高齢者に対して自分史づくりのおすすめがあります。単なるぼけ防止対策だけではありません。過去を振り返りながら、自分についての物語を作らせることで、幸福感を高めようとするものです。一種の回想療法です。結構、挑戦している人が多いようで、出版までしてしまう人もいるようです。
偶然、女性3人のバイオリンコンサートライブ
ハイテンポのバックとここちよい調和
CDを買い、サインまでもらってしまった
ジャンル不明
でも、龍馬伝のタイトル音楽と聞き間違うほど感じが似ている
しばらく、聞きつぶすことにする
ハイテンポのバックとここちよい調和
CDを買い、サインまでもらってしまった
ジャンル不明
でも、龍馬伝のタイトル音楽と聞き間違うほど感じが似ている
しばらく、聞きつぶすことにする
●松本清張,生誕100年
清張ものの本、TVドラマが目立ちます。かつて、若い頃は、時代の流れもあって、どれほど読んだり、見たりしたことか。実は、最近、本屋であまり目に付くので1冊、短編集を買ってきてしまいました。そして、読みました。
話の作り方の巧みさ、日本社会のエリート層の影の部分を描き出す筆致には感嘆させられます。
でも、徹底して暗いですね。
読み終えるとずっしりと疲れます。あれこれ考えさせられます。頭に残ります。だからこその名作なのですね。
そういえば、夏目漱石にも、「坊っちゃん」はさておいても、人間の心の深奥のダークサイドを描いたものがたくさありますね。
不思議と、というより、当然かもしれませんが、古今東西、名作といわれるものには、暗い物語のほうが圧倒的に多いようです。ここには、ネガティブなほうがより深く認識ができる、したがって、読者の深い共感も呼べる面があるのかもしれません。
清張ものの本、TVドラマが目立ちます。かつて、若い頃は、時代の流れもあって、どれほど読んだり、見たりしたことか。実は、最近、本屋であまり目に付くので1冊、短編集を買ってきてしまいました。そして、読みました。
話の作り方の巧みさ、日本社会のエリート層の影の部分を描き出す筆致には感嘆させられます。
でも、徹底して暗いですね。
読み終えるとずっしりと疲れます。あれこれ考えさせられます。頭に残ります。だからこその名作なのですね。
そういえば、夏目漱石にも、「坊っちゃん」はさておいても、人間の心の深奥のダークサイドを描いたものがたくさありますね。
不思議と、というより、当然かもしれませんが、古今東西、名作といわれるものには、暗い物語のほうが圧倒的に多いようです。ここには、ネガティブなほうがより深く認識ができる、したがって、読者の深い共感も呼べる面があるのかもしれません。
06/7/2海保博之
自分をわかる
● もうひとつのわかる
今回は、コミュニケーション力も含めてあらゆる心的活動にかかわっている3つ目のわかるの話である。それは、自分自身の心をわかるにはどうするかという話である。
我々は誰しもが、自分の心の世界をそれなりにわかっていると思っているだが、時折、自分の意のままにならない心を持て余してしまうこともある。
● もう一人の自分となじむ
内省したり、反省したりするときに、自分(me;客体的自己)をみつめる自分(I;主体的自己)を意識できるはずれある。この「I」が、いわばもう一人の自分(ホムンクルス)である。
ホムンクルスの活動には、自分の心を監視する(モニタリングする)活動と、自分の心を調整する(コントロールする)活動とがある。
**
絵
**
普段何もないときには、ホムンクルスの活動を意識することはない。しかし、ひとたび、心の不具合が起こると、ホムンクルスが活動、その時その場で最適な心の活動になるようにする。
とは言っても、それなりに、普段からホムンクルスのパワーをアップさせておく心構えが必要である。
●心についての知識を豊かにする
ホムンクルス力をつけるには、2つのごく当たり前の方策がある。なぜ、ごく当たり前というかというと、青年期あたりからずっとこれまで誰もがそれなりにやってきていることだからである。それを意識的にやることになる。
その2つの方策の一つは、心の領域についての知識を豊富にすることである。やや手前みそになるが、心理学の知識を豊かにすることである。
心ってどんなもの、心はどのように働いているのか、心を強くする訓練や心の落ち込みを回復する方策にはどんなものがあるかなどなど、心理学には豊富な知見が蓄積されている。
それらの知識の有無は、いざというときに、自分の心をモニタリングしたり、コントロールしたりするのに役立つ。
たとえば、集中力が途切れてきて、読んでいることが頭に入らない(モニタリング)。ここで少し休憩を入れよう(コントロール)となる。ここでは、「集中力の持続には一定の限界がある」という心理学の知識が役立っている。まさに、「知は力なり」(F、ベーコン)なのだ。
●反省、内省の習慣をつける
ホムンクルスのパワーをアップさせるための2つ目の方策は、内省、反省の習慣を付けることである。
悪いことをすと、親は教師に「反省しなさい」と言われ続けてきたはずである。それが実は、あなたのホムンクルス力をつけることになっていたのである。
「Meをしっかりと監視してごらん。何が悪さをしたかわかるでしょう」という次第である。そのとき、心理学の知識の有無が内省、反省の質を決める。
たとえば、その時に、ただ、「自分が悪かった」で終わりなら、あまりホムンクルスは賢くならない。そこに、「不安になり、つい攻撃的になってしまった」という認識ができれば、一段高いモニタリングができたことになるし、それに応じたより適切な自己コントロールも期待できる。
こうしたことができるようになるためには、何をおいても、内省、反省の習慣を付けること、さらに、そのための手がかりを活用することである。
表には、その一つとして、セルフ・サイエンスと呼ばれている、自己チェックのリストを挙げてみた。これ以外にも、心理学には、さまざまな心理特性を自己チェックによってはかるものが知られている。そんなものを利用することで、より深く自己をモニタリングすることができるようになれることが期待される。
