保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

敷地神社(わら天神)の春のお祭です。

2005-04-03 09:16:30 | 京都情報
京都の北、金閣寺の近くにある敷地神社(わら天神)で
今日、春季の大祭が行われます。

この春のお祭は毎年、4月の第一日曜に行われているもので、
境内で執り行う弓撃ちの儀式のあと、神輿渡御や武者衣装などを
着た人たちの町内行列が行われます。

この行列は、氏子にあたる衣笠地区全域に渡り
練り歩かれるもので、立命館大学がある氷室~金閣寺の街道前、
桜の名所・平野神社周辺を周ります。

私はっちんも大学生の頃、町内会から推薦され
この祭りの儀式に出たことがあるんですよ。

儀式のメインとなる弓人に選ばれ、約25m先にある的を
弓矢で射抜きました。

もちろんそれまで弓道などの経験などなかったですから
儀式出る1週間前から神社に寄せて頂き、猛特訓しました。
手袋はしてましたが、右手の親指と人差し指の皮が捲れた
記憶があります。

儀式の本番には、大勢の関係者や見物人が見守るなか、
緊張しながら弓を射た思い出があるお祭です。

保津川下りの仕事に就いてからは、行く機会が
無くなりましたが、非常に思い入れの強い祭りの一つです。


また、当日には西大路通り沿い神社の参道にも、
露店がたくさん並び、賑やかに執り行われます。

わら天神は 祭神を管生石部神の御母木花開耶姫命とした神と、
古くより土地の人々の信仰を集めていた北山の神、
山背国葛野郡衣笠村に降臨された天神を、
応永4年に足利三代将軍義満が西園寺北山殿を山荘として造営するに際に、
参拝に不便なことから両社を合祀し、
現在地に移転したことに由縁し600年の歴史を誇ります。

また、安産の神様として有名で、安産御守に「わら」拝し
そのわらに節があれば男児、節がなければ女児誕生との
古くより伝わるめずらしい信仰が人々の人気で、
安産御守・御腹帯の授与、妊娠九ヶ月九日の日は、授乳祈祷の
「あま酒」などを授けていただけます。。

また赤ちゃんのすこやかな成長を願っての初宮詣や満一才の
誕生日をむかえた初誕生祭の参拝者も多く、
京の町衆に厚い信仰を集めています。

祭 神 木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

所在地・京都市北区衣笠天神森町