お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

東北支援の会 3日目 その2

2017年09月13日 | 行事・案内


 前回の続きです。
 ランチは、女川(おながわ)で自由行動。
 新鮮な海鮮物のお店が並んでいます。

 前夜は、不調だった私( 朝、団長さんに「夕べは、悪阻だったそうで・・・」と、労られました。)も、すっかり回復して、
「女川どん」(海鮮丼)を頂きました・
 壁のポスターが面白かった 
「壁ドンより、女川ドン」「LONDONよりONAGAWADON」「よーい、ドン より 女川ドン」

 
 午後からは、石巻のS寺さまへ。

 5年前、お参りさせていただいた時、本堂は、屋根と柱を残して、何もない状態。天井近くまで水が入っています。
すぐ近くの大きな製紙工場からの流出物も混じり、撤去作業が大変だったように伺っていました。

 100名を超えるご門徒さんが亡くなられ・・・
 震災から1年半後も、身元不明のお骨が、仮の納骨室に並んでいました。

 お寺の周辺は、まだ、流入物:生活用品は、もちろん、幼児の靴やおもちゃもなど散乱しており、このお子さん達は、ご無事だったのだろうか・・・と涙したことを思い出します。

 6年が経過し、今は、辺りもきれいになっています。
 そして、S寺さんも、本堂の修復工事が始まっていました。
  




災害後亡くならた住職さまの後を継がれた、若い現住職さまのお話(ご門徒ご遺族の悲しみ、苦しみのエピソード)を一同、すすり泣きながら拝聴しました。
 
 ご住職は、お寺のホームページを立ち上げ、また、寺報(お寺の新聞)作られ、布教活動に、懸命に頑張っておられます。

 門徒会館には、災害時から、今日までの写真を展示なさっています。写真 ↓ は、寺報より


  

 S寺さま、お参りさせていただき、ありがとうございました。

 S寺さま参拝の後、仙台空港、帰路へ。

 3日間の「東北支縁の会 佐賀」の旅は、終わりました。

 私たちを温かく迎えてくださった被災地の皆様、本当に有り難うございました

 会の皆様、同行させていただき、本当に有り難いご縁を賜りました。
 本当にお世話になりました。
 厚く厚く御礼申し上げます 

 留守番してくれた家族にも感謝です。
 老母を介護してくださっている施設の方々にも感謝です。
 自由を許されて、健康に恵まれているからこそ、同行させていただけました。
 全てのご縁に感謝感謝の旅でした。 合掌 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北支縁の会 3日目 その1

2017年09月11日 | 行事・案内
最終日3日目

まず、南三陸の防災庁舎(屋上まで波を被った庁舎)へ。




5年前に訪問した時は、すぐ目の前に荘厳壇があり、一同で「讃仏偈」をお勤め、合掌礼拝させていただきました。
現在、付近は、10mほどのかさ上げ工事が続いていて、近くには行けません。
被災し、骨組みだけ残ったた防災庁舎を遠くに見て、少し離れた場所から、合掌礼拝。




すぐ側、かさ上げ工事の完了した場所に「南三陸さんさん商店街」が、あります。
 地元の方は、もちろん、観光客にとっても、魅力的なお店が並んでいました。


 その後、石巻の大川小学校へ。


 

5年前訪問した時にはなかった、大川小の悲劇の数字が、校舎前に。

 海から大川小までの距離3,8km。
 地震発生から津波の到達時間51分。
 津波の高さ8,6m(校舎2階天井まで)
 地震発生時、校庭で待機していた児童は78名、教職員11名。
 先頭の子が避難開始して移動した距離、わずか150m。
 犠牲者:児童74名(4名は行方不明)、教職員10名。

 

 校舎前の碑。
 モダンな作りで、美しかったであろう校舎は、6年経った今も無残な姿で残されています。

 

 校舎前の碑とは別に、校庭には、5年前にはなかった立派な碑が建立されていて、そこに、お花をお供えし、合掌礼拝させていただきました。そこには、「撮影はご遠慮ください」の立て札。
 ご遺族のお気持ちを考えたら・・・そうですよね。観光気分でお参りされたら、イヤで、悲しくて、たまらないですよね。
 
