月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

242.大村市中里大神宮社-神社の竹と石-(月刊「祭」2019.12.5号)

2019-12-14 15:56:00 | 民俗・信仰・文化-伝承・信仰-
●竹にさしましょう
 今回紹介する長崎県大村市の大神宮神社(アクセスなど)沿革は後で述べるとして早速建物を見ると、注連縄の下に気になる?ものがあります。


↑注連縄の下には榊らしきものが立てられていますが、竹の筒に入れられています。

↑大神宮神社のすぐ隣の小さな神社も。。

↑中を見るとやっぱり竹の筒で御幣が立てられています。

 神社を考える上では末端のことかもしれませんが、ちょっとしたらアイデアだし、もしかしたら、一つの文化を掲載する事象かも!?知れません^_^

●先祖と幕府の狭間で
-キリシタンの名残!?-







 今回紹介するのは、長崎県大村市大里の大神宮神社(アクセス等)です。元々は古松大権現と呼ばれていたそうです。江戸期には天正二年(1573)のキリシタン社寺焼討ちによって破壊されたそうです。その後寛永十三年(1636)藩主大村純信によって復興されたとのことです。純信自体は幕府と共に徹底してキリシタン弾圧を行ったそうです。
 ですが、大村氏の開祖である純忠はキリシタン大名として知られていました。これらの名残は見られないのでしょうか。
 
 ところで、先程紹介した大神宮は明治期に別の場所から移してきたものです。それ以外にも下の写真のような石のほこらがありました。こちらが古松大権現の名残に見えます。





↑扉を見ると×の模様がのこっています。これらは、一説に十字架を表すものとも言われています。

 神社を復興した純信。そして、キリシタン弾圧をするなど禁教後もこの地を納めた大村氏。しかし、大村氏の威光を示すためには開祖が信仰した十字架が必要だったのかも知れません。



 
 
 

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