少年カメラ・クラブ

子供心を失わない大人であり続けたいと思います。

印画紙の感度差

2006-05-29 22:19:21 | 写真
製造中止になった三菱の月光を使っていたが、ついになくなってしまったので富士のバリグレードを買ってきた。両方ともRCペーパーだ。週末はその印画紙でいろいろと条件だしをやってみたが、どうも調子が出ない。

月光よりも富士はやや冷黒調の印象を受ける。それはいいとしても、プリントに深みが感じられない。ダークにしまりがないというか、ハイライトがすとんと真っ白になるというか、良く分からないけどモノクロ写真らしい深みが足りないのだ。

ブローニーフィルムでのゾーン諧調を調べてみると、ハイライトが飛んでしまっている。なんか、闇の中に入ってしまった感じ。メーカーのデータでもみてみようかな。

ファッションの技法

2006-05-29 22:07:17 | 哲学
山田登世子氏のファッションの技法と言う本を読んでいる。この本によると、ファッションと言うのは没個性と差別化という二つの矛盾した側面の狭間に存在するものだと言う。

モード(流行)を人々が追いかける。それは流行におくれず他の人と同じカッコウをしたい(没個性)という気持ちの表れである。そして、その流行は、毎年変わる。去年の服なんて流行遅れなのである。それはその変化ゆえに自らを主張する。つまり空間的には没個性であり、時間的には差別化という様相をファッションは持っているのだという。

そして、そうした没個性のモードの中においても、個人は完全にはその流行には一致しない。多少の時間遅れや先取り、によって個人は自己を主張する。それは流行と言う制服があるからこそ、可能な個性の主張なのだ。

うーむ。チョウ面白い。平均化と差別化、その二つの矛盾と、その狭間に存在する揺らぎ。それこそが「美」の本質だと。

まだ、本は半分ほどしか読んでいない。残りの半分が楽しみだ。しばらくファッションに注目してみたいと思う。そういや、僕は何本ネクタイもってたっけか?