秀才たちは官僚であれ、ーーーー
エビデンス抜きの直感的な決断を彼らは自分に許すことができない。「あとになって言い訳が立たないこと」ができない。エビデンスとエクスキュースが整うまでは「フリーズ」して待つ。それが秀才のピットフォールであり、その「遅れ」はときにシステムに大きな被害をもたらすのである。
誤解してほしくないが、私は秀才が「悪い」と言っているのではない。そうではなくて、上から「正解」が示される前に、論拠も言い訳も立たない時点で、なお自己責任で決断が下せる人間を、統治の要所に一定数配備しておくことはシステムの保安状必須であろうと言っているだけである。
内田樹ブログより
写真
東京成徳大学八千代キャンパス校門近辺