保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

ラフティングボート、保津峡へいざ、出陣!

2007-10-04 22:33:45 | 保津川エコ・グリーン委員会
昨日、ラフティングボートを初めて使用しての
保津川峡谷の川掃除を実施しました。

今回、ラフティングボート特有の機動力が加わったことで、
船で近づけなかった狭い場所などの河川ゴミ収集が可能と
なり、保津川遊船の川掃除の清掃力アップと効率性に優れた、
質の高い清掃活動がで展開できるようになりました。

峡谷の清掃は遊船の船一艘をマザーボートとし、清掃ボランティア
のメンバー14名とラフティングボートを乗せ、ゴミの漂流して
いる峡谷現場を目指し下って行きます。

河原に打ち揚げられているゴミ類は、マザーボ―トで着岸し、
ボランティアが下船して人海戦術で拾っていき、対岸や狭部
箇所などはラフティングボートで拾って来て、マザーボート
へ随時積み替えるという作業で進めていきます。

朝から出動したボランティア船でしたが、機動力と効率性の高い
ゴミ清掃に、船は見る見るゴミに埋め尽くされ、船の収納能力を
超えるのに、昼までの時間を必要としないくらいでした。

ゴミはペットボトルと空き缶、ビニール袋に食品トレーと
いうお馴染みのモノに加え、車やバイクのタイヤ、電化製品等
の不法投棄物の類も多かったのが特徴でした。

この写真は保津峡に走る府道から、投棄されたゴミです。
川にも同種の不法投棄ゴミが流れてきています。
保津峡は山も川も心無い人の手により、汚されています。
もはや、モラルに訴えるだけでは投棄ゴミの量は減りません。
先ずは自然環境の大切さに気付いた人から、不法ゴミへ関心を
持っていただきたい。そんな人々が多く増えること、そして
その人々の‘目’こそが不法投棄者への一番のプレッシャー
になると考えます。多くの皆さんの協力をお願いします。

今回の保津川遊船エコ・グリーン委員会の川清掃作業に
は遊船の船頭約60名が参加してくれました。
その多くが清掃活動の後、本業である川下り船の仕事に
戻り、嵐山へ下って行きます。
川の清掃作業は、陸のそれに比べ、ボランティアと
呼ぶにはあまりにもハードで体力を消耗します。
にもかかわらず、高齢の船頭さん達もいやな顔
一つせず、熱心に取り組んでくださいました。
ゴムボートという機能的な作業方法も必要ですが、
やはり、清掃活動はこの様な思いの人、一人一人に
よって支えられています。本当に心強い限りです。