月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

349.作られる伊勢音頭(月刊「祭御宅」2021.05月18号)

2021-05-23 18:05:10 | 民俗・信仰・文化-伝承・信仰-
●伊勢音頭で担がれる屋台
 「めでためでたの若松さまよ
枝も栄えて 葉も茂る」
など、伊勢音頭を歌いながら屋台やだんじりを動かしたり、幟や竹を地面に衝いたりする祭は播州にも多くあります。

変わらない歌詞が歌われ続ける「伝統」だけではなく、常に新たに歌詞が作られ続けるという「伝統」をもつ祭もあります。

管理人は三木の大宮八幡宮、岩壺神社系統のの伊勢音頭のはかなり独特の節回しだと感じています。


●高砂市曽根天満宮の竹割り
 曽根天満宮の竹割りでは、さまざまな歌が歌われています。2000年頃、管理人が三木市大宮八幡宮明石町青年団員だったころ、夏に一度だけ曽根のように竹割りをしたことがありました。歌詞は「奈良の都を屁で飛ばす」など下品なものも大声で歌って楽しみましたが、曽根でも同様の歌詞が歌われていると聞きましたが、未確認です。
また、1990年代のサンテレビの曽根天満宮の祭の映像では、竹割りの時に「写りたいなーサンテレビ」と歌っているのを見たことがあります。
下の竹割りの映像では「曽根の祭はー」と聞き取れます。


●令和はじめての祭
 次の映像は三木市吉川町若宮神社の祭です。宮座制度が残り、ヤホー神事が県の文化財に登録されています。宮座の祭は四つの座が年交代で担当していますが、現在の神輿の巡行、昭和40年頃まで続いたお先だんじり(平屋根屋台)の巡行は氏子地域12村が年交代で担当しています。

令和はじめての祭で歌われた伊勢音頭系統の歌には令和元年ならではの歌詞が歌われていました。1分38秒ごろから聞き取れた歌詞を書きます。
「令和はじめの み神楽おさめ
氏子そろて 祝います」

●次歌われる伊勢音頭
 祭が自粛に追いやられる日々が続いています。晴れて祭ができる時、きっとその喜びを歌う伊勢音頭が生まれることでしょう。
そんな日が早くくることを祈って防疫につとめましょう。



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