5月に入ってからというもの、まとまった雨が
降っていない京都・保津川。
川の水位の方も日に日に減少を続け、いよいよマイナス水位に
近づいてきました。
保津川下りの醍醐味の一つである急流も、
その勢いが弱まり、スリルを期待する方には
少し物足らなく感じつつあるようです。
更にこれからの時期は、京都府下一の農作地が広がる
保津川流域の田植えも始まります。
この広大な水田に引く為の水は、今の保津川が担わなければ
ならないので、益々、水位の減少が進むことが予想されます。
これらの条件下のもと、これ以上、川の水位が減少すると
川底を人工的に整備するハードな川作業に連日、出動しなくては
ならなくなり、組合にとっても、船頭個人にとっても
かなりの負担となってくるのです。
そんな中「明日は朝から一日中、雨」との
嬉しい観測を天気予報が発表。
その予報通り、早朝から待望の雨が降り出しました。
その後の週間予報では明日以外は雨の日がない
事もあり、時より激しい雨音をたてて、降りしきる雨に
私達船頭の期待も俄然、膨らみます。
「明日は日曜日、本来なら雨は降って欲しくない日だが、
今後の事を考えると仕方ないか~」と観光業最大の
稼ぎ時である日曜日を生け贄にする事も辞さない
心持ちで、この雨に賭けることにしました。
が!しかし、一晩降ったわりには、朝の乗船場の水位は
僅か5cm上がったのみで、期待した様な水位上昇は
していなかったのです。
どうやら雨が降らずに乾いていたのは私達船頭だけ
ではなかった様なのです。
山や田園、河原など大地そのものが乾いていたのです。
一晩、降り続いた雨も、乾ききったこれらの大地が
しっかり吸い取ってしまった事が上昇に繋がらなかった
理由と考えられます。
その後も終日、雨は降っていたものの、弱いミストの様な
中途半端な雨しか降らず、結局この雨は客足をしっかり
止めたのみで、期待したほどの水位の上昇はみられなかったのです。
水位が下がりだした時の‘恵みの雨’を期待した
私達船頭も願いはこうして脆くも崩れ去ったのでした。
天然自然というものは、私達人間の都合いいようには
作用してくれない事は分かりきっていますが、
ついつい、願わずにはいられないのも
太古からもつ人間の性でしょうか?
明日からはまたいい天気が続くそうです。
こうなれば気持ちをしっかり切り替え、
最高の川下り日和になる天気を喜んで
受け入れたいですね。
そしてこちら側が自然条件に合わせる謙虚な気持ちで
仕事に勤しむ腹を決めたはっちんなのでした。
降っていない京都・保津川。
川の水位の方も日に日に減少を続け、いよいよマイナス水位に
近づいてきました。
保津川下りの醍醐味の一つである急流も、
その勢いが弱まり、スリルを期待する方には
少し物足らなく感じつつあるようです。
更にこれからの時期は、京都府下一の農作地が広がる
保津川流域の田植えも始まります。
この広大な水田に引く為の水は、今の保津川が担わなければ
ならないので、益々、水位の減少が進むことが予想されます。
これらの条件下のもと、これ以上、川の水位が減少すると
川底を人工的に整備するハードな川作業に連日、出動しなくては
ならなくなり、組合にとっても、船頭個人にとっても
かなりの負担となってくるのです。
そんな中「明日は朝から一日中、雨」との
嬉しい観測を天気予報が発表。
その予報通り、早朝から待望の雨が降り出しました。
その後の週間予報では明日以外は雨の日がない
事もあり、時より激しい雨音をたてて、降りしきる雨に
私達船頭の期待も俄然、膨らみます。
「明日は日曜日、本来なら雨は降って欲しくない日だが、
今後の事を考えると仕方ないか~」と観光業最大の
稼ぎ時である日曜日を生け贄にする事も辞さない
心持ちで、この雨に賭けることにしました。
が!しかし、一晩降ったわりには、朝の乗船場の水位は
僅か5cm上がったのみで、期待した様な水位上昇は
していなかったのです。
どうやら雨が降らずに乾いていたのは私達船頭だけ
ではなかった様なのです。
山や田園、河原など大地そのものが乾いていたのです。
一晩、降り続いた雨も、乾ききったこれらの大地が
しっかり吸い取ってしまった事が上昇に繋がらなかった
理由と考えられます。
その後も終日、雨は降っていたものの、弱いミストの様な
中途半端な雨しか降らず、結局この雨は客足をしっかり
止めたのみで、期待したほどの水位の上昇はみられなかったのです。
水位が下がりだした時の‘恵みの雨’を期待した
私達船頭も願いはこうして脆くも崩れ去ったのでした。
天然自然というものは、私達人間の都合いいようには
作用してくれない事は分かりきっていますが、
ついつい、願わずにはいられないのも
太古からもつ人間の性でしょうか?
明日からはまたいい天気が続くそうです。
こうなれば気持ちをしっかり切り替え、
最高の川下り日和になる天気を喜んで
受け入れたいですね。
そしてこちら側が自然条件に合わせる謙虚な気持ちで
仕事に勤しむ腹を決めたはっちんなのでした。