Give and Give

ギブアンドギブ

どこに書いてあったかは失念してしまったが、同僚が営業の極意について書いた記事を見せてくれたことがある。ギブアンドテイク(Give and Take)ではない。ギブアンドギブ(Give and Give)つまり与え続けることが営業の極意なのだと、その記事には書いてあった。

ビジネスというのは儲けなければ意味がない。与えてばかりではいつまでたっても儲からないではないかと思うのは無理からぬところだ。なぜギブアンドギブなのか。それは、ビジネスをするのがロボットやコンピュータではなく人間ということなのだろう。誰でも人から良くしてもらえば悪い気はしない。仕事の上でも同じことである。儲けに関係なくいろいろな情報を与えてくれたり、便宜を図ってもらえれば悪い気はしない。そうすれば、いつかはそのことがビジネスを有利に動かす力となっていく。

確かに、自社の製品を買ってくださいといくら連呼されても、なんだか気持ちは動かないような気がする。売り込みに来る人は山ほどいるのである。どれも変なものではない。後は値段くらいしか選択の基準はない。そんなとき、そういえばいつか良くしてもらったなあとか、窮地で助けてもらったとかいうことがあれば、多少の金額の違いよりもそういうウエットな部分に訴える方が効果は高いかもしれない。

もちろん、こういうことは度が過ぎると癒着とか汚職とかそういうことにもつながりかねない話であるから、どの辺で線を引くかはなかなか難しいところではある。だが、交際費を使ってビジネスを円滑に進めることが商習慣として認められているように、ビジネスは単純にスペックと値段だけで決まる無機質的なものではないのである。だからこそ営業と言うのはビジネスにおいて重要な役割を果たすのだ。

まあ、こいういことは良くいわれることだから、こそさら繰り返して書かなくてもいいかもしれない。ただ一点、このギブアンドギブ戦略では、大きな前提があることだけ指摘しておきたいと思う。それは、この先方の前提には「相手を信じる」ということが絶対に必要にあるということだ。要するにリターンを得る前に相手にいろいろなことをしてあげるのであるから、「もしかしたら相手は自分を裏切るかもしれない」と思った瞬間にこの戦法は崩れ去ってしまう。どこまで行っても相手を信用し続けることが大切だ。相手を信じて与え続けるのである。これはそう簡単な事ではないかも知れない。やっぱり相手はコストが一番安いところへ行ってしまうかもしれないではないか。スーパーの試食コーナーのように、買う気もないのにソーセージを食べて逃げてしまう子供のように美味しいところだけ持っていってしまうかもしれないではないか。そういう心の迷いを振り切って、初めてギブアンドギブ戦略は成功する。これはそう簡単なことでは実はないのである

ブローニーの現像

35ｍｍで、大体いい感じのネガができるようになったので同じ条件でブローニーフィルムを現像した。結果はやや濃度の高いネガに。まだ焼付けはしていないが、ちょっとこすぎるかなあ。

現像タンクが大きいので攪拌するときに余計に現像が進むのではないかと思う。ブローにもやっぱりちゃんとデータをとらないとダメということか。