気温が低くなってきたせいか、開花してからもしばらく咲き続けている。朝の清冽な空気の中で純白の花弁。
2014年にはアフガニスタン大統領カルザイの2期目の任期が終わり、憲法の規定により三選できないから、カルザイは退陣⇒大統領選挙となる。このところ、カルザイはしきりに米軍他外国軍撤退後の国内治安の不安を口にし、特にタリバン(およびアルカイダ)をかくまっているパキスタンの脅威を強調している。早い話が、このままでは再びアフガニスタンはタリバンの手に落ちるので、選挙どころではない⇒自分の続投、を画策しているのではないかと米紙などでは言われている。さらにこれに乗じて、カルザイは、もし、アメリカが武器をアフガニスタン国軍に提供しないなら、中国やロシアから購入すると脅しをかけているのだ。もっとも、今のところ、カルザイは選挙は予定通り実施し、自分は退陣すると言っているが、だれもまともには受け取っていない。
カルザイとしては、米国はすでに2000人以上の戦死者を出しておりアフガニスタンが再度テロリストの温床になることを世論は簡単には見過ごせないだろうし、また、ところ構わず膨張主義を公言している中国の跳梁跋扈も許せないだろうという読みでのブラフである。
米国としては、カルザイ一派の腐敗には目に余るものの、カルザイをアフガニスタン「民主化」のシンボルとしてこれまで積み上げてきた虚構をいまさら簡単には覆せない。
カルザイの狡猾さが目に付く今回の一幕、歴史上、米国の傀儡が飼い主の手を噛むそぶり(恫喝)をしたことはいくらでもあった。こんなカルザイに米国大統領選挙が終わった後、オバマがどのような決断をくだすのか見ものである。ただ、カルザイ一派の腐敗ぶりからすると、いずれカルザイは海外亡命するしかなく、いまはそのタイミングおよび亡命先(米国がベストだが)を探している、というのが実情であろう。
先日のトルコ軍機の撃墜に引き続いて、今度はシリア政府軍が反政府軍拠点を狙って発射した迫撃砲弾が間違えてトルコ領内に着弾、多数の死傷者が出た。トルコはただちに反撃、シリア政府軍に相当の死傷者が出ている。トルコ国会は軍に対して必要であればシリアへの進軍も許可するとしているが、トルコ政府としてはイラク戦争時のクルド人の前例もあり全面的な軍事介入の意向はなく、国連あるいはNATOでの共同介入を考えているようだ。ただ、今回の事件でこう着状態にあるシリア情勢が進展する契機になるかもしれない。ただ、ロシアは安全保障理事会での拒否権行使により依然としてアサド支持に変更はないようだ。
毎日来るお使い中に花がとても好きな人がいる。玄関の横に置いてある白いハイビスカスの花が咲くのを楽しみにしていた。今朝見たらもう満開、そのお使いは夕方なので、それまでにはもう花を閉じているかもしれない。八重の、ハイビスカスにしては豪華・豊満な白。
アラブの春の余波でエジプトでの開催が困難になり、一方で東日本大震災からの復興をアピールしたい日本の思惑から来週、IMF・世銀総会が日本で開かれるが、今回は、国際政治の影響を強く受けたものになりそうだ。中国の銀行が尖閣諸島問題で早々と欠席を決め、中国当局もどう出るかまだ判らない。日本の面子をつぶすべく、嫌がらせとして欠席することになりそうだ。また、イランは核兵器開発に対する米欧の経済制裁の影響で通貨リアルが暴落しており、その鬱憤晴らしの場として活用することも予想される。
もとより、各国の元首クラスが参加する国際会議ではないし、また、わずか数日の会議で実質的な決定ができるわけでもなく、もはや国際機関であるIMF/世銀がその存在を忘れ去られないようにするために既定事実のいくつかを演出してみる儀礼的な場となっている。総会の場は世界中からピンストライプの背広に身を包んだ銀行・証券会社員が集まり、融資や起債のための営業の場になっているので、中国の欠席もイランの中銀総裁の演説も国際政治の面ではさほどの波風を立てることもなさそうだ。ただ、2万人以上の参加者という事で、リーマンショック以降、低迷している東京の観光業界・ホテル業界にとっては干天の慈雨になるだろう。