**
セルフサイエンス
****
●3割ルールでホムンクルスと付き合う
ホムンクルスは、四六時中、それが頭の中を占領してしまうような状態になってしまうのは、正常ではない。一日のうちに風呂に入ったいる時、あるいは就寝前の一時、あるいは日常のヒヤリハット体験をした時などに、「あれ、自分は一体何をしたのか」「今日、あの時、なぜあんなことを言ってしまったのか」を内省、反省する時にこそ、活動するのがホムンクルスである。
ここですすめたいのは、ホムンクルス3割ルールである。日常的に何か頭を使っている時にも、3割はホムンクルスが活動できる余地を残しておくのである。
たとえば、注意の集中でも、すべての注意を注いで仕事をしてしまえば、ホムンクルスが働く余地がない。結果としてひどい疲労状態になるまで仕事を続けてしまうことになる。
問題を解くような時でも、絶えず、それで良いのか、解に近づいているのかをホムンクルスにチェックさせる余地を残しておくのである。
自分をわかる
● もうひとつのわかる
今回は、コミュニケーション力も含めてあらゆる心的活動にかかわっている3つ目のわかるの話である。それは、自分自身の心をわかるにはどうするかという話である。
我々は誰しもが、自分の心の世界をそれなりにわかっていると思っているだが、時折、自分の意のままにならない心を持て余してしまうこともある。
● もう一人の自分となじむ
内省したり、反省したりするときに、自分(me;客体的自己)をみつめる自分(I;主体的自己)を意識できるはずれある。この「I」が、いわばもう一人の自分(ホムンクルス)である。
ホムンクルスの活動には、自分の心を監視する(モニタリングする)活動と、自分の心を調整する(コントロールする)活動とがある。
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絵
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普段何もないときには、ホムンクルスの活動を意識することはない。しかし、ひとたび、心の不具合が起こると、ホムンクルスが活動、その時その場で最適な心の活動になるようにする。
とは言っても、それなりに、普段からホムンクルスのパワーをアップさせておく心構えが必要である。
●心についての知識を豊かにする
ホムンクルス力をつけるには、2つのごく当たり前の方策がある。なぜ、ごく当たり前というかというと、青年期あたりからずっとこれまで誰もがそれなりにやってきていることだからである。それを意識的にやることになる。
その2つの方策の一つは、心の領域についての知識を豊富にすることである。やや手前みそになるが、心理学の知識を豊かにすることである。
心ってどんなもの、心はどのように働いているのか、心を強くする訓練や心の落ち込みを回復する方策にはどんなものがあるかなどなど、心理学には豊富な知見が蓄積されている。
それらの知識の有無は、いざというときに、自分の心をモニタリングしたり、コントロールしたりするのに役立つ。
たとえば、集中力が途切れてきて、読んでいることが頭に入らない(モニタリング)。ここで少し休憩を入れよう(コントロール)となる。ここでは、「集中力の持続には一定の限界がある」という心理学の知識が役立っている。まさに、「知は力なり」(F、ベーコン)なのだ。
●反省、内省の習慣をつける
ホムンクルスのパワーをアップさせるための2つ目の方策は、内省、反省の習慣を付けることである。
悪いことをすと、親は教師に「反省しなさい」と言われ続けてきたはずである。それが実は、あなたのホムンクルス力をつけることになっていたのである。
「Meをしっかりと監視してごらん。何が悪さをしたかわかるでしょう」という次第である。そのとき、心理学の知識の有無が内省、反省の質を決める。
たとえば、その時に、ただ、「自分が悪かった」で終わりなら、あまりホムンクルスは賢くならない。そこに、「不安になり、つい攻撃的になってしまった」という認識ができれば、一段高いモニタリングができたことになるし、それに応じたより適切な自己コントロールも期待できる。
こうしたことができるようになるためには、何をおいても、内省、反省の習慣を付けること、さらに、そのための手がかりを活用することである。
表には、その一つとして、セルフ・サイエンスと呼ばれている、自己チェックのリストを挙げてみた。これ以外にも、心理学には、さまざまな心理特性を自己チェックによってはかるものが知られている。そんなものを利用することで、より深く自己をモニタリングすることができるようになれることが期待される。
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セルフサイエンス
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●3割ルールでホムンクルスと付き合う
ホムンクルスは、四六時中、それが頭の中を占領してしまうような状態になってしまうのは、正常ではない。一日のうちに風呂に入ったいる時、あるいは就寝前の一時、あるいは日常のヒヤリハット体験をした時などに、「あれ、自分は一体何をしたのか」「今日、あの時、なぜあんなことを言ってしまったのか」を内省、反省する時にこそ、活動するのがホムンクルスである。
ここですすめたいのは、ホムンクルス3割ルールである。日常的に何か頭を使っている時にも、3割はホムンクルスが活動できる余地を残しておくのである。
たとえば、注意の集中でも、すべての注意を注いで仕事をしてしまえば、ホムンクルスが働く余地がない。結果としてひどい疲労状態になるまで仕事を続けてしまうことになる。
問題を解くような時でも、絶えず、それで良いのか、解に近づいているのかをホムンクルスにチェックさせる余地を残しておくのである。