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人より能力のない私が社長になれた理由 - 竹中宣雄・ミサワホーム社長の白熱教室

2015年09月22日 08時29分50秒 | お役立ち情報
ミサワホーム社長 竹中宣雄 構成=新田理恵 撮影=向井渉

若手ビジネスパーソンが集まる第2回「わかやま未来会議」。講師に招かれたミサワホーム社長の竹中宣雄氏は、「私の場合、弟(竹中平蔵氏)の方が有名で……」と切り出し、「私は優秀ではありません。失敗ばかりしてきた」と自嘲気味に振り返りつつも、そう思うがゆえに、がむしゃらに仕事と向かい、営業マンから社長に上り詰めた叩き上げエピソードを披露してくれた。


夜7時から0時までにアポ3件の猛烈営業

社長をめざして会社に入られる方もいらっしゃいますが、私は社長になろうなんて考えたことがありませんでした。とにかく、毎月与えられた責務をどう果たしていくか。そればかり考えてやってきたと思います。ただ、そのおかげで営業成績はすごく上がりました。



売っていたのは普通の戸建て住宅です。今、営業担当者が売る平均は年間4棟ぐらいでしょうか。私が入社した昭和47年当時は高度成長期でいい時代だったのかもしれませんが、新人時代、3年半で100棟売りました。

住宅の営業というのは、夜の7時から12時くらいまでがゴールデンタイムです。ご主人が帰ってこないと商談が進みませんから。私は毎晩3件のアポイントを頂戴するようにしました。7時から9時に1件、9時半から11時ぐらいに1件、11時半から午前1時までにもう1件。午前1時までいたらお客様に迷惑だろうと思うかもしれませんが、そうじゃないんです。住宅は一生に一度の買い物。 お客様は命がけの気持ちで話を聞いてくれるんです。

私がとった営業手法は、“気づかれないうちに、断りづらくしてしまう”こと。お客様のために、そこまで一生懸命やる。例えば、土地をひとつ紹介するにも、日経新聞でいうと最終ニュースの載る14版が配達されるエリアかどうかまで気を配ってあげなきゃいけない。「そんなこと考えてくれるのは竹中さんだけだ」と思ってもらえますから。

でも、そうした情熱や執着心のために、心に火を灯すマッチを持ち続けられる人って、実は少ないんです。人間はマンネリ化してしまうからです。幸い私は課長の仕事を覚えたと思ったらすぐ次長になり、その後、販売会社にて初めて名刺に「代表取締役」と入った37歳の時まで、速いポジションの変化で仕事に携わってきましたので、マンネリ化する暇がありませんでした。ポジションが変わらなくても自分で仕事の環境を変えて、アーリー・スモール・サクセス(早期の小さな成功)を連ねることでマンネリ化を回避することが大事だと思います。

仕事ができるうちに、全力投球せよ!

新人時代は長野県松本で勤務し、東京に戻ってきて、29歳で一戸建てのミサワホームを建てました。


26歳で結婚した時は貯金が一銭もなく、結婚式の費用も父親に出してもらいました。それからわずか3年後の29歳でなぜ家が買えたのか? 振り返ってみたら、答えは簡単でした。忙しすぎて、お金を使っている暇がなかったんです。結婚してから松本で営業をしている間、飲み屋でお酒を飲んだことは1回もありません。だって、毎日午前1時まで営業ですから。なぜそこまでやったのかというと、「自分は人様より能力がない」と思っていたから。そういう風に仕事をしていこうと心に決めていたんです。

これまで働いてきて思うのは、「やるべきことは早くやってしまう方がよい」ということ。今までは、20年間親に面倒をみてもらい、40年間働いて、20年間余生を送るという、“2・4・2”だと言われてきました。でも、寿命が延びているので皆さんの場合は100歳まで生きる心づもりが必要。つまり“2・4・4”になります。しかも、年金受給額は減ってくる。ですから、働いている40年の間に起承転結を作っていかないと、あとで後悔することになります。

これから、どんどん日本経済は厳しくなります。ごく普通のご夫婦に、定年退職後の65歳から85歳までの間、お2人が健康で過ごせたとしていくら使いますか? と質問すると、答えの平均は1億円でした。富裕層の方に同じ質問をしたら、平均は1億8000万円。すごい金額ですよね。ですから、そういう将来を念頭において仕事をしていくこと。“2・4・4”となっても充実した老後を過ごせる態勢を目指して、仕事ができる間に全力投球してもらえたらと思います。

最新版、「世界で最も生活費の高い都市」 生活費世界一のチューリヒ

2015年09月22日 07時51分01秒 | ニュース
スイス・チューリヒの小学校教諭の給料は年11万ドル前後(約1300万円)。これはギリシャ・アテネの小学校教諭の6倍だ。パリで働くフランス人の就業時間は香港より毎日4時間少ない。ノルウェーのオスロで3マイル(約5キロ)タクシーに乗ると運賃は32ドルで、これはニューヨークの3倍近くに相当する――。

  スイスの金融大手UBSが17日に発表した「価格と所得に関する調査」最新版によると、世界で最も生活費の高い都市はチューリヒ、ジュネーブ、ニューヨークとなった。調査は世界71都市を対象とし、3人家族の毎月の消費額に基づいて行われた。

 仮に家賃が項目に組み込まれていれば、ニューヨークが断トツで生活費の高い都市になったことだろう。ニューヨークで家具付き2部屋のアパートの賃貸料は平均で月4620ドル。最も生活費が安い都市になったブルガリアの首都ソフィアで同じような間取りのアパートの賃貸料は、ひと月わずか270ドルだ。

 一方、給料が最も高いのもスイスと米国だ。チューリヒやジュネーブで働く人はインドネシアのジャカルタやウクライナのキエフで働く人に比べ、税引き後で20倍も稼いでいる。物価調整後でさえも、スイス人は10倍稼いでいる。

 これが意味するのは、チューリヒやニューヨークの平均的な市民は3日分の稼ぎがあれば「iPhone(アイフォーン)6」が買えるうえ、おつりもくるということだ。一方、キエフの平均的な市民は13週間働かなければアイフォーン6を買うことができない。ケニアのナイロビではマクドナルドのビッグマックを買うのに3時間近い労働が要求され、香港ではわずか9分働けばビッグマックにありつける。

 地中海のキプロスは驚くほど給料が高い。最大100億ユーロ(現在のレートで約1兆4000億円)の金融支援という結果に至った銀行危機から2年が過ぎ、首都ニコシアの住民は71都市中6番目に高い時給(実質賃金)を得ている。オーストリアのウィーンより高く、ロサンゼルスをわずかに下回る。

 税率の高さではコペンハーゲンの専門職が給料の45%前後を所得税として収めているのが最も高い。一方、ドーハなど湾岸都市やドバイなどでは所得税は払う必要がない。

 その他の興味深い事実としては、ルクセンブルクのバス運転手は年収8万5000ドル以上を稼いでいるが、ロンドンのバス運転手の年収は3万7000ドル。オスロで散髪するとジャカルタの20倍かかる。キエフで1キロの肉の価格は約2.60ドルだが、これはチューリヒとジュネーブの10分の1。上海では有給休暇は年7日しかないが、バーレーンの首都マナーマでは34日もある。

By TOM FAIRLESS