一時期、回転性のめまい

、耳がふさがったような状況

等があった私ですが、このところ、そんな不快感は起こらず過ごしています。
でも・・・数年前から続く耳鳴り(頭の中で高音のセミが鳴くような音)が、さらに、パワーアップし

、うるさくなってきたこと
電子体温計のピピピッの音

が聞こえないこと
騒音の中での会話が聞き取れないこと(何度も聞き返せず、適当に相づちをうって、もしかしたら、相手の方を傷つけているかも・・・

)
また、家族が見ている音量では、テレビドラマの台詞が聞き取れないことが多い・・・等があり、先日1年ぶりに耳鼻科へ。
昨年までの「聴力検査」は、単に、音が聞こえるかどうか の検査でした。
電話ボックスみたいな無音の部屋に入って、ヘッドフォンをし、音が聞こえたらスイッチボタンを押す検査 + 耳鳴りがどの周波数の音域なのか の 検査。
それで、「まあ、年相応

」と、言われていました。
今回は、それに加えて、
言葉の聞き取りの検査を初めて受けました。
「ささやき声」になると、音は聞こえても、何を言っているのか聞き取れません。

「昨年より、聴力が落ちている」と、医師。
聴力レベルはdB(デシベル)という単位で表すようです。0以下(マイナス)を正常だとしたら
私の場合、25dB
普通、補聴器が必要になるのは、40dBぐらいから とのことでしたが、
「視力が落ちたら眼鏡をかけるように、聴力が落ちて補聴器をつけるのは、別に恥ずかしいことではないし、耳鳴りもひどいなら相談してみたら・・・」
との医師の勧めで、補聴器の専門業者さんに病院内で相談。
娘が「あまり聴力が落ちてから補聴器をつけるより、今のうちに慣れておいたほうがいいんじゃない

」と、言い、
何より、実母が高度難聴で、音が聞こえても、ほとんど聞き取れず、マイクを使った講演も、あるいは、かなり大きな音での歌・音楽リハビリも全く楽しめない状況(脳で音を理解できなくなっていると推察します)を思うと、私も、聞き取り「脳力」が落ちる恐怖があり・・・
1週間ほど試してみて、補聴器を購入しました
補聴器を買った人(母も含めて)から「結局使わない」と、不快感が強いことを聞いていましたが、
覚悟していたほどの不快感はありません。
もちろん、マイクを通したような聞こえですから、自分の耳で聞く自然な感じとは、いささか異なりますが、それほど違和感はありません。
補聴器は、音を大きくする機能(騒音は抑えて)であって、高音域の聞こえをカバーするものではないので、耳鳴り(高音域が聞こえず、脳が「高音域が聞こえてないぞ~、もっと、頑張れ~


」と信号を送る)が一切無くなることはありませんが、まあ、幾分楽でしょうか?
今は、会合に出るとき、テレビを見る時などに着用しています。
購入にあたって、担当の専門業者さんに、難聴について、根掘り葉掘り質問したのですが
年を重ねて、高音部が聞こえなくなるのは、聴神経(細胞)の高音部を感知するところが手前にあり、そこを通ってから、低音部に行くからだそうです。
それを絨毯(じゅうたん)に例えると、部屋に敷き詰めた絨毯の入り口のほうが、部屋の奥の絨毯より、出入りが多い分、すり減り・傷みが早いということ。
耳に異常が無い若い時は、「難聴」って、単に音が聞こえづらいこと だと、誤解していました。
でも、母をみて、自分も、なってみて・・・「難聴」にもいろいろあること、そして、音が聞こえても、言葉の聞き取り力が衰えることも「難聴」であることを知ったのでした。
私も確実に、平均より早く?、老人力がついてきています