保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

王子さま☆保津川を下る!

2005-08-04 23:15:39 | 船頭
先日の事です。私達の仕事場
保津川下りの乗船場に、1台の
黒いトヨタ・センチュリーが止まりました。

その高級車から、降りてきた人物とは?
某アラブ国の王子様だったのです!

‘王子様’・・・私達、日本人には
西洋の昔話にしか出てこない、なんとも
ロマンチックこの呼び名。

おとぎ話の世界が今、遊船の乗り場で
展開しているのです。

アラブの王子様=大金持ちのイメージ
が容易に浮かぶと思いますが、今回、
王子様はお忍びの日本旅行だったらしく、
Tシャツの上にチェックのシャツを羽織り
下はジーパンというラフな格好での登場
なので、失礼ですが、しっかり乗り場にも
溶け込んでられました。

あちらの方は顔では中々年齢が読みにくい
ですが、よく見ると、まだあどけなさが
残る少年のような表情をされておられました
ので、までお若い王子様のようでした。

しかしそこはアラブの王子様です。
船はしっかり貸し切り船です。

友達らしい西洋系の若者3人と通訳
1人の計5名で下っていかれました。

今、保津川下りの船は日よけ防止の為、
屋根を付けて運行していますが、
彼らは「景色が見難いから、取って!」
と仰り、完全オープン船で行かれました。

灼熱の太陽が照りつける正午の保津川です。

1時間40分間、日よけなしで行くとは、
さすがは炎天下の国の王子です。
熱さなど全く感じないかのように、
「カメだ!」「花だ!」「木だ!」と
祖国にはいない生き物やない景色に
大はしゃぎで、感動されていました。

今回の日本旅行で保津川下りは、
彼らの記憶にしっかり組み込まれた
事でしょう。

ヨーロッパの王族に贔屓にされたいた
保津川下りですが、今度はアラブ諸国の
王族の間にも浸透していく手ごたえを
感じた1日でした。

*写真はプライベートなので、勘弁して
下さいとのことでした。
複雑な国際関係の中にある中東です。
その強大王族の一人になると、いろいろ
難しいことが多いんでしょうね。

大金持ちとは、ちょっと羨ましい気も
しますが、やっぱりはっちんは
今の自分の環境が一番だと思っています。