王が眠る寝室に二人の王妃が入ってきた。一人がランプをかざすと、もう一人の王妃が王の顔を指差した。
王妃1「この男がいなくなれば、私たちは昔のように仲良く暮らせる」
王妃2「愛なんて信じないわ、ねぇ、お姉様。きっと、誰かが言った冗談よ。私はいつも1人」
王妃1「そっくりでも、1人」
王妃2「そっくりだから、1人なの。お姉さまは鏡の中の私」
王妃1「あなたこそ、鏡の中の私」
王妃2「あなたが、私の影なの」
王妃1「私の影はあなたよ」
王妃2「どっちでも同じ」
王妃1「いやよ、わたしがあなたの影だなんて」
王妃2が王のベットに近づく。
王妃2「でも、お姉さまが愛を信じるなら、この男はジャンマ」
王妃1「(鏡に向かって声を潜めて)イローナ」
鏡の中から自失したイローナが現れる。片手に、短刀を下げている。
王妃2「何人も人を殺して、お帰りになったばかり、死んだように眠っていらっしゃる。簡単よ、一気に刺しなさい」
王妃1「帰れるのよ、あなたのお家に。帰りたいんでしょ。帰してあげる。さあ、殺して」
王妃2「天井に届くまで血しぶきをあげて。馬鹿な男は、美しいもののために死ぬの」
イローナが両手で握った短刀を振り上げる。鏡の中から優が現れる。
「イローナ!」優が叫ぶ。
イローナが短刀を振り下ろす。その間に、優が立つ。短刀は、ゆっくりと優の身体を通り抜け、王の胸に刺さる。
王の胸が血に染まっていく。
王妃1「この男がいなくなれば、私たちは昔のように仲良く暮らせる」
王妃2「愛なんて信じないわ、ねぇ、お姉様。きっと、誰かが言った冗談よ。私はいつも1人」
王妃1「そっくりでも、1人」
王妃2「そっくりだから、1人なの。お姉さまは鏡の中の私」
王妃1「あなたこそ、鏡の中の私」
王妃2「あなたが、私の影なの」
王妃1「私の影はあなたよ」
王妃2「どっちでも同じ」
王妃1「いやよ、わたしがあなたの影だなんて」
王妃2が王のベットに近づく。
王妃2「でも、お姉さまが愛を信じるなら、この男はジャンマ」
王妃1「(鏡に向かって声を潜めて)イローナ」
鏡の中から自失したイローナが現れる。片手に、短刀を下げている。
王妃2「何人も人を殺して、お帰りになったばかり、死んだように眠っていらっしゃる。簡単よ、一気に刺しなさい」
王妃1「帰れるのよ、あなたのお家に。帰りたいんでしょ。帰してあげる。さあ、殺して」
王妃2「天井に届くまで血しぶきをあげて。馬鹿な男は、美しいもののために死ぬの」
イローナが両手で握った短刀を振り上げる。鏡の中から優が現れる。
「イローナ!」優が叫ぶ。
イローナが短刀を振り下ろす。その間に、優が立つ。短刀は、ゆっくりと優の身体を通り抜け、王の胸に刺さる。
王の胸が血に染まっていく。
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