るのであれば、兼文筆業としてあまりにも創造性のない話である。野田・安倍に加えて、さらに次元の低い政治ショーにまだしばらく付き合わなければならないことになりそうだ。
法務大臣をはじめこのところ政治家のおぞましい姿を毎日のように見せつけられているが、それの代表として、またモンスター・クレーマーとしての面目躍如なのが橋下大阪市長。解散風が吹き始めて、泡沫政党までが民主党と党首会談をもっている中、話題性だけが取り柄だった維新の会の色褪せ方が激しい。ほかにすることがなくなると、人間はクレーマーに変身する。そして何等建設的でないのもクレーマーの本質。大阪府・市民(前職の知事時代も含め)は今回の出来事で投票で選ばれた人物の正体がわかったという点で、もっとも恩恵を受けているのではないか。
10月も下旬となると庭の花もそろそろお終いになる。それでも今年は猛暑のせいか、まだ咲こうとしている花や、咲き終わっているが色をのこして趣のある花もある。降ったりやんだりと雨模様の今日、秋の陽がたまたま顔を出したところでもう数少なくなった白バラや雨のしずくをとどめる芳純、ドライフラワーのようなアジサイ、咲き初めのゼラニウムなどを。