昨日、台風10号の影響で運行中止だった保津川。まだその影響が残り、今日も朝から強い風が吹き乱れていました。運行が中止になる風速15mには5m程及ばないものの、わが身に当たる風の抵抗感は相当なものでした。しかも風向きは「魔の向かい風」。何度も言いますが、400年の伝統を守る保津川下りは昔のままの完全手漕ぎ船です。この向かい風が最大の敵なのです。舟は前の掉さし一人と櫂引き二人で進めて行くのですが、向かい風が強い時は舟を前に進めることが容易ではありません。流れの無い淵では前に進んでいない様にすら感じることも。こんな日は船頭にとって最悪の日。全体力をフル稼働しなくてはなりません。その中でも最も過酷な仕事を強いられるのが、舟の舳先に立つ棹さしです。強風を受けながら竹棹を川底に突き刺し、棹に体を預けて力一杯押し進めるのが役目。その作業をひたすら繰り返すのです。今日のはっちんの役目はその掉さし!道中、幾度となく川面を伝って襲ってくる強風さんとバトルを繰り返しながら、舟は無事嵐山へ。普段の時の倍は体力を消耗したって感じでした。
しかし、話はこれで終わりではありません。今日は週末・日曜日。二回目の番がしっかり回ってきたのです。しかも川面には一回目より勢いを増した感のある強風さんが吹き乱れ、なにやら空模様まで怪しくなってきました。いや~な予感を感じながらも二回目へ。道中、同じように舟を進めていると、急に風が弱くなってきたのです。ほっと一息ついたと思った矢先のことです。川面を、叩き付けるような大粒の雨が降りだしたのです!咄嗟に舟を川岸に着け、屋根は取り付けられましたが、私達船頭は上から下までずぶ濡れの枯れ落ち葉ような格好です。そして、この格好のまま舟を操縦し、嵐山を歩き、JR線に乗って帰ってきたのでした。今日は本当に自然に弄ばれ、イジメられたと感じずにはいられない1日でした。でも、このような悪条件の中でも、保津川下りを最後まで喜んでお乗りいただいたお客様には本当に感謝です!
写真は、棹を担ぎながら、空模様を心配している船頭の俣野武弘君です。このあと彼も雨に見舞われることになる。
しかし、話はこれで終わりではありません。今日は週末・日曜日。二回目の番がしっかり回ってきたのです。しかも川面には一回目より勢いを増した感のある強風さんが吹き乱れ、なにやら空模様まで怪しくなってきました。いや~な予感を感じながらも二回目へ。道中、同じように舟を進めていると、急に風が弱くなってきたのです。ほっと一息ついたと思った矢先のことです。川面を、叩き付けるような大粒の雨が降りだしたのです!咄嗟に舟を川岸に着け、屋根は取り付けられましたが、私達船頭は上から下までずぶ濡れの枯れ落ち葉ような格好です。そして、この格好のまま舟を操縦し、嵐山を歩き、JR線に乗って帰ってきたのでした。今日は本当に自然に弄ばれ、イジメられたと感じずにはいられない1日でした。でも、このような悪条件の中でも、保津川下りを最後まで喜んでお乗りいただいたお客様には本当に感謝です!
写真は、棹を担ぎながら、空模様を心配している船頭の俣野武弘君です。このあと彼も雨に見舞われることになる。