保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

天若湖アートプロジェクト2006が開催されます。

2006-08-19 10:58:51 | 京都情報
ダム湖に水没した集落の灯りを夜の湖面上に再現する大規模イベント
「天若湖アートプロジェクト2006・あかりがつなぐ記憶」が19日、
京都府南丹市の日吉ダム・天若湖で開催されます。

このイベントはNPO桂川流域ネットワークと流域市民有志で結成した
天若湖アートプロジェクト実行委員会が企画したもので
地元日吉町の住民や京都造形大、摂南大などの学生ボランティア
の協力のもと開催され、ダム湖面上にペットボトルや竹細工での作った
灯り設備を一面に浮べ、日没頃に点火させます。

イベント会場となる日吉ダムは保津川(桂川)の上流にあり、
桂川流域の治水と京阪神地域の水需要の確保を目的に
平成10年に完成した関西最大級の多目的ダム。

かってこの地には8つの集落が存在し、桂川の自然に育まれた
豊かな生活空間と文化が息づく村がありましたが、ダム建設地区となり
その地域の自然とともに湖底に消えてしまいました。

天若湖アートプロジェクトではダム湖として水没して消失してしまった
これら集落の灯を、ダム湖面上に再現することで地域の歴史や文化そして
そこにあった人々の営みを思い起こし、今、この場所の意味や流域が享受する
恩恵、これからのダム湖との人の関わりについて考える機会の創造を目指すものです。

眼前に展開している新しい湖面の風景に、失われた場所の記憶を繋ぐ
このイベントは見る人それぞれの心に過去と未来、自然と文明などの
いろんな感情がこみ上げてくるものと思います。