保津川下りの船頭さん

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保津川の山桜も開花です!

2005-04-07 18:03:22 | 船頭
昨日紹介した嵐山の桜に続き、今日、保津川渓谷
の山桜も咲き始めました。

例年、保津川渓谷の山桜が咲き始めるのは
嵐山の桜が開花して約1週間近く後になることが
多いのですが、今年はほぼ同時期の開花宣言になりました。

今日の保津川のあいにく雨交じりの曇り空の天気に
なりましたが、こんな日の桜はまた一味違います。
無彩色の曇り空に、山の緑がより一層色濃く映え、
薄紅色の桜が浮き上がって見えるのです。

水墨画の世界に、緑と薄紅色が立体的に浮き上がる
景色が目の前に出現するさまは、このような天気
独特の演出です。
改めて、自然の表現の多様さには感服します。


保津川下りの航路中に最も山桜が多い場所が、
長く緩やかな瀬が続く`女淵’というところです。

この女淵は渓谷の中でも、最も静かで穏やかな流れが
数百メートルも続く場所で、その静けさを女性に例えて
名付けられた淵と云われています。

女淵という名前は、江戸時代に付けられたもので、
最近のお客さんの中には「今は逆!男淵に変えたら~」と
厳しいツッコミを入れられる事も度々ある淵なのです。

でも、この女淵の川岸には、春は山桜、ユキヤナギ、
夏前は緑鮮やかな新緑、秋は浮き上がるような
赤い紅葉、冬は椿という四季折々の美しい花々が
咲き誇り、保津川渓谷随一の優美な淵です。

この美しさは、やはり女性に例えるのが一番よいのでは
ないかとはっちんは思っています。

雄大で激しい男性的な自然美が多い保津川の中で
`母なる川’を感じさせてくれる淵でもある‘女淵’。

今年も薄紅色をした染井吉野が咲き出しました。

今週末、保津川の山桜はいよいよ見頃ですよ!