月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

125.山車の車輪七分割(月刊「祭」2019.7月6号)

2019-07-06 05:05:36 | 屋台・だんじり・神輿-台車、骨組み、かけ声、楽器、担ぎ方-

●祇園祭、山鉾の車輪
 祇園祭の巨大な山車型山鉾を支えるのは四輪の車輪です。
 よくよく見ると、七つに分かれているのが分かります。
 円一周360度を7分割すると、 360°÷7=51.4285714....°
 1ピースの中心角は51.4285714....°となります。

 もし、8分割ならば、360÷8=45° 半分の、半分の、半分といった具合に分ければ、簡単に分けられるのになぜ、このような分け方になっているのでしょうか。
 8分割だと、下の図のように割れ目が上下に来るので、重心が割れ目にかかると分かりやすくなります。ですが、7分割の場合、割れ目のところに、接地面、あるいは山鉾本体のどちらかにに割れ目がかかっても、どちらかは割れ目はないので、強度は保てるそうです。
 

●過去との比較

 宝暦の絵(下の管理人模写の絵をクリックすると本物の頁にとびます。)を見ると8分割になっていますので、おそらくですが、山鉾の衣裳が豪華になり始めた文化文政のころあたりに、7分割になっていったのかもしれません。

 

 

 

 

●鹿沼市も 栃木県鹿沼市の彫刻屋台も7分割の車輪を使っているようです。鯱のボコ天氏が見せていただいた資料から分かりました。


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