保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

地元と大学研究者が保津峡開削を調査実施!

2005-08-30 23:52:46 | 角倉プロジェクト・世界遺産事業
来年度に迎える保津川開削400周年
を前に、地元市民と開削工事の研究者
でつくる記念事業の準備会有志が昨日、
保津川下りをされ、保津峡の名所説明
と開削工事跡の調査を実施されました。

この会は、地元保津町住民を中心につくる
保津川の歴史を研究するグループと
当時の開削工事を研究する大学研究者
で構成されたグループで、来年の
保津峡開削400周年記念行事の
準備も進められている組織なのです。

同会では記念事業の準備を進めるに
当り、先ず現場である保津川を船で
下りながら、情報交換及び調査活動を
行う目的で、今回のご乗船となったそうです。


乗船場には、保津川の歴史研究の第一人者
西口すみお氏(亀岡市議)を中心とした
「ふるさと保津を読む会」のメンバーと
関西大学の石垣泰輔教授(環境防災水工学)
と同大学生、地元で保津峡の歴史の紙芝居
を作成されているグループに、角倉同族会と
歴史学者の亀岡市文化資料館の黒川孝宏館長
も参加されるという豪華なメンバーが
集結されました。

この調査船には保津川遊船側からも理事長
をホスト役に、大西営業理事と
遊船400年準備委員長の私はっちん、
副委員長の山田達也氏の3名が船頭として
操縦していくことになりました。



船の中では、各名所のいわれの説明と当時の
開削技術の検証、現在の川の水位、流速も
図りながら下って行きました。

研究者が大きなスピーカで詳しく説明される
内容は、船頭として現場に携わっている
はっちんも知らなかった事が多くあり、
とても勉強になり、改めて保津川開削の
偉大さをしみじみ感じた次第です。


この模様は地元の新聞社である京都新聞の
丹波版一面にも紹介され、いやがうえにも
400周年の気運が盛り上がりつつある
気配を感じずにはいられません。

私達、遊船組合も早期に記念事業の企画を
練り上げ、これら団体との協調を図らなくて
ならないと考えています。

保津川開削と川下り事業400年周年を
来年に迎え、亀岡はいよいよ熱く
盛り上がってきているのです。