保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

嵐山の桜が満開です!

2008-04-02 07:37:59 | 船頭
3月のぽかぽか陽気から一転、西高東低の
冬型の気圧配置に支配され、冷たい風が
吹く春ですが、京都の桜は順調に開花しています。

京都嵐山の桜もそろそろ見頃になってきました!

今年から根柵がリニューアルされた渡月橋・
中ノ島公園のしだれ桜も美しく開花し、
夜のライトアップも始まり、訪れる人の
目を楽しませています。

桜の名所が多い京都にあって、毎年、
上位の人気を誇っている嵐山の桜。

渡月橋の背景に広がる雄大な山麓を彩る
淡い薄紅色の山桜は、下を流れる大堰川の
美しい水辺に映え、風靡さを際立たせます。

1時間あまり、緑深い保津川渓谷を抜けてきた
保津川くだりの船は、大瀬と呼ばれる最後の急流を
下ると、嵐山へ入っていきます。

小倉百人一首で有名な小倉山を左に望みながら
広い淵を抜けて行くと、老舗旅館・嵐峡館の山影から
満開となった嵐山の桜の姿が見えてきます。

船のお客さんも一せいに「お~おっ!」という
大きな歓声があがり、カメラのシャッターが
きられます。

まさに春との出会い!季節感を味わう瞬間ですね!

鎌倉時代に後嵯峨天皇が吉野から移植したと伝わる
嵐山の桜は、貴人だけでなく、長期に渡り、
庶民の目をも楽しませて現代にいたっています。
神社仏閣の桜に比べ、風雅の中にも野趣に富んでいる
嵐山の桜。

昔人は、山谷から吹く強い風に煽られて、激しく
乱舞しながら散っていく桜の花びらを見て
この地を`嵐山’と名付けたとも云われています。

1千年の時間のなか、多くの都人に愛された
嵐山の桜は今では世界中の人々に愛されています。

嵐山の桜は、今週からいよいよ見頃です!