頭を元気にするキーワード
目標「目標があれば元気で頑張れる」
● 目標まっしぐら
自分の場合、今でもふつふつと思い出すのは、大学受験ですね。
世の中に出てみると、受験のように、はっきりと目標が設定できて、しかも、そこへ到達するプロセスもはっきりしているようなことは実はまれであることに否が応でも気がつきます。
結婚なんて、その最たるものではないでしょうか。
結婚したいという目標こそ明確ではあっても、その内容やそれを達成するまでのプロセスとなると、はちゃめちゃです。
いずれにしても、目標は、心を元気にするには、それなりに効果的です。
●目標を有効に活用するコツ
①人生の節目では目標駆動型の生き方をする
受験勉強のように明確な目標とプロセスによって引きずられる生き方ということで、目標駆動型の生き方と呼んでおきます。
目標への接近度も、時間だけでなく、そのための努力の成果も目にみえれば、毎日、頭が冴え、やる気まんまん状態になります。
そこで、自分でそんな生き方を、人生の節目に組み込んでみることをおすすめしたいのです。
受験のようなここ一番の大事な目標なら人生で1、2度。
資格取得のような小さい目標なら3~5年に一度といったところでしょうか。
②時には、目標探索型の生き方も
青少年問題研究所の調査によると、日本の高校生、「将来やりたいことがありますか」と問うと、「はい」と答えたのは、たったの20%。アメリカの高校生だと、これが70%にもなります。
やや心配したくなる数値ですが、考えてみると、それだけ自由にあれこれ考えながら(迷いながら)生きているということでもありますから、この結果をそれほど深刻に受け止める必要はないと思います。若者のこの迷いは将来のために必要な心のコストです。
人生のある時期は、これでいいのです。これが自然の生き方なのです。へたに目標にばかり縛られて人生を狭くしてしまうなんてつまらないことです。
③課題目標と遂行目標を一致させる
遂行目標とは、大学に合格する、オリピックで金メダルを取るといったように、多かれ少なかれ他者との競争の結果を目標にするものです。
課題目標とは、英字新聞が辞書なしで読めるようになる、トリプルアクセスができようになるといったように、到達したい課題のレベルを目標にするものです。
遂行目標は、競争ですから、負ければ落ち込みますし、勝てば元気になれます。勝負の世界、このリスクがあるから面白いのです。
しかし、一方では、課題目標にも目を向けると仮に遂行目標が達成できなくとも、落ちこまないですみますし、元気回復のきっかけにできます。
負けたスポーツ選手のコメントに「あそこまでやれて満足です」といったコメントがありますが、まさに、遂行目標と課題目標とを微妙に切り替えて自分を納得させているのです。
④いつまでにどこまで、も大事
いつ頃までにどこまで達成する(工程表)ということも考えておく必要があります。
大きな目標になるほど、このことは大事です。それによって、大きな目標につきもののあいまいさを減らすことができますし、達成へのメリハリある努力ができますし、自分に厳しくなれるからです。