 南無阿弥陀仏
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北支縁の会 2日目 その3

2017年09月10日 | 行事・案内
 2日目は、気仙沼の「すがとよ酒店」さんで、ゆっくり過ごさせていただいた後、南三陸町へ、
 「南三陸ホテル観洋」に着いたのは、日がとっぷり暮れてから。

  
 
 

 海沿い、絶景の、このホテルには、5年前の 第1回目「東北支縁の会」の時も宿泊。
 ここは、5階にロビーがあるため、震災当時、ホテルの機能は失われず、被災されたたくさんの地域の方を受け入れられたホテルです。

 5年前、広いロビーには、ピアノもあり、同行された声楽家のS・J先生のミニミニコンサート&仏教讃歌コーラスを披露したり、他の浴衣姿の宿泊客もご一緒に「上を向いて歩こう」など歌った懐かしいホテルです。

 ホテルでの夕食は今回の「東北支縁の会 佐賀」参加者一同での懇親会 でしたが・・・

 申し訳ないことに、私、頭痛のせいか、車酔いしたのか(いつもは、車に酔ったことなどないのに・・・)、食欲ゼロ。
一応、宴会席に座ったものの、すぐ気分が悪くなり、そのまま、会を失礼してしまいました。

 せっかくの美味しい海の幸を食べ損ない、大いに盛り上がったらしい懇親会に出られず・・・本当に、本当に残念でした。
 同行の皆様には、ご心配をおかけし、申し訳ないことでした。
 
 よって、懇親会&豪華料理のレポートはありません。
 
 このことを夫に報告したら
 「なんだ、懇親会前から、酒飲んで酔っていたのか~
 いや、違うって、酒酔いじゃなくて、車酔いだって
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北支縁の会 2日目 その2

2017年09月09日 | 行事・案内
 

 前回の続きです。
 
 新築された「すがとよ酒店」です。
 
 2階のホールで、一同勤行、焼香。ご法話もいただきました。

 

 勤行の後、写真映像を拝見しながら、菅原さんの生死紙一重のお話を伺いました。
 
 通りの向こうから、山のような津波が迫り来る写真もあり、その光景に息をのみました。
 
 2階の天井まで波が来ています。菅原さんは、店舗自宅の屋根に上って助かったのですが、やがて、そこから見た光景は、次々と火が燃え広がる気仙沼。迫り来る炎に、死ぬのかな と、思われたそうです。

 思い出したくもない体験を私たちのためにお話くださり、本当におつらいことでした。
 一同、涙、涙でお話を伺いました。

 やがて、息子さんの励ましもあって、小さなプレハブ店舗から再開。1日、1日をけんめいに生きられて、今日に続いています。

 

 写真は、「すがとよ酒店」で販売されている、きょう我が家に届いた日本酒です。
ラベルの「負げねえぞ 気仙沼」は、菅原さんが書かれたもの。

 「恋文大賞」受賞や、このラベルが気仙沼の復興シンボルとなったことで、全国からたくさんの方にきていただくようになったと菅原さん。
 でも、中には、観光客からの 心ない言葉 に、深く傷ついたりなさったようです。
その観光客は、復興支援してあげている という慢心からの発言なんでしょうね。

 すがとよ酒店には、ご近所の方もお集まりくださり、私たちに手作りのレイをかけて、歓迎してくださいました。
 
 菅原さんのお話を伺った後は、ご近所の方の前で、仏教讃歌を披露し、一緒に、皿回しやゲームなどで一緒に盛り上がりました。
佐賀から持参した有田焼や佐賀のお菓子、佐賀海苔などプレゼント。

 おいでくださっていた方々は、着物や帯を使って、素敵なバッグや小物入れを作り、すがとよ酒店で展示販売しておられます。
聖典のサイズを計っておられましたから、これから、聖典入れが販売されるのではないでしょうか?



