心の風景 認知的体験

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老人心理

老いる」講義ノートより

2014-03-06 | 健康・スポーツ心理学
「いかに老いるか」
①サクセスフルエイジングとは、心身の変化に適応しながら、生きがいを感じながら年をとること
②そのためには、周囲の援助も得ながら、否定的な面の克服が必要
・心身機能の喪失  
・社会的役割の喪失
・人間関係の喪失 
③新たな可能性に挑戦する
・自由に生きる  
・趣味や社会貢献
・もう一つの社会(地域コミュニティ)とのかかわり



-研究の倫理]心理学ってどんなもの

2014-03-06 | 認知心理学

Q2・3「人を使う研究ではやってはいけないことがあると思うのですが、どんなことに留意しながら研究をしているのですか」---研究の倫理

 心理研究者のモラル(倫理)以前に、およそ研究者なら守らなければならない常識に関してまず一言。
 たとえば、「社会、人を貶めるおそれのある研究はしない---結果としてそうなってしまうことがあり、かなり判断が難しいことがありますが---」「無断で他人の研究を使わない」「データを捏造しない」などなど。
 ときどき研究者でもこうした常識違反が発生することもありますが、逆に、「世間の人」が研究的な仕事をするときに、この研究者の常識に違反してしまうことがあります。たとえば、
 ・アイデアから論文のまとめまで人から多大の支援を受けながら、自分一人  がやったかのようにして論文発表をしてしまう
 ・人の研究成果やアイディアを使いながら、引用文献を挙げない
 ・たくさんの人に助けてもらったのに、謝辞も事後のお礼も言わない
 最近では、「総合的な学習」がはじまり、高校生でも「研究者的な」活動をするようになりました。こうした研究者としての常識を守る必要があります。

 さて、人として、研究者としての常識を守っただけでは、「心理」の研究者は十分ではありません。研究対象が人であるだけに、さらに厳しいモラルコード(倫理規定)が必要となります。
 研究者倫理としては大きく、「協力者の尊重」「守秘義務」「協力者への恩恵(得られた成果を協力者に還元する)」の3つがあります(古澤頼雄ら「発達研究の技法」福村出版)。
 アメリカ心理学会は、もっと細かく次のような10の原則を定めていますので、その要点のみ摘記しておきます。
(1)研究が倫理的に容認できるかどうか
(2)参加者を危険にさらす度合いをあらかじめ検討する
(3)協同研究者も同様の責任を負う
(4)研究内容の説明責任
(5)研究の必要上、隠ぺいやごまかしを使うときは十分に慎重であること
(6)参加者はいつでも参加を断ることができる
(7)被験者を危険な状態にさらさない
(8)研究成果を参加者に知らせる
(9)参加者に好ましくない影響を与えたときは、それを除去、矯正する
(10)参加者についての情報の守秘義務

 20世紀初頭、行動主義心理学者・J.ワトソンが、生後11ケ月のアルバート君を使って、情動条件づけの実験を行なったことがあります。
 白ネズミを見せては大音響を与えることを繰り返すと、やがて白ネズミを見ただけで恐怖反応を引き起こすというものです。もちろん、消去という手段で白ネズミに対する恐怖の条件づけは解除されてはいますが、現在のような厳しいモラルコードのもとでは、とてもやれない研究です。
 このように文章として明文化されると、モラルコードの遵守はごくあたり前で、何を今さらという感じがするかもしれません。しかし、実際には、厳密にこれらのコードを守ろうとすると、いくつかの困難があります。
 その1。心理実験や調査には、被験者にとって不本意な時間的な拘束、さらには、不本意な作業がどうしても入ってきます。実験、調査への参加は任意、いやなら止められるとは言っても、それでは所定のデータを集めることはできません。
 その2。心の中を覗かれる不気味さがあります。何らかの形で心の中に踏み込まないと心理研究にはなりません。しかし、心は最もプライバシーが保護されなければならない領域ですので、そこで抑制がかかってしまいます。
 その3。被験者に過大な要求をしてしまいがちです。できそうにないことを被験者に要求すると、要求に応じられない被験者は落ち込みます。とりわけ、子どもなどでは、その事後の影響が懸念されます。
 こうした困難をしっかりとうけとめて、人間の心についての豊かな知見を蓄積しようと心理学者はがんばっています。ぜひ、被験者を頼まれたら積極的に参加してみてください。きっと、そこから、教科書からは学べない何かを学べるはずです。










傘は消耗品?

2014-03-06 | 心の体験的日記
傘をさして家を出て
傘をさして帰宅
でも使ったのは、通勤時間帯のほんのわずかな時間
だいたい家か大学のどちらかに置き傘することが多い

そういえば、嵐で電車がとまってしまった日の翌日
駅にはすてられた傘の山

傘は1本500円程度
消耗品かそれともという値段

家の傘立てには、数本のコンビニ傘がある

時間の心理学

2014-03-06 | 認知心理学

時間の話 Q&A

Q1 そもそも、時間って何?
「時計時間」と「心理時間」と「生理時間」の概念について。
誰にでも同じだけ時間は過ぎているのに、人によって時間の感じ方は違うようです。
誰もが知っていながら、しかしそれが何であるか答えることことができない質問の一つがこれです。
ただ、時間には4つの種類があることは知っておいてよいと思います。
一番なじみのあるのは、時計時間ですね。
さらに、気象時間あります。太陽や月との位置関係で決まる時間です。
3つ目は、生理的時間です。脳のなかにある時間中枢によって刻まれている時間です。
そして最後が、心で感ずる時間です。
この4つの時間の間に微妙なずれがあります。それが極端にずれた生活を強いられているのが現代人、というより都会人です。

Q2 楽しい時間はすぐに過ぎてしまうのに、したくないことをやっている時間は、長く感じてしまうのはなぜですか?
これが心理的時間の一つの特徴です。
今現在の心理的時間は、努力感の関数です。
たくさん努力をしていると感じている時には、心理的時間は長くなります。
好きなことをしている時は、あまり努力をして頑張ってやっているということにはなりませんので、心理的時間が短く感じられます。
嫌いなことをしているときは、一生懸命に努力しないと事がすすみません。心理的時間はどうしても長くなってしまいます。

もう一つ、今現在の心理的時間は、時間のほうにどれくらい注意を向けるかにも影響されます。「時間は意識すればするほど長く感じられる」のです。
好きなことをしているときは、好きなことのほうに注意が奪われてしまい、時間のほうには注意がいきません。
嫌いなことをしていると、嫌いなことにはあまり注意が向かないで時間のほうにばかり注意がいってしまします。まだ、10分しか、まだ20分か、あと15分か、と時間ばかりに注意が向けられてしまい、長いナーということになります。


Q3 子どものころはいくらでも時間があった気がするのに、年をとるにつれて時間の経つのが早く感じます。なぜでしょう?
時間的展望という概念があります。
将来をどれほどきちんと見すえることができるかどうかです。
青年期には、この時間的展望が混乱します。一瞬に人生のすべてを賭けてしまうような行動をしてしまうことがあります。過去、現在、未来の関係がきちんとつかめていないためです。
成人期になると、この時間的展望がかなりきちんとできるようになります。成人期を過ぎると、人生の終わりから今を逆算することができるようになります。先がどんどん短くなる感じが、加齢が心理的時間を加速させているのではないでしょうか?

Q4 夫は「待たされる」時間をとても嫌います。こういう性格は直らないのでしょうか? 
直りません。性格は長い年月をかけて作り出されたものだからです。
対応を変える方がお互いにハッピになれます。つまり、
あなたが5分前到着を心がけるか、
12時に待ち合わせをするなら、12時10分に会いましょうと少し時間をずらしてあげるとか
待つ場所が楽しいところにすればよいのです。
夫のほうには、3分くらい時計を遅らせておくことを勧めてみるのもよいかと思います。

Q5 「早く早く」と 急かされて育った子どもはせっかちな性格に、のんびり育ったこどもは遅刻常習犯になる、(極論ですが)などということはありますか? つまり、育ち方によって時間への考え方は変わってくるのでしょうか
もちろんです。
時間にかかわる性格に限りませんが、性格は作られるものです。とりわけ、幼児期の影響が大きいことは心理学の常識です。
留意する必要があるのは、保育園や幼稚園に通う前の幼児期の子どもは、気象時間と生理的時間が中心に生活しているということです。
少しずつ、それに時計時間を同期させていくくらいの気持ちで子どもの日常的な生活スケジュールを考えるのがよいと思います。
早く早くは、時計時間優位の性格に
のんびりゆったりは、生理的時間優位の性格になります。
しかし、遅刻常習犯は困りますが、せっかちものんびりも、それぞれの良さがあるわけですから、あまり神経質になる必要はないと思います。

Q6 犬には時間の概念がないと聞いたことがあります。飼い主の留守が1時間だろうと、半年だろうと、「いない」「帰ってきた」としかわからない……と。時間の長さを感じるのは人間だけなのでしょうか?
生物には死があります。ということは、すべての生物にはそれなりの時間がくみこまれていることになります。ただし、生理的時間だけです。
心理的時間は、心がある人間だけに固有のものです。
もっとも、ペット愛好家は、「犬にも心がある」(擬人化)と主張したいのでしょうから、犬の心理的時間も仮定したい気持ちはわかりますし、仮定してペットと共生するのを妨げるつもりはありません。。

Q7 時間にいつも追われている気がしてストレスです。自分のペースを取り戻すには、どうすればよいでしょうか。
大原則は、時間に負けないことです。
具体的には、2つ。
●自分で時間をコントロールすることです
  朝1時間早く起きる
  締切りに追われない
● 時間を忘れる時間を作る
  何かに熱中している時間を作る
    フロー体験
  趣味など
―――――――
時間に追われているストレスを解消するための方策のいくつか。
1) 時間管理を点検してみる
いきあたりばったりで仕事をしていないか
予定表は作っているか
無為に過ごしている時間はないか
自分の時間が確保できているか
そのうちやる癖は強いほうか
時間を節約することを考えているか
2)仕事管理を点検してみる
仕事の軽重、分量、かかる時間などによって仕事を管理しているか
なんでも引き受けてしまっているようなことはないか
仲間と分担することは考えたか
3)休憩の自己管理はできているか
 90分単位、一日単位、1週間単位、―――の休憩管理が出来ているか
 リラックスの手段を3つ以上もっているか


びっくりしたなー!!

2014-03-06 | 教育
高校生が勉強してる!!
試験期間なのだろう。普段は、スマホに熱中している高校生が、電車の中で一生懸命に勉強している。いい光景である。
穴埋めの模擬試験対策なのだと思うが、文章空欄に赤字で解答があるのを、赤のフィルターを通してみながらの勉強。これだと赤字の答えが見えない。したがって、思い出せないとフィルターをはずして答えをみる。なかなかの工夫だなー
がんばれ!高校生。大学生にもこんな勉強をさせたい!! 笑い