草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

早くから日本国憲法のお花畑を見抜いていた和辻哲郎!

2019年08月16日 | 思想家

本当の意味で私たちは戦後から訣別しなくてはならない。敗戦から5年もせずに世界の情勢は一変した。朝鮮戦争が勃発し、北朝鮮の共産勢力が南朝鮮を席巻し、釜山が陥落寸前にまでいたったからである。かろうじて国連軍が食い止めたものの、武力によらずに平和を維持することの難しさを、多くの日本人が痛感した。アメリカも日本弱体化の手を緩めざるを得なかったのである▼そうした現実に直面して、オールドリベラリストの和辻哲郎は苦悩したのだった。『埋もれた日本』に収録された「われわれの立場」を読めば、日本国憲法のお花畑を和辻が見抜いていたことが分かる。だからこそ、「『武力による威嚇』は一層強まり、やがて『武力の行使』に発展して行くであろう。そういう武力に圧迫されながらも、なお依然として、『紛争は武力によらず道理によって解決すべきである』という立場を持続することができるか」との問いを自らに発したのである▼危機が迫っていることを痛感しながらも、国土防衛の組織が整備されていなかったがために、和辻は「防衛の手段は武力のみに限らない、武力的には無抵抗の態度を取っても、人格として全然屈服しないこともできる。それはただ意志の問題、気魄の問題である」と主張したのである。今の我が国には自衛隊がある。精神論ではなく、主権国家として何ができるかなのである。それこそが戦後レジームからの脱却なのである。

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韓国の歴史捏造主義(その1) (嫌韓有理)
2019-08-16 08:32:59
韓国の「反日」歴史捏造教育を検討する。なぜなら、「韓国で『反日』が燃え上がっているのは、第一に、韓国のこれまでの極めて執拗な『反日教育』に原因がある」ことは間違いないからである。

(その一)
井沢 元彦は、呉 善花(オ・ソンファ)との対談本『困った隣人 韓国の急所』(2013年 祥伝社刊)の“まえがき”で、「本当に韓国の、そもそも朱子学によってもたらされた、硬直した国家観・歴史観はどうしようもない。本文を読んでいただければわかることだが、一言でいえば韓国は『歴史を捏造(ネツゾウ)し国民を洗脳している』のである。にもかかわらずその捏造に異議を唱える人間を非難し、『正しい歴史を学べ』とすら叫ぶ。」と書いている。

呉 善花(オ・ソンファ)は、自分の置かれたポジションを明らかにして、「私が韓国で売国奴と非難されているのは、単に韓国の悪口を言っているからではないんです。韓国の悪口をこともあろうに日本で言っているからなんです。
とんでもない女だということで、韓国のマスコミが私のところへ何度も取材に来ましたが、悪口そのものは彼らもその通りだと認めていて、あなたの言うことはもっともだと言います。それで彼らは、なぜ日本人にわが国の恥を暴露するのか、それが許せないと言うんです。
・・・韓国大使館の職員が私を訪ねて来たことがありました。後で調べてみると、この人は身分を隠した安企部(情報機関 ―― 引用者注)の職員のようでした。この人から言われたのは、『日本人に対して韓国の悪口を書くな』でした。韓国国内ならばともかく、『日本人に向けて書くのはけしからん』と言うんですね。
それで私は『韓国のためになると思って書いていることで、自分は悪いことをしていると思っていません』と言ったら、『それはよくわかる。でも、それなら韓国のマスコミを怒らせることをするな』と言われました。マスコミに載らない程度にしておけ、ということなんですね。」と語っている。
 
そんな彼女は、韓国の反日教育について、「私の世代は最も強固な反日教育を受けた世代です。反日教育ではどんなことを教えるかといいますと、日本は歴史的に韓国に対していかに悪いことをしてきたか、その悪いことをした根本にあるのは日本人の「侵略的で野蛮な民族的資質」なのだ、しかし大部分の日本人はそのことを十分自覚していない、反省も謝罪もしていない、それどころか悪くなかったと否定する日本人がたくさんいる、という具合です。
はっきり言ってこれは、知識教育ではなくイデオロギー的な情緒教育なんですね。小学校に入ったときから一貫してこうした教育が行われますが、幼い時期はより多感なものですから、『ひどすぎる』『絶対に許せない』という思いで心がいっぱいになります。
もちろんそれは他人事ではないからです。同じ血を分けた韓国人であり、お父さん、お母さん、お祖父さん、お祖母さんたちのことなのですから、自分がやられたのと同じ気持ちになります。わが身を切り裂かれるような辛くて苦しい気持ちになり、激しい怒りがこみあげてきます。そうか、日本人はそんなに『侵略的で野蛮な民族的資質』をもっている者たちかと軽蔑していくんです」と回顧している。
 「反日」になる。
むべなるかな、である。
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