  

 すがとよ酒店のすぐ近くには、災害支援住宅(アパート)が何棟も建設されています。でも、空室が多いのだそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北支縁の会 2日目

2017年09月08日 | 行事・案内
2日目、仙台から東北自動車道を北上、平泉の中尊寺へ。

初めて訪れた中尊寺、小雨でしたが、それも風情がありました。



 

撮影不可で、写真はありませんが、
金色堂の美しいこと。
藤原氏の財力をもって、「浄土」、つまり、仏の世界、さとりの境地 を あらわされたので、ありましょう。

 午前中、平泉で過ごし、午後は、気仙沼の「すがとよ酒店」を訪問。

店主の菅原さんは、昨年、佐賀教堂での仏教婦人会&ビハーラ総会の講師として遠路、佐賀までおいでくださり、被災当時の壮絶な体験、浄土真宗とのご縁などお話くださった方です。私も拝聴させていただきました。
 その時、買った本が

 

 奥様の眼前で大津波にのみこまれ、長らく行方不明になっておられたご主人にあてた手紙「あなたへ」が、第2回「KYOTO KAKIMOTO恋文大賞」を受賞。
 受賞をきっかけに、本願寺僧侶方とも交流を深められ、現在はご多用の中、中央仏教学院(京都の浄土真宗を学ぶ専門学校)の通信教育を受講されている方です。

 気仙沼は、真宗寺院が少ない地域で、お家の宗派は、他宗でいらっしゃいますが、震災で1番つらいとき、
浄土真宗のご法話に救われたことで、「浄土真宗をもっと学びたい」と、中央仏教学院通信講座の受講を思いたたれたそうです。

 現在、新築なさった「すがとよ酒店」店舗の2階ホールに、「南無阿弥陀仏」の名号をかけ、荘厳。
 そこには、音楽家から寄贈されたグランドピアノもあります。

 つづく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北支縁の会 1日目 その3

2017年09月08日 | 行事・案内
 
 
 S寺さまに、ゆっくり参拝させていただいた後、東北教区教務所(会社で言えば、西本願寺の東北支店のような事務所)の寺院・仙台別院に参拝。
 全国仏教壮年大会直後もあってか、見事なお荘厳。写真 ↑
 
 ちょっと、立ち寄り、お参りだけのつもりが、わざわざ教務所長さまがお出ましくださり東北教区の取り組みをお話くださいました。
東北教区の教務所長さまは、前 佐賀教区の教務所長さまでいらっしゃったので、佐賀の一同は、顔なじみです。

 

 浄土真宗本願寺派(西本願寺)寺院は、西日本に多いのですが、東日本の関東、東北にはとても少ないのです。

 小さな佐賀県だけで、佐賀教区17組、265ヶ寺ありますが、
東北は6県で、東北教区 9組、149ヶ寺。

 

 東日本大震災の後、すぐに災害支援センターとして、支援にあたり、多くのボランティアが寝泊まりしておられた仙台別院です。

 現在もお一人暮らしの被災者の方に少しでも寄りそえるよう、お茶会などの活動を続けておられるそうです。

 

 仙台別院の後は、もう夕暮れ時でしたが、青葉城址へ。
 途中、バスの車窓から、広大な東北大のキャンパスをながめ、山頂では、仙台の町並みと伊達政宗公の像を拝して、仙台市内のホテルに入りました。

  

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北支縁の会 1日目 その2

2017年09月06日 | 行事・案内
前回の続きです。
美味しいおときをいただいた後、
佐賀の団長-神埼のS寺前住職さまを導師に、一同で東日本大震災七回忌法要を勤め、ご法話をお聞かせいただき、仏教讃歌を歌わせていただきました。



現在、境内墓地も、本堂、門徒会館も、美しく修復。
そして、流された山門も見事に新築されているS寺さまですが、

津波被害の写真DVDを見ながら、復興までのお話を伺いました。
あまりにショックを受けると思考がストップし、何もかも、もう終わった・・・と思った、とご住職。
75名のご門徒さんが亡くなられ、ご住職、坊守さまは遺体安置所をかけ回り、お寺はほとんど留守。その中を遠路駆けつけた友人ボランティアの方々がお寺の復旧作業をしてくださったそうです。「地域の復興はお寺から」お寺が復興すれば、また、みんな寄る場所ができると。

そして、わずか1ヶ月後、シートを引いた本堂で常例法座が再開。
6月の百ケ日に、お寺で合同葬儀。
11月には報恩講も勤められたそうです。

総代さんは
この辺りは全く様変わりしてしまったこと。みんなバラバラになったこと。
でも、私たちに会えたことを震災のお陰ですね。
とまで、おっしゃってくださり、頭が下がる思いでした。

