強い勢力の台風11号は今日、
進路を北北東に変えながら進み、
心配していた近畿地方の上陸は
回避できた模様です。
しかし、日本列島から離れたわけでは
なく、今夜にも静岡から関東にかけて
上陸の可能性が高く、まだ予断を
許さない状況には変わりありません。
接近の恐れがある地域の皆様の安全を
お祈りいたしております。
台風が逸れた京都・亀岡の保津川下り
では、平常通りの営業となりましたが、
午前中はまだ台風が近畿の近くに
接近する可能性もあったので、
船の準備も1時間毎、風の状況を
みて順次用意するという慎重な配船を
行いました。
台風時の風はその接近状態により、
突然強くなることが多々あり、運行にも
適切な判断能力が必要となります。
自然の中で仕事する宿命とはいえ、
こんな日は結構ストレスを感じます。
保津川の船には風が大敵です。
遊船が使用している高瀬舟は、船底が
平らな為、水面との摩擦面が少なく抵抗の
ない分、強風を受けるとその方向へ
流されて易いのです。
川幅が広い箇所なら少し位の横すべりも
問題はないのですが、狭い川幅の箇では
横すべりは許されません。
今から通過する箇所の山の木々の揺れ具合
を事前に確認し、風がどの方向から、
どれほどの力で吹いているかを予測
を立てます。
そして、その風が船に当ることを予想した
進路を事前に取って置くことが必要なのです。
この様な風の感覚というものが、肌で感じ
船の進路を正確に割り出し操縦するまで
には、10年以上の経験が必要というのが
保津川の船頭の常識です。
船頭の技術はその時々の自然環境を正確に
読み、自らの頭と身体にその感覚を練り込み
覚えてゆく、まさに職人の世界です。
だからこそ、私達船頭は日々いや生涯を
勉強と位置付け、たゆまない技術力の
向上を目指し、安全運行に余念がないです。
進路を北北東に変えながら進み、
心配していた近畿地方の上陸は
回避できた模様です。
しかし、日本列島から離れたわけでは
なく、今夜にも静岡から関東にかけて
上陸の可能性が高く、まだ予断を
許さない状況には変わりありません。
接近の恐れがある地域の皆様の安全を
お祈りいたしております。
台風が逸れた京都・亀岡の保津川下り
では、平常通りの営業となりましたが、
午前中はまだ台風が近畿の近くに
接近する可能性もあったので、
船の準備も1時間毎、風の状況を
みて順次用意するという慎重な配船を
行いました。
台風時の風はその接近状態により、
突然強くなることが多々あり、運行にも
適切な判断能力が必要となります。
自然の中で仕事する宿命とはいえ、
こんな日は結構ストレスを感じます。
保津川の船には風が大敵です。
遊船が使用している高瀬舟は、船底が
平らな為、水面との摩擦面が少なく抵抗の
ない分、強風を受けるとその方向へ
流されて易いのです。
川幅が広い箇所なら少し位の横すべりも
問題はないのですが、狭い川幅の箇では
横すべりは許されません。
今から通過する箇所の山の木々の揺れ具合
を事前に確認し、風がどの方向から、
どれほどの力で吹いているかを予測
を立てます。
そして、その風が船に当ることを予想した
進路を事前に取って置くことが必要なのです。
この様な風の感覚というものが、肌で感じ
船の進路を正確に割り出し操縦するまで
には、10年以上の経験が必要というのが
保津川の船頭の常識です。
船頭の技術はその時々の自然環境を正確に
読み、自らの頭と身体にその感覚を練り込み
覚えてゆく、まさに職人の世界です。
だからこそ、私達船頭は日々いや生涯を
勉強と位置付け、たゆまない技術力の
向上を目指し、安全運行に余念がないです。