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ワープロ「名言の心理学

2012-02-05 | 名言の心理学

 

「殺す」と書くには相当な(心の)エネルギーが要るものだ。

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だが、そうした言葉もキーボードだと楽に打てる。

心が字面に追いつかないまま、言葉ばかりが

インフレになり、安く流通しがちだ。

(天声人語、2012年2月4日)

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確か、作家の故井上ひさし氏だったと思うが、

自分は絶対にワープロは使わない宣言をしている。

自分は、ワープロで学位論文をはじめて書いた人物として

歴史に残る(大嘘、でも、周りにはいなかったのは事実。

今とは桁違いの性能のワープロで大層な

ものを作ったのも事実。ただそれだけのことですが)

さて、話は、ワープロと思いの関係。

キーボードに思いを打ち込む軽さは、実感としてある。

いつでも、簡単に消せる気安さは、思いの軽さにもつながることも実感。

しかし、その軽さが、あれこれの思いを引き出すのも実感。

書くことで思いが拡がる。このメリットは棄てがたい。


わかりにくさ耐性も大事

2012-02-05 | わかりやすい表現

わかりさすさをコミュニケーションのなかに作り込めば、受け手が情報を取

り込むため使う頭の努力は軽減される。寝転んで聞いていても、わかるように

作るというわけである。

しかし、そういう状況に慣れてしまうことがいかに教育的でないかにも思い

をはせなければならない。とりわけ、子どもにとって、わからないことは受け付けないという学びの習慣ができてしまうのは好ましくない。

 何かを知るためには、知りたいという知的好奇心がまず必要。さらに、その初期段階では、何が何やらわけがわからない壁に直面する。その壁を乗り越えるために、教師や親は手助けをすることになるのだが、上から手を引き上げ、さらにお尻を押してやるような手助けばかりをしていては、子どもの学びは自律しない。

 わかりにくさの壁を自律的に乗り越えさせる機会をいかに授業のなかに作りこむかが大事なのだと思う。

 では、その趣向とは、どんなものか。それが問題だ。笑い