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作家、政治家、スポーツマンと多彩な才能を発揮し、その上、二枚目である。
天は二物も三物も与えた。
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だけど、死の恐怖は凡才も天才も関係ないらしい。
自分の死に対する怯えが正直に書かれている。
石原さんの『死』も僕のような凡人の『死』も均一なものである。
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実に個人的な出来事である。
また誰にでも訪れる平凡なことでもある。
過去の栄光も幸せも慰めにならない。
人は過去には生きられない。
老惨を背負って生きる。
それは『死』の本質かもしれない。
『死』を論理的に理解している人間の本質かもしれない。
『死』の怯えはいつ途絶えるかもしれない『生』の怯えでもあると思う。
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