教えてもらったら、「勉強になりました」のひと言を忘れない。
和田秀樹 人をほめると「いいことが起こる」より
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教える稼業に40年余り。
そういえば、このひと言をもらった記憶はない。
学生にしてみれば、教師は教えるのが当然、との思いがある。
さらに、わかりやすく、おもしろく、ためになるような話をして当然、との思いもあろう。
しかし、目の前の自分の講義はというと、その思いとはほど遠い。
感謝どころか不満たらたら。
これが自分の大学の講義室での現実。
反省はしているが、もはや遅い。
でもひと言、愚痴になるが言いたい。
せめて、15回の授業の内1回くらいは、あるいは、90分の授業の中で10分くらいは、君たちを感心させて授業はしていたのではないか。そんなときには、せめて、目を輝かし、うなずき、さらに、終わったら、立ち上がって拍手<<ありえない!!
くらいのことをしてくれたら、もっともっとすばらしい講義にする意欲が湧いてきたはず。
教え教えられる関係は、複雑かつ微妙なものがあるが、大事なことは、ポジティブーポジティブ・スパイラル。
そして、終わったら、教えられる側からの感謝の表明は、教え冥利につきる。