昨晩は、今年最後の仏教讃歌練習でした。
寒い中、ご参集、ありがとうございました
さて、今年は、結構まじめに大掃除。
永年、手つかずに放置していた箇所も、片付けているのですが・・・
雑多に文章、コピー等つっこんでいた引き出しを整理していて
天岸浄圓先生の「法話 聞かれなくなった言葉」と題した文章のコピーが出てきました。
何の雑誌に寄稿されたものかわかりませんが
ご自身が幼い頃に親たちが使っていた言葉で、今では耳にしなくなった言葉として
「マンマンチャンが見てはるで・・・」
をご紹介くださっています。
「マンマンチャン」は、関西地方で「仏さま」をあらわす幼児語。
先生は、こう書かれています。
「マンマンチャンが見てはるで・・・」といったから、すぐに子どもたちが仏さまをありがたく思うわけではありません。
でも、この言葉は、幼心に人だけが見ているのでなく、自分からは見えないけれども、人間を超えて見ている存在のあることを感じさせる、宗教的情操を育む大切な言葉でした。
言葉が使われなくなるのは、その言葉のあらわす事柄を、感じることができなくなったためです。この言葉が忘れられたことは、人間だけが見ている世界になったということです。だから人にわからなければ何をしてもいい。そんな感性になったということです。
言葉は心をあらわします。
書類整理の手を止めて、深くうなずかせていただきました。