私たちの訪問は自己満足に過ぎないのだと思います。また、東日本の後も次々、災害でつらい思いの中におられる方があることも事実です。が、「支援」ではなく「支縁」。東北被災者の悲しみを忘れていませんよ という気持ちだけはS寺さまご門徒さまに伝えられたと思います。
S寺さま、皆さま、お世話になりました。ありがとうございました❗
南無阿弥陀仏
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北支援縁の会 Ⅰ日目 その1

2017年09月06日 | 行事・案内
仙台空港のある名取市。
震災の1年半後、訪問した時は、津波で、めちゃくちゃに壊された流入物こそ撤去されていましたが、延々と広がる何もない、海沿いの風景。
塩害で土を入れ替えないと、稲作はできないと聞いていましたが、
今は、青々と美しく稲が実っていました。

道路のかさ上げ工事は続いています。

名取川を渡り、仙台市へ。
5年前も、訪問させていただいたS寺さまに参拝。
S寺さまは、海岸から2km、津波被害で境内、墓地はひどい状態、本堂にも車が入り込んだほど。
今は見事に復興されたS寺さま。

本堂のここまで水が入ったそうです。



S寺さまは、数日前、全国仏教壮年会が仙台で開催され、全国の仏教壮年会出席者が、参拝なさったばかり。
その直後に、佐賀からの参拝を受け入れてくださり、婦人会の方々には、美味しいおとき(精進料理の昼食)まで、ご準備いただき、恐縮しました。




つづく。











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北支縁の会 佐賀

2017年09月05日 | 行事・案内


東日本大震災の翌年から、毎年続けられている浄土真宗本願寺派佐賀教区有志(中心メンバーは「佐賀仏教讃歌の会」)の被災地訪問。
「東日本支縁の会」
「支援」ではなく、「支縁」の会。

この数年、福島への訪問が続いていましたが、今年は、第1回目に訪問させていただいた被災地訪問と観光も。

私は第1回目と1昨年の福島の訪問、
そして、今回3回目の参加です。

佐賀んモン、30名、福岡空港から仙台空港へ、出発します❗
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月の言葉

2017年09月04日 | 仏教
 昨日まで昼間は連日30℃超の厳しい残暑でしたが、きょうは、雨がシトシト、静かに降っています。
 佐賀は、ダムの貯水率が30数%まで下がっていると新聞記事を見て、驚きました。
えっ、えっ、あんな豪雨があったのに~
 降るときは物凄い降り方をするが、それ以外、厳しい陽射しの猛暑日が長く続いたという結果なんでしょう。
 
 あと、数日、雨が降るようですから、恵みの雨ですね。  

 さて、法語カレンダー9月の言葉は

 願力無窮にましませば 罪業深重もおもからず 

 英訳は次のように訳されています。

 The power of the Vow is without limit.
Thus,even our karmic evil,deep and heavy,
is not oppressive.

 親鸞聖人の和讃 「注釈版聖典」606p

 願力無窮にましませば 罪業深重もおもからず
 仏智無辺にましませば 散乱放逸もすてられず


 の 前半の言葉です。

 法語カレンダー解説の「心に響くことば」で、井上見淳 師)が、以下のように解説くださっています。

 「願力無窮」(がんりきむぐう) とは 阿弥陀さまが私たちを救う力には窮まりが無いということです。
だから、これまでにどんな生き方をしてきた者であっても、罪業が重すぎて救うことができないということはないと言われるのです。
 そして「仏智無辺」(ぶっちむへん)とは、どこにいても阿弥陀さまの智慧は、私のありのままを見抜かれ、それが世間的には「散乱放逸」(さんらんほういつ)な生き方にしか見えなかったとしても見捨てることはできないと言われるのです。「散乱放逸」とは「こころがいつも散り乱れ、怠け心が旺盛で気ままなこと」の意味ですが、普通、そのような生き方をする者は、世間からすぐにレッテルを貼られ、見捨てられていきます。頑張って結果を出す者こそ評価されるのであり、結果を出せない者は努力不足か、そもそも不適格者だとみなすのが社会の常だからです。(中略)
 他力の仏教は阿弥陀さまのお慈悲を基準にします。お慈悲を基準にするとは、そうやって脱落していく者にこそ阿弥陀さまのまなざしが焦点を結んでいくということです。お利口で優秀だから、救われるのではありません。私たちがどうしようもなく泣いているから、立ち上がられ無窮の本願力によってあたたかくつつみ込んでいかれるのです。

 ありがたいですね。
 南無阿弥陀仏
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする