失敗はなお無為にまさる。
─大杉栄(明治~大正期 社会運動家)
─大杉栄(明治~大正期 社会運動家)
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日本の若者の冒険心は、世界最低という調査結果がある。
リスクを恐れて何もしないという選択をしてしまうらしい。
これでは、日本の将来が心配である。
若者は社会の鏡である。若者がリスクと取らないのは、社会全体がそうだからである。失敗するのをかたずをのんで見張っているような奇妙な雰囲気が日本社会にはある。そして、失敗すると、それみたことかとはしゃぎたてるようなところがある。
「いちばん厄介なのは『ゼロリスク』を求める人々だ」(中川恵一)。
これでは、若者ならずともビビってしまう。
失敗はどんどんしましょう、というわけにはいかないところがある。失敗すると周りに迷惑がかかるからである。そして、迷惑がかかるほうの人々の反応が厳しすぎると、激しい自責の念にかられ、失敗は恐怖になってしまう。
はやり、社会全体で、失敗への寛容度を高めることであろうが、これはなかなか難しい。とりわけ、日本の社会の安全志向への極めて強い文化があるので、一朝一夕にはいかない。
となると、できることは、周りを巻き込まない形でのリスク行為である。
・外国に一人飛び出してみる
・難関試験に挑戦してみる
・100kマラソンに挑んでみる
全力で力の限界で生きてみることである。失敗してもともとの気慨でともかくやってみる、動いているみることである。