保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

幻のフィルム「保津川の急流」を求めて、東京へ!パート1

2005-08-07 14:49:36 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
今から約100年前の映像「保津川の急流」
の上映を観る為、東京へ出発したはっちん達。

メンバーははっちんのほか、森田義孝君、
河原林洋君、そしてはっちんの弟・覚司
の400年委員会の4名。

今回の東京行きは予算上の理由から
夜行バスで往復するハードな旅です。


夜明け前の海老名SAです。京都から約6時間、東京は
すぐそこです。が、車中は窮屈で寝たかどうか判らん!
状態でした。夜明けのSAで冷たいお茶を一杯、生き返ります。



午前6時、東京駅・八重洲口に到着。朝が早いので
店は何処も開いてません。疲れた体を癒す為、
八重洲口地下にある東京温泉・クーアに入浴する事に。

男性専用の温泉ですが、中では海水パンツのような物
をはいての入浴となりました。でも、ジャグジーや
寝湯があり、のんびり朝風呂に浸かれました。
ここの休憩室で仮眠を取り、フイルムセンターが
開館するのを待つことにしました。

東京温泉で、メンバー皆はクールビズ姿に着替え、
ビジネスモードを注入します。


中央区京橋にある東京国立近代美術館フィルムセンター前
です。
上映前に一度挨拶をしようと、受付で来館の用件を
申し上げ、担当者にお会いする旨のお願いをしました。
すると5階事務所・応接室に通され、主任研究員の方が
面会するとの事に。
主任研究員の方に、フィルムの発見や保存状態、今後の
管理の仕方まで、重要な用件について深く話すことが
できました。
研究員の方が言われるには、
「今回、世界中から出てきたフィルムの中では、保津川が
最も古い。それだけに映写機の回転速度が遅いので、
上映するのは速度調節が出来る映写機が必要」
また「同センターは当時の古いフィルムの保存と普及啓発
を目的にしている為、ビデオやDVD化での利用が出来ない」
との事でした。

しかし「当時の映写機での上映なら貸し出しは可能です」
との、私達にとっては最も嬉しい回答を頂きました。

このフイルムを京都へ持って帰ることが出来る!
保津川の船頭達、OBたち、亀岡市民にも観て貰える
ことが出来るというのです!

この回答を聞けただけで、東京まで行った甲斐が
あったというものです。

研究員さんが仰られるには
「京都は古い映画の都なので、今でも古い
映写機を扱っている人や組織がありますし、
京都府立博物館にはそのような設備が整っている」
というありがたい情報もお教え下さいました。

この話を聞いただけでも、来年の
「保津川400年記念」のイベントが
ぐっと現実味を帯びてき、手応えを感じた
メンバー4人でした。

あとは午後4時からの上映本番を楽しみに待つことに。